俺屍2 夜鳥子が邪魔

さて、ぼちぼちプレイしている俺屍2なのだが。
一言で言うなら夜鳥子が邪魔。
というのも前作で言う大江山にあたる物語を進める要素部分で、夜鳥子をPTにどうしても入れないといけない。
なので、夜鳥子を育成しなくては行けない。
当然育成枠を1個取る、奉納点も必要、しかも子供は残せない。交神はできるが一族にいるときにはできない。
とにかく、すべての要素において俺屍のシステムとかみ合わない。
一族を好きに育成で来てストーリーは刺身のツマのようなものだったのが前作のよかった点だったのだが、今回はそれを全力で投げ捨てにかかってきている。
 

またストーリー面でも一族より夜鳥子が中心となるため、だれが主人公でだれの物語をしているのかさっぱりという話。要は一族はそっちのけなわけですよ。
で、桝田さんがツイッターで余計なことをつぶやくから炎上してる。まあ、大炎上ってほどでもないが。

まずは桝田さんの分析

おっとその前に一言、桝田さんの発言を全部拾うわけにもいかないので、ツイッターのほうは見てください。気になった部分にだけ思ったことを書いているので。あと、桝田さんのツイッターに粘着してるのが何人かいるのでブロックすると冷静な意見が読めるので是非ブロックしてから読んでください。感情的な意見ばかりなので読む価値はありません。
あと、ここから下に書いてることも、俺の感情的な意見ばかりなので読む価値はありませんwwwwwww

https://twitter.com/ShojiMasuda/status/490941078724284416
仮説。夜鳥子の転生にかかる奉納点の負担がけっこう大きい。百鬼祭りと夜鳥子の転生の周期管理が面倒くさく思い通りにならない。夜鳥子が加わると一族の職業の系統が崩れがち。このあたりのシステムとの齟齬がストレスになって、目に見えて夜鳥子に対し、おまえさえいなければ、となっている?

 まったくもってその通りで奉納点を一族に使いたいのに夜鳥子に取られる点、枠も1個減る、しかも強制参加。しかし、この程度の分析が何でできて無いのか。実際、夜鳥子を一族に迎えてみればすぐにわかることである。とりあえず1回目の連れてこいはOK。その後もいないと話が進まない、実質1年棒に振ることになる。ここで夜鳥子を作らないとさらに延長される。決まった月しか祭りに参加できないという縛りに夜鳥子強制参加のおまけつきである。発売されて指摘されるまで気がつかなかったなんて思えない。この人、聡明な人なので、わかっててやったんじゃないかという疑惑すらある。だから発売後まで夜鳥子強制参加を秘密にしてたんだろう。4月の体験版の時点で気が付いて、夜鳥子はいらないって声をもっと上げておくべきだったんだろうな。あの時はただのゲストキャラだと思ってたし。

桝田省治 on Twitter: "思考をたどる。無視されることが最も腹が立つ。ゆえに晴明は一族を道具のように扱い無視する。ただ無視するだけではお話にならないので語る相手として夜鳥子を配置。夜鳥子にはそれなりの因縁が必要。で、僕の読み間違いは、ユーザーが怒る対象が晴明ではなく夜鳥子に向いたこと。読み間違いの原因は?"
思考をたどる。無視されることが最も腹が立つ。ゆえに晴明は一族を道具のように扱い無視する。ただ無視するだけではお話にならないので語る相手として夜鳥子を配置。夜鳥子にはそれなりの因縁が必要。で、僕の読み間違いは、ユーザーが怒る対象が晴明ではなく夜鳥子に向いたこと。読み間違いの原因は?

やればわかるが、夜鳥子が原因で清明に呪いをかけられ、清明の道具にされ、清明に無視される。しかも夜鳥子は記憶がないため彼女が悪いわけじゃない。怒りのぶつけどころが清明に行くと思ったのだろうが、夜鳥子が同情を引くようなキャラじゃなかったうえに、ゲーム的には邪魔で仕方ない。コーちんのようについてきて、たまに手伝ってくれる程度でよかったのだ。
ツイッターで桝田さんがいっているが、元々夜鳥子は、俺屍2の制作をあきらめたために設定を流用して書いた小説のキャラで、まあやってみればわかるが、桝田さんは並々ならぬ愛着を持っているわけだ。それをねじ込まれた感じはどうしても否めない。リツイートしてる人が何人か言っているが、俺屍2ではなく夜鳥子のタイトルで出せばよかったのにといっている。もっともこのタイトルではゲーム出せなかっただろう。俺屍2を出しますと言っておきながら中身は夜鳥子でしたとやるしかないわけだ。まだクリアしてないが、クリア後部分ではこれらの制約がとっぱらわれるとかなんとか、クリア後本番だとも本人もいってるし言われてるから、この辺りは大丈夫だろうと思ったんじゃないだろうか。

桝田省治 on Twitter: "自分だけの一族史をさらに強調するためにあえて異物を混ぜるという方法をRの制作時に思いつき「結魂」を試しに入れた。違和感もあったが閉じていたものが開く新しさも感じた。2では他者のデータを能動的に利用する「遠征」をメインシステムに導入。人外のコーちん、一族に強制加入する夜鳥子も同じ"
自分だけの一族史をさらに強調するためにあえて異物を混ぜるという方法をRの制作時に思いつき「結魂」を試しに入れた。違和感もあったが閉じていたものが開く新しさも感じた。2では他者のデータを能動的に利用する「遠征」をメインシステムに導入。人外のコーちん、一族に強制加入する夜鳥子も同じ

これに関してはお粗末すぎる考察だろう。一族の奉納点、戦勝点を奪っていき、一族出撃枠も1個奪い、下手すれば部屋足りないから拡張するために金まで奪う。その上強制参加。これと任意で行える結魂や、アドバイスしてくれる上に、たまに援護してくれるコーちん、成長した街で高額で強力な武器を撃ってくれるかもしれない他人の街などメリットのみを与えてくれる要素が受け入れられて、ネガティブ要素が多い夜鳥子の強制参加を同列に並べる時点でまずおかしい。プレイヤーは自分の育てた一族が強くなって無双するのが楽しいので、強制参加のポッと出キャラに無双されて歴代トップ奪われてずけずけと家系図に顔も出されてうれしいわけがない。もちろん、今回、傭兵というシステムもあるし、前作で追加された結魂や他家の氏神を導入というよそからの異物介入要素はあるが、これらは「任意」で排除できるからやりたい人だけやればいいからだれも文句を言わないだけだ。

桝田省治 on Twitter: "1交神以外で人気の神様が喋るイベントが欲しいとの要望→2多くの神様に喋らせるため地上に降りて敵に回る趣向を思いつく→3「鍛えに来たぞ」ではつまらないので設定の補完情報を話題に→4設定を補完するためには夜鳥子や晴明の過去話になる→5「夜鳥子が夜鳥子が」と人気の神様が喋る→6怒られた"
1交神以外で人気の神様が喋るイベントが欲しいとの要望→2多くの神様に喋らせるため地上に降りて敵に回る趣向を思いつく→3「鍛えに来たぞ」ではつまらないので設定の補完情報を話題に→4設定を補完するためには夜鳥子や晴明の過去話になる→5「夜鳥子が夜鳥子が」と人気の神様が喋る→6怒られた

桝田省治 on Twitter: "フローにしてみると、1と5が矛盾しているのがよくわかる。さてどこで間違えたんだろう? そもそもシナリオの大枠の設定が間違っているから、補完情報が「夜鳥子が夜鳥子が」になるのか。いや違う。「黄川人が黄川人が」は問題になってない。難しいな。どこだろう? @ShojiMasuda"
フローにしてみると、1と5が矛盾しているのがよくわかる。さてどこで間違えたんだろう? そもそもシナリオの大枠の設定が間違っているから、補完情報が「夜鳥子が夜鳥子が」になるのか。いや違う。「黄川人が黄川人が」は問題になってない。難しいな。どこだろう?

で、極めつけはこれ。
もう答えが出ているはずなのに難しいなといっている。いやこの人わかってると思うんだが、他のツイッターへの答弁見てると。
黄ツ人は前作のキャラクター+ラスボス。夜鳥子は別作品のゲストキャラ。
なぜか続編では別作品のキャラクターが主役を張ってしかもシステム的にはプレイヤーの邪魔にしかならないのだから、嫌われる要素しかないわけだ。
で、いっそのこと夜鳥子を連れていかないでも話が進むようにフラグ管理変更できませんかと返信が来ると

「夜鳥子を連れてくる」は出撃隊に入れて指定された場所に行くことと読み取れますし、単純に条件を外したらイベントの前後関係に齟齬が生じます。

この一言でわかることは、桝田さんはだれに何といわれようともシナリオを改変したくないってことだろうなと。齟齬生じていいからシステム優先にしてくれと言ってるのにお話優先ですと回答したわけだ。
これまでの一連の流れの反発は桝田さん実はわかっててやってたんじゃないかとすら思う。
自分の作った夜鳥子という娘をメジャーデビューさせたいため、俺屍というタイトルを利用して無理やり売り込むめのゲームが俺屍2なんだろう。ツイッターの発言の端々でそんな感じを受けるので反発が減らないんだと思う。
いつも言っている「システム優先、シナリオなんておまけのどうでもいいもの」というスタンスが本音ならば、「夜鳥子なしでも進むようフラグ削除しろよ」に対して「シナリオに齟齬が出るから嫌」なんて言わないだろう。話めちゃくちゃでもシステムが完成されているために名作認定されているゲーム*1なんていくらでもある。今からそっちに舵取り切り変えればいいのだ。アップデートできるのが今のゲームの良い点なわけだし。


さて、ネガティブな話題が多いが、俺屍2に関して言うと、システム周りはよくできている。神様がすごい高確率で家出して天界がすっかすかになるとか、奉納点稼ぎがつらいよーとかいくつか気になる点もあるが概ね良好である。他家との触れ合いも適度でちょうど良い。前作で言う御前試合がレベル上げに使えないものになっているのがちょっと困りものだが。たった一点の異分子が入るだけでめんどくさいゲームになってしまっている。
自分の子供ならそのめんどくささを許容するのだが、全く知らない子それも自分の子供より優秀なのが混じってくるからおかしな話になるのだ。その部分を削除するアプデを行えば全然楽しめると思う。あとは祭りの時だけ夜鳥子を連れていってそれ以外はずっと無視してしまうのも手だろう。祭りから帰るまで死なないからレベル1で連れ歩いても問題ないし。他の3人強ければ。


しかし、この夜鳥子というキャラ、ある意味で面白い。
キャラだけを見ると、黒髪、無口、露出多め、システム面でも強キャラ、林原と他のゲームでは人気の出そうな要素ばかりである。にもかかわらず、俺屍に加わると、それがまるで反転したかのような扱いになる。俺屍というゲームの特殊性がうかがえる一面でもある。

*1:具体的に言うとFF12とかグランディアエクストリームあたり