ファミ痛

 内容スカスカだが一応読んでる今週のファミ通
 一応気になるネタが載ってたので、読んでみた。
天外魔境III
 ようやく出る。10年以上待った計算になるか? まあカブキ伝でてるから10年じゃないか。カブキ伝好きじゃないけどな。第四の黙示録よかましか。第四はストーリーはともかくゲーム部分がなあ。
 Zeroは天外魔境IIの縮小焼き直しだけあってそんなにつまんなくは無かった。
 とにかく、カブキ伝以降は、桝田省治という男が天外と言うゲームにおいていかに重要だったかと言うことを見せつけた内容でも合ったわけだ。ちなみに、それは天外2のリメイクでも見て取れる。同じ内容のゲームをあそこまでダメダメ感漂うゲームにしてしまえるある種の才能かもなあれは。
 もっとも、天外2のリメイク版に関しては一概にもハドソンがヘボイとは言え無いのだが。10年以上前と今とでは表現の自由度に差がありすぎる。日本は建前上表現の自由と謡っているが、たった10年ちょっとで同じ作品をリメイクしたものを見る限りどれほど自主規制と言う意味の無いものが横行しているかがはっきりわかる。絹の例のシーンしかり肉助によって豚にされた連中とそれら関係の村人しかりその他たくさん。一種差別や残酷表現のように見えても、その物語の前後を見ればその話にどんな意味があるか理解できるのが大人であり、得た情報を正しく処理できる能力だと思うのだが、世の中見たり聞いたりしただけでそれを信じ込んでしまうと、かってに報道や規制を叫ぶ人が勘違いしているために、こんなくだらない自主規制がはやるんだろうなあ。最近では桝田さんも、この自主規制*1に苦しんでるらしいし。
 話がそれすぎた。
 で、広井王子とヒゲ*2の対談が載ってたわけだ。
 結局、言葉の端々にいや〜な雰囲気が漂う。
 とりあえず気になったのは、
 
  素人同然の若手に戦闘デザインの一部を任せた(よくよく見れば核になる部分か?)
  ロード部分が長い(無駄にグラフィックに懲りすぎたためか?)
 
 とりあえずこの2点が気になる。あとレビューの戦闘ぬる過ぎと言う点もかな。あんまりここのレビューは当てにならないんだけど、8777と言う点数がついてた。
 あれだ、ヒゲが天外好きみたいなので、レビュアーはそれに考慮して1点ずつあげてると考えれば、7666くらいか。
 ずいぶん、信憑性のある数値になったな・・・。
 ロード時間長いってのはどうかとおもうなあ。天外1と天外2っていうのは取り柄である大容量と貧弱なハードのメモリとの戦いの末できたゲームである。特に2は。
 あの当時は、SFC全盛期。すなわちROMカセット全盛期であり、そのまえにディスクシステムはロードの長さ故にこけたとまで言われていた。すなわち、当時の人間は読み込み時間に対する嫌悪感がPS世代の人間と比にならないくらい大きかった時代と思われる。ちなみにSFC+CDを任天堂が結局スルーしたのは、ロード時間がどうしてもなくせなかったのも原因の一つ*3と俺は類推するのだが。
 ROMよりはるかに大きな容量を持ちながら、一同に使用できるメモリの少なさの中、天外2は酷く割り切った作りになってる。
 ボス、アニメシーン、イベントシーン、これらはもうきっちり読み込みする。しかし、普段の移動、雑魚との戦闘、一定以下の大きさの街や村への移動、これらには一切読み込みをしない。大きな城や洞窟国を移動する際にはロードされるが、普段はROMゲームと比べて遜色のない速度なのだ。
 そのおかげでSFCでは普通に入ってた戦闘シーンの背景とか、先進的なとこが取り入れていた戦闘中の派手なエフェクトなどはかなり控えめになっている。もっとも、その副次効果として、雑魚戦は酷く早く終わる*4
 天外2と言うゲームはCD-ROMのゲームなのに酷く快適にゲームできるのだ。無論、当時の他のRPGに比べて演出の部分もすさまじい*5
 その天外の正式な後継者がロード時間長いって・・・。
 ロード長いゲーム全部に言えることなのだが、こいつらって、そのゲームを購入者側の立場になって考えたことあるのだろうか。
 桝田マンセーばかりでは困るので、少し批判するなら、同様のことを我が竜を見よでも感じた。桝田省治は自分がロードの長いゲーム嫌いだから、天外2やリンダ、俺屍など、ロード快適なゲームを作ってきたのだと思ってたのだが。
 最近のRPGを作る連中の優先順位が、
  派手なグラフィック
  作り手の主張
  シナリオ
 この3つに重点がおかれ、
  ゲーム性
  難易度
  快適さ
 これらを忘れている傾向にあると思う。
 はっきり言おう、RPG*6に上の今優先されているものは要らない。これらは、ゲームに対するとっつきやすさを増長するための餌であるべきだと俺は思っている。これらは派手な飾りだが、決して中央に鎮座していいものではないのだ。
 RPGと言うゲームは下の3つさえ成り立てばそれだけで良作の域に達する。
 それを明確にした作品が、ロマサガシリーズやDQ123、ウィザードリィシリーズ、リンダキューブ俺屍だとおもう。
 ロマサガは舞台さえそろえて導入済ますと後はご自由に、だし、ウィズは導入すらない。DQ123も魔王倒して来いと言うだけだ。
 桝田省治が言ってるが、シナリオは客寄せパンダに過ぎないのだ。
 さて、この話から察してもらえるかどうかわからないが、グラフィックやシナリオなどどうでもいいことに力を入れた挙句、快適性を失いましたっていうのは本末転倒なのである。まあ、広井王子からしたら、本末の本のほうは、シナリオやグラフィックなんだろうけど。
 天外3は買おうと思ってたがしばらく様子見かなあ。シャイニングフォース・ネオもクリアしてないし。

ベルウィックサーガ
 いかん、天外の話やRPGの話になると無駄に長くなってしまった。俺も十分な厨だよなあ。
 で、ティアリングサーガの続編。
 前作は任天堂に訴えられて、終始嘘ばかりつきまくった加賀の最新作。裁判の話は聞けば聞くほど笑えてしまう。まあ確かに裁判で、「ファイアーエムブレムのファンが実質の続編と認識して買ってくれることを当てにして作りました」なんてのは口が裂けてもいえないよな。
 もっとも加賀抜けたあとのFEは結構酷評も多い。
 でも俺封印の剣烈火の剣は結構好き。難易度難しいとかも楽しかったし。少なくとも加賀の作った聖戦の系譜よりかはぜんぜんおもろかった。トラナナには劣ってたけど。
 それに、ティアリングサーガもかなり詰まらなかったし。少なくとも封印や烈火よりは下。
 超絶NPCが勝手に暴れまわるのもうざい。
 まあ、封印の剣難しいモードの7章みたいに超絶雑魚ナイトが勝手に動いて死ぬ*7のも困りものだけど。
 今回はごろっと見た目を変えてきた。ただ、写真見た時点でもキャラが小さく見える。GBAのFEでも小さい画面で大きく見せる用に工夫してるのになあ。グラフィックに無駄に力入れるのもどうかとおもうけど、手抜き過ぎるのもどうかと。
 ちなみに、これより1ヶ月前に発売*8のFEのほうの記事は一切載ってない。まあ、ヴェルウィックがエンターブレインの製作だからだろう。いやだよな、露骨で。

ロマンシングサガミンストレルソング
 多分こんなサブタイトル。
 難易度はプレイヤーが決めるみたいな言い分。そうですか、規制プレイ推奨って事ですね。難易度ぬるぬる予想は当たりそう。
 仲間になるキャラ40人とか、また勘違いした発言が。無駄にキャラクター増やしても意味無いっていつになったら理解できるんですかね。クロノクロスの時にみんなに言われませんでした?
 きもいグラフィックとダメダメなアレンジさえ我慢すれば根っこはロマンシングサガを踏襲していることを願う。というかさ、多少の追加シナリオ+オリジナルの移植で十分なんだが、どうして、無駄に手を入れようとするかな。
 FFでこういうアレンジなら仕方ないけど、ロマサガにそんなテイスト入れられてもなあ。サガフロシリーズや、その後シリーズ化すらされなかったPS2サガ*9が何で嫌われたか理解してないのな。
 こんなんだから、エニックスと比べてリメイク下手だとか過去の作品に対する愛情が無いとか言われるんだよなあ。
 まあ、過去の作品に対する愛情なんて存在しないだろうけど。当時の人間ほとんど辞めてるし。

*1:俗に言われているSonyチェックの事。リンダキューブのPS版はリンダキューブマイルドと称されるくらいオブラートに包まれた表現になっているが、それでもPSのゲーム内でのえぐさはピカイチ。まるで言葉狩りのような規制に苦しめられ、現在も俺屍で苦戦してる模様

*2:映画でこけて責任とってやめたため、自分が言い出したFF11を田中に丸投げして逃げていった元スクウェアのヒゲではない

*3:ソースは無いので与太話

*4:もっとも中盤以降敵が強くて、早く殺されると言うケースも多い

*5:逆にいうなら、イベントの合間にアニメやムービーをふんだんに入れる手法はこのゲームが発祥かもしれない。それ以前にその手の表現を作ったゲームはあったが、このゲームほどそれをメインに据えたものは無かったと記憶している

*6:まあ、TRPGマニアみたいなことはあまり言いたくないが、ここではコンピューターRPGのことを指す。RPGと言う語源から広義に捕らえすぎるとほとんどのゲームがこれに該当しちゃうのでそういう突っ込みも禁止。あと広義の意味で捉えた場合、逆に主人公が勝手に動き回る最近のRPGはある意味RPGじゃないよな

*7:おかげで全員生き残りクリアをしたことが無い。むずかしいで

*8:ほんとは1週間くらいの違い。開発の遅れで延期とはいってるけど、避けたようにしか見えないよなあ

*9:名前すら覚えてない