飛龍の拳

 なつかしのゲーム紹介。この前はラングリッサー。今度はこれ。
 今は無きカルチャーブレーンの代表作、飛龍の拳シリーズ。なんだかんだと新機種出るたびに出してたので看板なのだろう。その割にマイナーな気がするが。
 というか、人によってはカルチャーブレーンと言うメーカーすら知らない可能性大。
 飛龍の拳が出たのは87年とかそのあたり。相当古いゲームで、昔のジャッキーチェンのような演武的な格闘を楽しめるゲーム。心眼と称される○の部分を攻撃したり防御することで攻防を楽しむゲームとも言える。まだ、ストリートファイターとかはやる前のゲームで時代を先駆けたとも言えるか。ちなみに、この時代までの格闘系ゲームを上げるなら、イーアルカンフーとかケルナグールがあったが、それらとも違うタイプのゲームになっている。
 内容的には、1は奪われた奥義書を取り戻すため都会に出てきた田舎者の龍飛が格闘技トーナメントで優勝して奥義書を取り戻すと言う話。トーナメントの決勝で戦う敵が奥義書を奪ったフーズ・フーだったと言う落ちで。
 このゲームの真骨頂は2から。1はチョコっと変わったアクションゲームの域を出ていないのだ。2は恐らくシリーズ最高傑作。1の要素に法力、変身、宿命などという怪しげな要素を付随して当時はやりの5人組の変身ヒーロー物に仕立て上げたのだ。戦隊物ではなく、聖闘士星矢やシュラトみたいな感じで。インド系の神様の名前とかが出てきたり法力が密教系だったりするので、孔雀王も混じっているはず。
 5人の龍の戦士が悪と戦うと言う話しになるのだが、実は主人公が意外とクールであまり熱血しない。正義感は強いんだけど。まわ脇役陣もかなり個性的で、この手の乗りの熱血漢ってのが一人もいない。
 龍飛:主人公、万能キャラ。結構無口。漢は背中で物語ると言うイメージが一番近い。
 ミンミン:紅一点。
 ハヤト:主人公のライバル、ニヒル系。ライバルのはずなのに主人公に相手にされていない。元祖ベジータ系。
 ワイラー:体の大きな好漢。最年長ゆえか、みんなを見守るってイメージがある。
 昇龍:潜在能力No1の弟系
 だれが、このメンバーで熱血すると。昇竜が3で結構熱血な面を見せた気がするけど。勧善懲悪系の物語なのに、何故か異質な空気が流れる変わった雰囲気が出ている。
 4章で宿敵フーズ・フーを倒すと、龍飛の影が非常に薄くなるのもポイント。宿敵との一騎打ちがあったせいか、その後に出てくる四天王系ボスでは龍飛が相対するボスがいない。四天王最強の朱雀は昇竜にボコられる。挙句に3では何故か龍飛を目の仇にする朱雀。それ逆恨みだから。
 一応3で中途半端に終わってしまう。その後、完結編がGBで出たらしいのだが。結局やってない。というのも、3以降の出来が非常に悪いのだ。ちなみに3の出来も2と比較するとかなり落ちる。がそれでもその後の奴に比べるとかなりマシ。
 なんで、こんな話題取り上げるかと言うと、ふと思い出したから。
 自分が思った時に攻撃できなかったり、敵の隙を攻撃してるのに避けられたりと結構ストレスたまるゲームでもあったなあ。でもなんか久々にやりたい。2は持ってるはずなんだが、3がどこにいったかなあ。とにかくGBC版の完結編を探すかな。
 ちなみに、タイトルの音楽が非常にかっこよい。
 まあ、B級作品であることには間違いないので、他人には薦められないゲームだけどね。