FA補強

 ここしばらく、FA戦線から離れていた阪神がFA戦線に加わる模様。今年は投手が多いんだったかな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000027-sanspo-spo
 で、狙っているのは中日の野口。
 99年のMVPを取ったこともある左腕である。
 今年何してたんだ?最近聞かないけど。
 最初はわざわざFAで取るほどの選手かと思ったが、記事を読んでなるほどと思う。
 井川が4年連続二桁勝利に届いたとはいえ、去年今年はいまいちピリッとしない。それでも勝ってしまうんだから底力を感じるが。その上毎年のようにポスティングでのメジャー移籍話が出てくる。
 まあ、毎年、上原や松坂にもこの手の話題はつきものなので、エースの証明みたいなものだろう。井川はちょっと粘着っぽい気がするが。井川は毎年うざいので、もう出て行っていいよ。その分たっぷり金を落としていってくれ。来年の阪神は高給取りがひしめくに違いないから。
 で、今年最多勝左腕の下柳。
 最終戦で延長10回まで投げて完投勝利。まだまだ体力もあると言うところを見せてくれたが彼も来年は38歳。今年が生涯一の好調シーズンだった可能性も否定できない。
 そうなると、先発左腕の補強は命題といえる。
 元々、今年の阪神は先発が弱い。井川と下柳がふんばっているように見えるが、実際は下柳だけといってもいい。安藤は前半ぼろぼろだったし、杉山も多少安定感が足りない。福原もいまいちだった。能見は来年以降に期待できそうだが。
 優勝チームにしてはやはり先発が弱い。中継ぎが優秀で、さらにJFKのおかげでチーム防御率こそ低いが、先発は決して優秀ではないのだ。それでも先取点とって逃げ切って勝つ可能性が高いのは赤星と金本を中心とした上位打線の得点確立が高いことと、JFKの活躍によってである。JFKの活躍はすばらしいが、裏を返せばそれだけ先発が頼りないと言うことなのだ。井川、福原あたりがもっとふんばっていれば、JFKをあそこまで酷使する必要は無かったであろう。4点、5点の差があるならSHEの三人の誰かを連投続きのJFKの変わりに使うと言う使い方もできるはずなのだから。
 皮肉なことにJFKの活躍の裏には阪神の厳しい先発陣の台所事情があるのだ。
 逆に、ロッテ、ソフトバンク、西武などは先発が非常に安定している。西武、ロッテが飛びぬけて勝ったのもその辺に理由があるのではないだろうか。無論、弱点の無いチームなんてそうそう無いのだが。まあ、今年のロッテは2位に甘んじたが、ソフトバンクより隙の無いチームに思えるけど。ソフトバンクは中継ぎがちと弱いよう無きがする。もっとも、その弱い中継ぎを引っ張り出すには優秀な先発を打ち崩さなければいけないのだが。
 長々と書いたが、井川が出て行く可能性と下柳の年齢という不安要素を考えると野口を補強として取ると言う選択肢は非常にいいような気がしてくる。ただ、FA権こそもっているが、ここ数年の野口があまりパッとしないと言うか。その辺はどうなのかが問題。