DQ8 続き

書くことと言えばDQ8のことしかない。だってこれしかしてない。
土曜出勤してたので、月曜日は休んだ。ドラクエ休暇だ。
土曜出勤の意味が無い。

ドラゴンクエスト8 その2>
 その一は二日前の日記。

 レベル33、プレイ時間30時間突破。
 そろそろ先が見えてくる。ドラクエのお約束として、レベル35〜40くらいがラスボスとの初体験になるケースが多いからだ。少なくとも3以降はそうだった。
 PS版DQ4は32くらいで普通にデスピサロ倒しちゃったが。
 むしろ、そのくらいでラスボスに突入しないと楽勝過ぎて詰まんないし。とりあえず、強くして瞬殺ってのは後でいくらでも楽しめるが、ラスボスのラスボスらしい強さを堪能するなら、35くらいで一度戦っておくのが楽しいのだ。
 などといいつつも、DQ5の時は37くらいで初めてラスボスに突入して何事も無かったように勝った記憶があるし(その後エスタークにしこたま殺されたが)DQ6も2回目で倒せたし、DQ7に至っては剣の舞だけで終わってしまってたし。
 どうもゾーマ以降強いラスボスっていない気がするなあ。まあFC版DQ3の時は小学生だったし、防具の数値だけで決めてたから防御耐性まるでなしで、吹雪で痛い目にあってたからの苦戦なんだが。最近のDQは防具も優秀だしなあ。8に至っては防御特性まで教えてくれる親切設計だし。
 つうか、売っては行けない装備がかなりあるらしい。兵士の剣とか。見る気はなかったんだが、ある掲示板で兵士の剣がすごい武器になると知ってしまった。ちとショック。まだクリアしてないのでやはりその手の場所によるのはやめておこう。たとえ知り合いの場所だとしてもだ。ちなみに兵士の剣は敵が落としてくれるそうなので救済は出来るそうだ。
 
 ここまで進めてて、意外なことに好感触。6と7の特に7のだめっぷりが記憶に鮮やかな俺としては、8にはまったくもって期待してなかったんだが。
 ストーリーにも無理が無い。つっても、DQ123時代の、どこに行ってもいいですよ〜的なスタンスはやはり消失している。それでも船取った瞬間いろんな場所にはいけるのだが。いけるだけで入れてくれないけど。
 フィールドは広いのだが世界は狭いって雰囲気。とりあえず、敵を追うと言う話の展開上、一本道にならざるを得ないのは仕方ないだろう。別にそれが悪いとも言わん。ただ、これが本当にやりたかったドラクエだと言われるとじゃあ123はなんやってんって話になる。
 
 ドラクエってのは、堀井雄二ドラゴンボールなんだとは、本人の弁。
 1と3は特にその傾向が強いだろう。1は竜を探して旅する話。3に至っては、伝説の不死鳥ラーミアを復活させるために(これが目的ってわけじゃない)、オーブを集める。このオーブはまんまドラゴンボールだ。
 FC版時代は世界は冒険する場所であって、目的地ではなかったのだ。今のドラクエは目的地のつなぎあわせである。FC版は目的地は自分で決める。無論、コンピューターゲームである以上、目的地は決定されているのだが、ファーストプレイではそんなことには気がつかないわけだ。最近のDQは目的地が示される。そこに行かなきゃ話が進まないくらいに。親切なのは親切なのだが、どうしたって冒険してるってイメージは無い。せいぜい、ガイドのいる観光旅行だ。特にDQ8はそんな雰囲気。
 緊張感も無ければ、緊迫感も無い。
 適当に海を渡ってて、いきなりレベル15くらいで南極付近でテンタクルス3匹に襲われて全滅とかもない。ガイドに従えば多少強い敵は出てきても、負けることはありえない。やはり冒険ではない、旅行である。
 旅行だと考えるとすこぶる快適。目的地まで行ってイベント見るも由。放置して自由時間を満喫してもいい。自由時間といっても行く所は限られるが、それでもフィールドは無駄に広い。世界は広がったのに、冒険は出来ない、行くところはいっぱいあるようで以外に少ない。
 ゲームとしてはすこぶる快適で、戦闘に関しては処理の早さ、見せ方、そのほとんどがすばらしいといっていい。満点ではないが満点に近い出来だ。
 にもかかわらず、何か物足りない。限りない優等生だが、足りない。
 今思えば、DQ123の世界は危険に満ちていた。3作とも魔王、竜王、悪の大神官が存在し、世界の危機が迫っていた。それがわかるかのように、世界は危険に満ちていた。見ず知らずの土地に行けば、凶悪なモンスターが殺気だって襲い掛かる。殺意しか感じられないような強さの敵も無数にいる。ここにくるのはまだ早いとプレイヤーは判断し、新たな土地を探す。
DQ8は何も考えないでいい。まあ、ダンジョンのトラップでは多少考えないといけないが、そんなのはアトラクションを楽しむ範囲だ。
 DQ8は見て感じるということに対して、もっとも敏感に対応できるインターフェースのはずである。堀井雄二が目指したと言うのも納得できる。そこは彼が作りたかったであろう世界だ。
 けれども、ロト3部作の記号的な表現のほうが、その世界をより身近に感じることが出来るのは俺の気のせいなのだろうか。
 そこには危険、恐怖そしてその先の喜びがあった。初めてサマンオサに行ったとき、その周囲の敵の強さに恐怖しながら逃げ惑い、そしてサマンオサについた時は感動したものだ。船を取った直後に世界樹の森に迷い込み、グリズリーに襲われ、ここは危険だと身をもって知った。
 DQ2もそうだ。
 世界を自分の足で歩き、見て、感じ、学ぶ。
 表現が変わるとこれらの要素が消えていくのは悲しいことだ。
 より多くの表現が出来るようになったが、DQは同時に過去にあった表現方法を切り捨てていった。DQ7や8に上記のような感動は無い。なぜなら次ぎ行く場所は決まっており、そこは決して危険な場所ではないからだ。あくまで今までいた土地の延長上であり、そこには今までよりちょっと強い敵が待っているだけである。出来レースなのだ。主人公を一定のルートで進める出来レース。それがDQ7や8なのである。
 何も考えないで、ルートに従えばクリアできる。
 誰でもクリアできるゲームを作るのはいいことなのかもしれない。けれども、俺たち懐古主義者たちは、今のドラクエにそれらが足りないことを嘆くのである。

 ほんとにもったいない作品だと思う。開始5時間くらいで船をプレイヤーに渡して、後は好きにどうぞって作品にしたほうが良かったんじゃないだろうか。せっかく、世界が広くなり、新たな可能性が追求できるようになったのに、結局はありきたりなストーリーの一本道である。システム、戦闘、グラフィックこれらは俺の予想のはるか上を行ってくれた。すばらしいことだ。だったら、もっと世界を自由に見回れるゲームにしてくれたほうが良かったと思ってならない。
 そりゃ、アイテムが無いと行けない土地がいくつかあってもいいと思う。
 たとえば呪われた姫を助けるのに6つのオーブが必要だとか、そんなのでもよかったとおもう。このうち5個くらいはいつでも自由に取れるようにすればよかった。DQ3の焼き直しに見えるかもしれないが、この新たな表現の下でやれば多分誰もそんなことを感じないだろう。
 せっかくの新たな表現を最近見られるFFやFFの亜種みたいなゲームをわざわざ天下のドラクエが模倣する必要は無いと思うのだが。
 まだ行ってない土地はある。これから先多少は変わることを説に祈る。クリアした後俺の感想が変わっていますように。

 さて、苦言も多いが、誉めるべきところも無数にある。っていうか、4以降久々に大作だと感じさせるドラクエだ。
 5はメガテンの亜種の上に一本道のストーリーを無理やり追わされる苦痛の伴う作品だった。結婚してすぐ子供が出来たと言うビアンカに、それは誰の子だと詰問したくもなった(結婚してそれだけの歳月が流れてるならそういう表現を入れてくれ)
 6はFF5もどき(正確には多少違うが)のシステムに萎えた。
 7に関してはドラクエでこんな苦痛を感じるとは想像だにしなかった。強制的に進められる物語。強すぎる特技。無駄に長いストーリー。良く止まるバグ。むかつくマリベル。無責任なキーファ。神様殺した英雄はやっと漁師見習になる。なんじゃそりゃ。
 久々にやってて楽しいDQだ。6と7の転職システムからもようやく離脱できた。6以降ずっとあのシステムで続けられたらやだなあって思ってたし。
 スキルシステムに関してはいい按配だと言える。育てれば強くなるが、特に適当に振り分けても困らない。中盤までは、あくまでサポート、後半に入れば、どのスキルも一定まであがっていればそれなりに使える。
 ククールの弓なんてどうしようかと言うくらい弱かったがシャイニングアロー覚えたらめちゃくちゃ強くなった。
 ゼシカの格闘も弱くて辟易してたのだが(ムーンサルトが想像以上に弱かった)真空波を覚えたらえらい便利になった(消費MP2で全体攻撃。威力は60前後)主人公の消費MP半分はかなりえげつないが。7と違って魔法もそこそこ役に立つ。やっぱり燃費のいい特技のほうが使い勝手はいいけど。
 鎌ばかり育てたヤンガスは特技的に強くないけど、元々物理攻撃の鬼なので攻撃力+25つくとぶっちぎりで攻撃力の鬼だったりする。っていうかライアンもそうだったがDQにおいて戦士系はやはり強い。
 スキルはどう育ててもいいけど、適当でも普通に強くなるようになってる。バランスの妙と言うべきだろう。99まであげても全スキルマスターできなければもっといいのだが、まあ、DQだからそんなことも無いか。それ以前に99になって全力で戦える敵がいないと思うし。
 キャラクター同士の寸劇における表現も良く出来てる。アニメ的でもなく映画的でもなく漫画的、しいて言えば鳥山明的だ。ほどよくお笑いを混ぜ、暗くなりがちなストーリーを沈みこまないようにしてある。この点はヤンガストロデ王というキャラのおかげだろう。トロデ王はこのゲームのガイドであるし、ヤンガスは二枚目キャラではないから何でもやらすことが出来る。彼らのおかげで本当に旅は楽しい。
 ゼシカは最初は2代目マリベルかと戦々恐々だったのだが、どんどんよくなっていく。エロ過ぎるし、かわいすぎる。いったんPTから離れて戻ってきた時の台詞はあからさまに萌えねらいだろう。ドラクエに萌えキャラってのがあまりイメージ湧かないが(強いて言えばアリーナやバーバラか? マリベルは萌えれる人はいける?)今回はあからさまに狙っている。姫さんもそうだ。
 とりあえず、他のキャラと違って衣装換えが多い。まるでどこかの3D着せかえエロゲーのように・・・。
 一言言うなら、ビキニで雪国いくなよと。装備させた俺が悪いのだが、その時点での最強装備がそれだったから仕方ないやん。売ってる場所が間違ってる気がする。個人的には私服と踊り子の服が好きだなあ。
 あと、魔法のポーズ。両手広げるのじゃなくて、初登場時の構えのほうが良かった。メラをかめはめ波の構えで打つあのポーズ。

 もうちょっとでクリア(だろう)その時にまとめを作る予定。
 
 追記:3日で出荷本数300万とのこと。まあ、要求があったからそれだけ出荷したってことなのだろうが、実際全部が売れるわけでもなく、余った分は店の在庫だし。まあエニックスからすれば出荷したら売りっぱなしなんだろうけど。まこなこだったとおもうが、エニックスとか大手は店に出荷分を買い取りさせてるらしいし。ようは出荷さえしてしまえばエニックスは利益確保と、そっからさき売れ残っても知りませんって感じなんだそうだ。
 じっさい、予約しなきゃ買えないって状況を聞かない。都心ならそうかもしれないけど、俺の近所では山積みになってる。
 在庫ダブって後で叩き売りってのが目に見えてきた。中古価格は俺の予想よりも早い段階で下がる気がする。
 アンリミテッドサガという、サガって名前だけで商売しようとしたゲームがあったが、あれはひどかった。在庫ダブついた店舗がいっせいに値下げ。値下げ合戦の据え、発売2ヵ月後には980円になってた。これ、俺の近所の話。
 あれほどひどくは無いが、だぶ付いたらそうなる可能性はある。そうなると、FF12の時は案外仕入れ数減らすかもしれないなあ。
 まあ、出荷本数と売上本数はイコールじゃないってことで、完全な実売本数の把握は実際難しいだろうし。それに出荷本数と言うエニックス側だけの話でも300万本ってのはすごいと思うよ。