あやかしびと 薫ルート終了

 まあ、薫と双七の過去は想像どおり。先の展開が分かるだけに読むのが辛かった。悪夢としての回想で双七がことさら隠蔽してるから思い出してないのかと思ったら、きっちり思い出してて、その上で嘘を突いてたんだな。嘘も方便とはまさにこのこと。
 これ以上はネタバレだから書けないかなあ。
 とりあえず、全ルートクリアしてからネタバレ感想書こう。
 しかし、塵骸魔京が放置しっぱなしだ。あやかしおわるまでほうちだろうから、あと2週間くらい放置かな。
 ネタバレにならない程度に感想書くなら、話の展開のバランスのよさと時間調節の妙を感じる。
 全ルート終わったわけではないが、双七とすずが神沢市に逃げ込むまでの展開が共通ルート。その後が個別ルートになるわけだが、個人ルートが意外と短い。大体時間にして5時間から6時間かな。刀子も薫ルートもそれくらいだった。トーニャルートもそんなに変わらないと思う。すずだけ長いかも。
 とにかく、個別ルートまでは結構長く引っ張るが、これは現代日本とこの世界の微妙な違いをプレイヤーに認識させるために必要な部分であり、冗長な気はするが、そこに至るまでの話も結構面白い。2週目以降はほぼスキップ確定だけど。逆に個別ルートの後半はまさに急転直下転がるように話が進む。
 この手の読み物で有名どころといえばFateとかデモンベインだろう。Fateは転がり始めるまでがうだうだしすぎ。
 デモンベインは転がってる時間が長すぎ。むしろ後半ずっと転がりっぱなし。
 程よく、かといってあっさりと言うほどでもない区切り方だろう。
 その分思い切った割り切り方で、あるルートでは大活躍のキャラが他ルートではほとんど活躍しなかったりする。
 故にどのルートでも非常に新鮮さを感じる。
 後は主人公のスタンスか。
 基本的にはお人よしの平和主義者。士郎に通じる部分がある。が、あっちと違い、双七は一度戦いになると躊躇しない。士郎が口だけの正義の味方でうだうだ言ってたのに対して、双七は酷くシンプル。その点、見ててイライラしなくて済んだ。
 まあ、比較しても仕方ない話。
 早く帰って残りのルートも見たくなってきた。