ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡

 長らく放置していたものをプレイ。
 で、終章まで進む。というか歴代最強の主人公が調子に乗って暴れてたらラスボスに殺された。
 むう、流石に一人じゃ無理か。
 まだクリアしてないけど、ほぼ最後なので総評すると、非常に出来のよいシミュレーションRPG。シリーズ全体を見てもかなり上位の出来だと思う。
 が、これだ!と言う見せどころも無い平均点は高いけど突き抜けたものの無い作品と言ってもいいか。なんとなく物足りなく感じる。
 ストーリーのテンポはよく、シリーズ最長の30話という構成でも苦にならない長さではあるし、自ら難易度調整が出来てゲーム苦手な人でもやりやすいと言う点も好いだろう。なんせ、FEは敷居が高いと言うイメージがあるようだから。といってもやおい受けするキャラやオタクねらいのかわいい女の子だらけでギャルゲー的色合いが濃く、どう見ても敷居低そうに思えるが。まあ、俺も毎回女にだまされてるけどね。困ったことにこのゲームの女キャラは大抵強くなるし。玉にどうしようもなく弱いのとか要るけど。そういうのは男の方にこそ多いし。
 FE初の3Dポリゴンだが、これの出来がよく過去のイメージを損なわないように出来てる。
 とにかく、欠点が無い。
 ユーザーインターフェースも親切で快適。死んだら生き返らないと言う多少シビアな部分は残ってるものの、無茶しなきゃ死なないし。死ぬ原因はほとんどプレイヤー側にあるから、そこさえ理解したら死ぬことすら難しい。
 全シリーズを通してももっとも成長率が高く、大抵のキャラはほぼカンスト寸前まで行く。こっちの部隊ほぼ全員が敵の四駿クラス*1の実力者ばかり。サクサク強くなるのでストレスも軽減されてる。歴代シリーズで一番リセットしなかったゲームじゃないだろうか*2
 限りなく欠点が無いゲームと言えよう。
 しかし、突き抜けた部分も無い。シリーズのお約束とそれをちょっと逆手に取った人間模様、ちょっと温めの難易度に、いつも通りのアニメキャラのオンパレード。まあ、安定した作りだが、正直面白みが無いのも事実。シリーズ物だけに思い切った変更がやりにくい点もあるだろうが。そうでなくても3D化したと言うだけで思いっきり冒険してるだろうし*3
 総評として、極めてよく出来たゲーム。ただし、特徴が無いのが特徴と言ったところだろう。シリーズ経験者であればあるほど物足りなく感じるのではないだろうか。
 ラスボスの強さだけは誉めれると思うけど。攻撃力55ってなんだよそれ。
 正直、冒険したベルウィックのほうが荒削りだが未来がありそうな気がしたよ。

*1:まあ四天王とかそんな感じの意味で取ってくれれば良いんじゃないかなあ。呼び名の元ネタはチンギスハーンの功臣の総称からだろう。四駿・四狗だったかな?

*2:それでも30回以上はリセットしてるが。主に成長吟味で

*3:もっとも、俺としては一番どうでもよい変更だったが