スクエニファン

 アンチ巨人も巨人ファン。
 これはスクエニにも当てはまり、アンチスクエニスクエニファンと言う事になるわけです。
 そんなわけで俺もきっとスクエニファン。まあ、アンチ気取ってるわけじゃないけど。どっちかっていうと、古き良きスクウェアに戻ってきてもらいたいだけなのですが。
 おとといのコメントでinspayaireさんが、「ファンの囲い込み」を肯定してくれたのですが、これは実はスクエニとしてはひどく革新的なことなのです。
 スクエニ…、いや、スクウェアというメーカーはいままで悪い意味でファンに媚びないメーカーだったと言えるでしょう。
 スクウェアのファンに対する数々の仕打ちを羅列すると…

GBA版のFF1・2とくに1の移植の出来が悪すぎる。ゲームシステムそのものが変わっており、過去の原形をとどめていない。こんな変な仕様になったのは、開発者がのろくでもないプライドからくるものであった。ちなみに、彼はFF1ファンに対する配慮などまるでなく、自分の気に入らないシステムを自分好みに仕立てただけの話である。開発陣にも最後の良心たる人物がいてこのことを言及したらその開発者に一喝されたそうだ。一喝した開発者は雑誌でそのことを自慢気に話していたが、FF1・2の出来を見れば、一喝されるべきなのは彼であることがわかるであろう。

クロノクロスの悪夢の仕打ち。クロノトリガーという300万本近く売った化け物ソフトの続編という鳴り物入りで登場。キャラデザが鳥山明でなくなり、そのほかのドリームプロジェクトのメンバーもほとんどおらず、心配しながら買ったら予想の斜め上を行く暴走っぷり。シナリオライタークロノトリガーのライターも勤めていたのだが、自分主導ではなく堀井手動のトリガーに嫌気が挿していたのか、これでもかとばかりにクロノトリガーの世界をぶち壊していく。その被害をもろに浴びたのはトリガーの続編を期待してクロスを買った連中といえる。これなら続編ではなくFFのようにまったく違う世界と言う事にしてくれたほうがよかったという内容だった。前作の主人公たちのしたことを完全否定し、世界を救うほどの実力者たちを皆殺しにしてしまう壊れっぷりはファンを囲い込む気などさらさらなかったことを証明している。

・FF3移植事件。ワンダースワンにFFシリーズを移植するという計画。124は移植されてるのに3だけはなぜかいまだに移植されていない。結局WSでの発売は中止になった。開発中のデータがなくなったといううわさや盗まれたなどといろんな憶測が流れている。なくなったというのは社員の発言じゃなかったかなあ。しかし、そのうやむやからもう何年もたつのにいっこうにGBAで出そうという気配すらない。GBA版FF1・2はその事件の後に開発開始されてすでに発売しているにもかかわらずだ。FF3はFFシリーズでも移植希望する人の多い作品だ。これを放置しているのもファンを喜ばせようという気概の無い証拠だろう。ただし、FF1・2の移植の出来を見る限り、移植しなくて言いと思えてしまう。まさに「思い出のままじっとしていてくれ」

FF8でのFFは冒険を許してくれる作品。ファンを使っての壮大な実験発言。300万本売れるソフトでこういう発言をすることが間違っていると思うのだが。で、その冒険の果てにできたのが電波飛びまくりのFF8だというのだから笑わせる。とりあえず、シナリオプロットを練ってから話をつくろうな。小学生の小説じゃないんだから。この冒険の成果はFF8と9と10…だめっぷりは推して知るべし。
 まあ、FF11も11やっていないファンからすれば、この冒険の項に入るんだろうねえ。俺はFF11肯定派だけど。

・数度にわたるFF7リメイクの中止。これの理由がまったくわからん。FF7はFFシリーズ屈指の人気作だろうに。ほかの枝葉的作品を作ろうとするがリメイクだけはすぐにおじゃんになるんだよな。

・100億かけて作ったムービーFF。全世界の失笑を買う。おまけに会社がつぶれかけて笑い事ではなくなった。まさに最後の夢。

 これらの数々のファンを囲い込もうとしない、むしろファンを激怒させて喜んでいたスクウェアだが、アドベントチルドレンは初めてFF7ファンのことを考えて作られているように思える。あくまでファンディスクの領域を出ない作品だが、シリーズ物、特に後日談になると、それは当然で、ファンが望む展開を提供するのは正しいことだ。この場合消化不良で終わったクラウドVSセフィロスに終止符を打つというのは正解である。和解して終わるとか、クラウドぶっ殺すとかそういう笑える展開にしなかったのも正解だろう。恐らく、この作品で一番苦労したのはエアリスの扱いだと思われる。10-2でティーダ復活というのをやらかしていたそうなので、エアリス復活もあるかと思ったが、復活させずにうまく話しに絡ませてきた。不要だと思われた星痕もエアリスを絡ませるために必要だったのかもしれない。逆にあまりにご都合的な使いかたされているため、エアリスファンからはまたエアリスを都合のいい道具として扱っているという非難が出そうだが。
 すべてのファンを納得させる作品など作れないから、人気の高い、クラウドセフィロス、ティファ、エアリス、タークスこれらを中心に据えたのもファン囲い込みの一環だろう。いままで、スクウェアはこういうごく当たり前の客を食い物にした戦略をとらずもっと最悪なFFというタイトルだから買えという食い方をしてきた。FF10で多少考えたのか10-2というものを作ってみたが、大きな勘違い作品だったのは言うまでも無いが、あのころあたりから人気のあるキャラを前面に押し出して設けようという発想が生まれたように思える。
 こういうのを乱発すればいずれ飽きられるのだが、スクウェアがいままでこういうことをしてこなかったのを考えると、ある意味新鮮でしばらくは受け入れられると思うのだが。こういうこともファン心理をあまり逆なでせずにリメイクしたりするエニックス側の入れ知恵なのではないかと思ってしまうのだが。だとすると、合併も悪くなかったのかな。
 もっともPS3FF7リメイクが来るのではないかと思っているのだが。