FF12 一応完結

 とりあえず、終了。ラスボスは相変わらず弱かった。というか、バブルが強力すぎるな。バブルチェーンが鬼。これは無くてもよかったアイテムかも。2週目するときは封印だな。
 以下超ネタバレ
 バルフレアが主人公でした。いや、宣言どおりに。
 ヴァン、最後まで出番無し。いや、ほんと。
 実は最後の最後でヴァンに見せ場があると思ったら、全部バルフレアが持っていった。
 ストーリーは短めだね。ダンジョンや移動が長いからプレイ時間は長いけど、FF4くらいの長さの話しかない。
 可もなく不可もなく。ただ、短いながらも、キャラクター同士の苦悩や破綻の無いストーリーなので面白みにかけるが、けなす部分も少なめ。ただ、ラスボスはオフィーリア関係化と思ったけど、違った。そういう意味ではラスボスは首尾一貫しているといえる。この点もよし。無駄に和解しない分潔い。彼らは彼らなりの正義を最後まで貫いたわけだし。まあ、特筆すべき程よいストーリーでもないけどね。

 7以降のFFがストーリーとゲームが8:2か7:3くらいの比重だったのに対して、今回はストーリー3、ゲーム7くらいの比率になっているように感じる。そのせいでストーリーが薄く感じるんだけど、システムの邪魔にならず、良い塩梅でないかな。単体だけでストーリー見たらしょぼいけど、ゲームとしてまとめればいい具合だと。

 戦闘はある意味独特。ただ、エフェクト長い攻撃とか準備に入ると、しばらく魔法系の行動が行われない時がある。ラスボスあたりになるとこれが連続するので、ここが頂けない。FF10同様、後半のボスはそれほど強くなく*1ハイパーモブと呼ばれる連中が鬼のように強い。ギルガメッシュはやばいくらい強かった。ミストナックでとどめさせない時はどうしようかと思ったもの。ラスボスはバブル無しだったり、レベルが低いと苦戦すると思われる。ラスダン*2ではセーブが一切出来ないのでそういう点もゲームとしてほめれるだろう。

 音楽のしょぼさだけはどうしようもない。今回はシリーズ最低の音楽だろう。こればかりは否定しようが無い。植松さんが抜けた穴はでかいと回りに思わせてしまうだろうね。植松さんでなくてもいいから、もっとましなの居なかったのかなあ。光田さんあたりでもよかった気もするし。イトケンでもいいよね。

 以下、キャラ寸評。

 ヴァン:主人公のはず。とにかく影が薄い、居ても居なくても一緒、何がしたいのかさっぱりわからない、声優が下手目。と、ほんとシリーズでトップクラスの割り食った主人公。彼自身、一般人のまま始まって一般人のまま終わる。ある意味珍しい主人公。一般人で始まっても普通はなんらかのステータスが付随するものなのだがなあ。スターウォーズのオマージュ作品と見ていいFF12において、ルーク・スカイウォーカーに位置するはずの人物なのだが、いつまでたっても大成しない。増長もしなければへこみもしない。話てきには茶々入れるだけ。まあ、彼の見せ場は腹筋だな。

 パンネロ:なんで居るのかわからない人その2。まあ、ヴァンについているだけだろう。ヴァンよりは声優はマシ。ほんとに、何でいるんだろうこの人ら。

 アーシェ:未亡人ヒロイン。新しいジャンルを生み出すかどうかがポイント。ちなみに、主人公と一切恋愛関係にならないのもポイント。いや、真の主人公とはいい感じなのだが。もっとも、もう一人の主人公といっていい。話の半分は力を渇望する自分とそれを恐れる彼女自身の戦いの話だし。ポジションがポジションだけに話を引っ張る人。性格的には特徴が無いのが特徴か。松野さんヒロインなんだし、カチュアみたいなのだったらどうしようと戦々恐々としてただけに、あまりにも普通すぎる。未亡人という以外特にステータスはなし。

 バッシュ:重要人物なのに終盤までひたすら目立たない人。途中、ほんとに出てこなくて、いないことすら気がつかないときもある。おかしいな、話のポジション的には話を引っ張っていってもいいはずのキャラなのに。こいつもレオナール見たいになるんじゃないかと恐れていたが普通の人だった。位置的には、オビワンだね。途中で死なないけど。若いからこじつけっぽいが、6人の位置的には主人公の師匠とは言わなくても何かを教えたりするポジションだし。前大戦の数少ない生き残りというのも近いポジションだし。まあ、このゲームは多分にスターウォーズのオマージュになってるからね。ラストダンジョンはデススターだし。

 バルフレア:宣言どおり主人公。真の主人公。彼と父の対立こそがもうひとつの話の軸だし。とにかく、登場時からやたらとかっこよい。受けなさそうなオールバックも彼にはひどく似合う。挙句の果てに一番おいしいところまで持って行き、エンディングでは一切出てこないのに、アレほど存在感を見せる。ヴァンと比較すると、まさに格が違う。ルパン張りに姫さんの心を盗んでいく。9のジタンも同じような事するが、やはり盗賊として比較してもバルフレアのほうが2枚くらい上。9のジタンがのこのこ出てきたのに対して、彼はクールに決めるしね。まあ、この人のモデルはルパンじゃなくてハン・ソロだろうしなあ。ハン・ソロレイア姫と恋仲になるんだし。

 フラン:話の中枢にはかかわらないはずなのだが、何かと出番が多い人。お色気担当でもある。しかし、最後の最後でバルフレアときっちり見せ場を作るのであった。そして、バルフレアの女たらしっぷりも。二枚目はつらいね。

 ガブラス:大塚息子が声を担当してるのでかっこいいに決まってる。死に方もかっこよかった。けど、ランスロット・タルタロスみたいなのを想像してたので、ちょっと肩透かし食らったかな。位置的にはダースベイダーになるべき人物なのだが。まあ、最後も、それを意識した作りだろうね。最期を看取るのが、オビワンにあたる、バッシュなのだが。オマージュとしてはこれは良しでしょう。

 ヴェイン:最後変身した時はウルベが出てきたとか思っちゃった。いやもう。グランドマスターガンダムとか出てきたりしたらどうしようかとおもったら、最後のあれほんとにデビルガンダムじゃないか。服が脱げるシーンでは「こんな事もあろうかと鍛え続けたこの身体 ぬぅぅぅん!!」とかいうんじゃないかともうドキドキ。クライマックスなのに大爆笑。こまったもんである。ただし、初志貫徹な人なのはよかった。改心も後悔もせず、ただ、自分の選んだ道を進むのみ。たとえ屍を踏みしめようとも、決して振り返ること無い克己心。魅力的な悪役を突き進んでくれたのはよかった。シーモアみたいな変態じゃなくてよかったよ。

 ラーサー:馬鹿ボン。まあ、話をまとめるために作られたキャラじゃなかろうか。

 シド:黒幕な人。ラスボスにはなれなかったけど、事実上かれがすべて起こしたこと。大塚父親の演技が光る光る。FF6のシドみたいなのを想像してただけに、アグレッシブな彼にちょっと驚く。戦闘ではガトリングをぶちかましまくったりとはっちゃけまくる。主人公(もちろんバルフレア)を手のひらの上でもてあそぶのも貫禄だな。

 ギルガメッシュ:声がミスターサタン。なので登場は馬鹿だったりするが、実質ラスボスの数倍強い。レベル2睡眠、レベル3ドンアク、レベル4石化を使ってくるので、これらを食らわないようにしないと負けると思う。まあレベル70とかだと勝てそうだけど。そして最後に持ち出してくる剣に爆笑。エクスパリカーじゃないよ。じゃないや、エクスカリパーだった。知り合いのハンドルとエクスカリパーが微妙に混じっちまった。最近話題に乗ってこないから生きてるのかなあ。オルト。

 しかし、ヴァンは一応主人公何だから、なんかフォローしてやれよな。

で端的にこのゲームのムービーとストーリーを現す言葉を思いついた。
「ルークの活躍しないスターウォーズ
 これだ! これしかない。

*1:バブルのせいと俺が寄り道しすぎたせいもあるだろう

*2:と言うほど長くないが