久々のロマサガ日記

 番号忘れた。
 といっても1時間プレイしただけ。
 しかし、おもしろい。ナムコ クロス カプコンといい、ベルウィックサーガといい、微妙なゲームを二本つかまされた俺としては一種の清涼剤だ。
 このゲームに点をつけると90点くらい。ホントは100点あげたいけどリメイク作品に100点って言うのもなあ。ファミ通的10段階なら9かな。
 評価としてはオリジナルより高い評価を俺は与えている。オリジナルは80点くらいだろう。その最たる原因は、バグの嵐。特に致命的なのは回避が難しいバグの存在だ。イフリートが火の鳥したらほぼ確実にフリーズするってのは大問題。俺の場合はセーブデータまでふっとんだ。
 そのバグに対抗するためにハヤブサキャンセルと言うバグ技を使わざるを得ないのが更に減点対象かな。バグ抜きで考えると、オリジナルとミンストレルに関しては甲乙つけがたいが・・・。
 自由度として考えればやはりオリジナル、フリーシナリオの巧みな使い方としてはミンストレルソングの方か。
 というのも、オリジナルはイベントクリアの意味があまり無かった。善行ポイントの関係で好き勝手に人助けすると最終試練確定だったし。より強い武具を求めるならオールドキャッスルに行くのが良い。必須アイテムともいえる火陣防御輪も買えるし。3拠点制覇するにもやはり善行に縛られる結果になる。
 また、イベントクリア時の見返りが薄く、面倒なので飛ばしてしまうイベントもちらほら。まあ行っても行かなくてもいいと言うのがロマサガの魅力ではある。
 ミンストレルソングのほうは逆にイベントクリアするとジュエルと言うキャラの育成に欠かせないものがもらえる。また、旧ロマサガと違い、イベントでもらえる武器に強力なものが多い。伝説の武器より強力なものがあるくらいだし。まあ、その武器は伝説の武器を手に入れるより苦労しなければいけないんだが。
 ミンストレルは戦闘回数だけでなく、イベントをこなすことで、強制的に時間の流れを進めるようになっている。かつてのロマサガと比べイベント発生と時間制限イベントの終了が妙に早く感じる原因がそこにある。かなり綿密なルート設定と弱い状態で強力なボスと戦うと言う茨の道を選択しなければ間に合わない一連イベントすらある。
 積極的にイベントに参加することを薦めているのが今回のミンストなのだ。
 オリジナルの、好き勝ってしてという精神とは少しかけ離れている。そういう部分ではやはり、今風のイベント主体のゲームに近いかもしれない。
 ただし、オリジナルではフリーすぎてイベントはあってもなくても一緒に近かったが、今作はフリーシナリオという物をよりゲーム的に組み込んでいると言える。
 いや、シナリオをゲームの一部として取り込んでいる、と言うのが正しい言い方か。
 普通の良くあるRPGの場合、ゲームとシナリオは乖離している。シナリオ主導のRPG*1の場合はどうしてもゲーム部分はおざなりになるか懲りすぎててシナリオの足を引っ張るかのどっちかだ。逆にゲーム主体のRPG*2シナリオは導入だけでなくてもあってもいいような存在となっている。シナリオの取捨選択と言う項目により、難易度やシナリオとゲームの融合という物を見事に果たしていると言える。
 そういう点では確実に進化しているといえる。ロマサガオリジナルではやはり、イベントはどうでもいいものという印象が強く、完全なフリーシナリオを体現してたとは言いがたい。
 今作の場合、シナリオをプレイヤーが取捨選択し、それにより大きな見返りという物を存在させ、プレイヤー側から積極的にイベントをさせることに主眼を置いている。その結果、あっちのイベントしてたらこっちのイベントが終わってしまったとか、発生条件を飛ばしてしまったとか、いろんな悲劇がおこり、2周目、3週目しようと言う意欲を湧かせる作りになっている。また、どの段階でイベント処理を行うかと言う戦略的な観点すら3週目あたりからは持ち合わせることになる。
 ロマサガのイベントの内容はよくあるRPGのお使いイベントと同じである。なのに、ロマサガの場合はそれを感じさせない。理由は簡単。良くあるイベント主体のRPGではイベントに対する拒否権が無いのに大して、ロマサガは自らそのイベントをこなしに行くと言う主体性の違いがある。ロマサガの場合、やりたくないことはやらなくていいのである。
 戦闘のバランスもシビア*3でラスボス以外は軒並み強い。ラスボスも2周目以降、ディスティニーストーンをささげることでかなりのパワーアップをする。また、デス、シェラハ、ジュエルビーストなどノーマルのラスボスより強力なボスが存在するのも楽しい。ラスボスより凶悪なジュエルビーストを中盤で阻止しなければいけないジュエルビーストがらみのイベントは相当にやり応えがありそうだ。
 ただし、多少の欠点もある。
 時間制限イベントが意外と少ないため、やり方次第では、OPイベント以外のイベントをほとんどこなすことが出来てしまうことか。まあ、それでも相当の知識が無いと難しいが。
 もう一つはイベントの少なさもあげられる。多少は増えているが、やはり数が少ないよう無きがする。もっと増やして欲しかったなあと言う気はするのだが。とくに、クジャラートあたりはスカスカで・・・。
 旧作のリメイクだが、今作ならではの特色を大いに前面に出した出来と言えよう。いや、俺もたまにはスクウェア誉めるのよホントに。
 ホントはシナリオにゲーム性をもたせると言うのは、FFが真っ先にしてくれるんじゃないかと期待してたんだが、あさっての方向に進んだまま帰ってきてくれないからなあ。
 この部分に挑戦したゲームは今のところ、ロマサガジルオールだけかな。こうなるとジルオールインフィニットの出来が非常に気になるところだ。

*1:代表は言うまでもなくFF。最近のDQもこっちに入るだろう

*2:代表作はウィザードリィ。最近ではリンダキューブ俺屍と言ったところか

*3:それでも2周目以降は格段に楽になる。プレイヤーが知識を身につけているため。それでも死ぬときゃ死ぬ