香港国際警察

 土曜日に見てきた。
 いつも行く映画館はやっぱガラガラ。
 先日予約のせいか、ど真ん中の一番良い席。すげえ見易い。
 
 しかし、この映画暗い。
 元々香港国際警察シリーズはシリアスな話が多い。それでも、3は程々にギャグがあったし、話が進むに連れて悲壮感の増す1でも微笑ましいシーンはぼちぼちあった。
 しかし、今回は悲壮感のみ。序盤にあったほのぼのシーンは逆にそこに出ていた人物がほぼ全員死ぬことで更に悲壮感の一因になるし。
 その上、終わりもすっきりしない。
 ジャッキー映画の最後の悪党をジャッキーがすっ飛ばす爽快感がまるで無い。悪役がわがまま糞ガキ5人衆なので、最後の対決も盛り上がりに欠ける。
 ちょっと、これは評価しづらいな。
 ジャッキーがえらい老けて見えるけど、役のせいかもしれない。終始眉間にしわを寄せている感じ。ジャッキーが若く見えるのも、かっこよくみえるのも、シリアスの時のとあのにこやかな笑顔のギャップにあると思うのだが。いやまあ、もう50か51だ。年といえば年だろう。
 アクションシーンも見ごたえはあるといえばあるが、いつものジャッキーアクションとも言える。久々に見たと言う感じは強いけど。まあ編集の力もあるんだろうが、それでもこのアクションはすごい。相変わらずのガニマタ走りはあまり速そうに見えないけど。
 去年は、マッハと今年の頭にカンフーハッスルを見たわけだが、殺陣のすごさはその作品に劣らない。
 アクションだけ見るなら良いんだが、どうもこの作品全体に漂う悲壮感がなあ。
 暴走バスの馬力のすさまじさとか爆弾シーンなんかは突っ込みたいんだけど。とくにヒロインの爆弾。なんじゃそりゃと言う話。
 とかく、盛り上がりに欠ける作品。ジャッキー映画でこんなにテンション下がったのは初めて。
 で、日曜にラッシュアワー2を見る。作品自体は、何でこれが売れたのかわかんないほどつまんないが、それでもホッとする作品。同じ刑事物なんだけどなあ。
 今週木曜日に、木曜洋画劇場酔拳。楽しみに見よう。