ウルトラヴァイオレット

 早速見てきた。人気がないのか、すっごくガラガラで、ど真ん中の一番いい場所で見れた。これはラッキー。
 まあ、大雑把な感想いうと、スティーブンセガールの映画の主人公をセガールからミラに変えたというのがただしいか。
 主人公が無敵すぎて、ピンチになることすらなく終わる。まあ、ちょっとだけピンチになるシーンあったけど、あれはピンチとは言わん。戦闘でやられたわけじゃないし。
 ここまでちょっとネタバレ、これから先は超ネタバレ
 ストーリーは、あまりたいした事はない。自分たちを皆殺しにする兵器を奪取したらそれが子供で、子供を生まずに奪われたという設定のミラが子供かばって味方裏切って逃げ回る話。
 リベリオン路線の映画なのだが、リベリオンが自我を取り戻し、自らの手で戦おうとするまでに話の大半を費やしているのに対し、こっちは、ひたすら子供を護る、子供を奪い返しに行くことに話が特化しているので、頭空っぽにしてみても問題なし。まあ、路線としてはこっちのがただしいとは思うんだが。
 今回は出し惜しみせずにガン=カタが飛び交う。
 SFなのでSF設定をうまく利用した立体的なカーチェイスはなかなか斬新。カーチェイスは腐るほどあるのでやっぱりアイデア勝負だな。
 ラスボスも前作と同じような路線。いつも後ろでふんぞり返っているタイプだが、最後は一騎打ちに応じる。この監督の美学か、ラスボスがなすすべなく死ぬって事はないんだな。
 まあ、今回のは序盤から結構出張ってきてたけど。それだけにリベリオンのときの副総統のように、「お前戦うのかよ」的な驚きは少ない。
 しかし、相変わらずヒロインが不細工。ミラはヒロインじゃなくてヒーローね。ヒロインは助けられる少年。役どころはお姫様だから。
 リベリオンが好きなら迷わず見ていいんじゃないかなあ。あと、ガンカタに興味があるなら見るがよろし。まあ、今回はガン=カタの説明とかないけど。ガン=カタを使った戦闘シーンは大幅に増えてるけど、戦闘シーンそのものは前作の方が良かったかもしれない。まあ、初めてガンカタみた衝撃による差だろうな。前作の顔面のみスライス同様、今回はアゴから脳天まで貫くという特殊な殺し方も在り。ちなみに開いた口から刃が見れるという特殊効果付きで。
 あとわけわかんない設定の連中がいたり。中国マフィアかやくざみたいな連中で、ミラに殺されるために出てきたようにしか見えない。だから、相手を包囲して銃を撃つなら360度包囲するなって。ミラがすごいというよりアホだろお前という感じのほうがつよかった。
 SFに関する設定は既にあるものとして処理されてて理屈の説明は一切なし。だが、これはまあ、ギミックのひとつなので細かく突っ込む必要もないだろう。
 ヒュージという設定は、ほぼ吸血鬼と思ってくれればいい。昼間平気だけど。特に目新しいものはなかったなあ。
 普通にアトラクションムービーとして面白かったので、期待どおりの内容だった。
 逆に言うなら、サプライズもあまりないのだけれど。