ゼノサーガ エピソード3 −ツァラトゥストラはかく語りき− 完結

 思ったより短かった30時間ほどで終了。とはいえ、常にイベントというイメージはある。エピ2のようにサブ側をしなければ20時間で終わるという中身の薄さとはちょっと違う。というか、エピ2ってホントに必要だったのかなと。うまく話を短くしたら前後編くらいで終わった気もする。モモの精神世界に入って出るだけで1枚目終わるもんなあ。
 ゲーム的には全部ぶっ続けてやると恐らく100時間くらいになるんだろうけど、もちろんやりこみ無しで。ただ、シナリオの密度という観点で言えば、このゼノサーガ3作とゼノギアスでイコールという具合ではないだろうか。まあ、あっちはかなり詰め込んであるからなあ。あと、1枚目が普通のRPGとして話を消化していたのが大きいと思う。3D化して、マップを無駄に広くして戦闘長くすれば、こうなるしな。ゼノ3は戦闘に関しては別ゲーに成り果ててたが。確かにエピ2は不評を買うだろう要素はめちゃくちゃあったのだが、それでももっと洗練させて残す方法はなかったのだろうか。ゼノサーガ3作の戦闘としては1が一番よかったと思う。
 ゲーム単品でみれば点数は60点くらい。ただし、3作の締めと考えれば70点は上げていいと思う。エピ2のクソさ加減を思えば全然いい出来なのだが、今思うとやはりエピ1が一番よかった。ただ、ESバトルはなかなか見せ方がうまい。エピ1もゼノギアスに比べたらなんだかなあ〜って思う作品だったけどなあ。結局ゼノギアスを超えれたとはいえない。ただ、ゼノギアスが好きならまあ楽しめるゲームだと思う。いちおうサブタイトルをこれに持ってきたことから、あらかじめこの最後は決めてあったんだろうなあ。ヴィルヘイムの語る永劫回帰ってのはサブタイトルのニーチェの著書で語られていること・・・のはず。ちょっと自信ない。
 いつも通り以下ネタバレ含む、感想つれづれ。
 今作、戦闘が結構きびしめな気がする。が、エルデカイザーとKOS-MOSとモモがぶっこわれて強いため、ラスボスすら楽勝だった。ケイオスもかなりいい感じ。放っておいても強力な回復技を覚えるのがポイントか。ラスボスは攻略サイトを終わったあとに見ると、俺の知らない技を使ってくる模様。使わせる前に殺せるくらい、エルデカイザー+モモは強い。別にずるしてるわけじゃないのだが、なんか裏技使ってゲームしてる気分になる。
 総評とすると、すべての謎を解かなくてはいけないため、話を詰め込みすぎな感がある。ゼノサーガ1の時に、全編ゼノギアス2枚目と言ったことが昔あるのだが(ここのブログ以前)今回は更にその傾向が強い。テスタメントなんて1から出てたのに無駄に引っ張るから、ヴォイジャーとかはかなり投げやりっぽい展開に。エピ2に組み込んで終わらせててよかったんでない?
 話的にはこのあとどうゼノギアスにつながるかという点とだろう。あとシオンが身を投じたスティエンキアだっけ組織は何のために出てきたかさっぱりわからない。
 で、結局、3作引っ張ってずっと意味深な事行ってたヴィルヘイムは何をしたかったかというと、人間もうだめだからやり直そうぜと。どこかで聞いた話だ。俺は神様になるんだ〜って行ってた、Jrの親父よりかはマシだが。
 やっぱこの手の連中ではSaGaのラスボスが一番インパクトあるよなあ。
 まあ、キャラ総評を含めて感想。

シオン:馬鹿女。今回のシオンに関してはこれしかない。脳みそがどこまでもおこちゃまな為、23歳にもなりながら反抗期のガキのようなことしか言わない。飛び級で進学する才媛らしいが、こういった周囲と自分というものに関しては何も学ばなかったようだ。まあ、自業自得という部分もある。彼女がもっと周りの優しさと兄の気遣いに気がついていれば、事態はここまで悪化しなかったような。まあ、どうころんでもある程度行くようにヴィルヘルムが画策してたんだけどさ。まあ、どうでもいい奴。生きてたけどどうでもいいや。彼女が死ぬという最後なら拍手喝さいしたかもしれない。

KOS-MOS:最後で覚醒してから魅力が大幅ダウン。まあ、予想通り神というかそういう存在の器だっが。アニマの器が出てきてるので、彼女はアニムス側かと思ったけど、その辺どうだろう。最後に宇宙空間を上半身だけでさまようシーンでZガンダム百式ではなく、ジェフティーを思い出した俺はひねくれてますか。そうですか。戦闘面ではいつも通り鬼神のごとき活躍を見せる。まあ中盤、ジンのが強かったけど、アタッカー系マスターで覚える術を覚えてからはぶっちぎりの強さ。難点はAGIの低さとEPの低さか。EPは装備でカバーできるが、AGIはなあ。彼女を育てるか育てないかで難易度が変わると思う。まあ、今作は満遍なく育てられるんだけど。

アレン:こんな女のどこがいいのかさっぱりわからんが、男の株を大いに上げた。というか、影の主人公。意味もなく3作にわたってついてきていたわけではない。最後はシオンとくっついたようで、よかったね〜

Jr:アルベドの枷から解き放たれたら、なんか話の進行役になった。あまりうざさが消え、本来の彼はこんな感じなんだろうなと。まあ、その分無力度も増したような気が。今回はレッドドラゴンがようやく使えるようになる。が・・・使う必要あんまりないねえ。モモとの恋愛模様は結局どうなったのやら。

ジギー:前作で大人の態度+エンディング直前の壁粉砕でかっこよさを魅せたジギー。今回はライバルもあり、見せてくれるかと思ったが、あんまり出番なかった。カナンとなんか関係あったりと今まで以上にクローズアップはされてるんだが。まあ、最終局面直前で過去の因縁話されてももりあがらないよな。

ジン:製作者側にひいきされてる男。とはいえ、なんか微妙に情けなく、シタン先生ほどの存在感は・・・とか思ったら、エンディングで超魅せてくれましたよ。ベタだけど、かっこいいぜ。

モモ:話的にはあまり絡まない。まあ、Y資料関係は終わったしな。しかし、戦闘面では大いに活躍する。かなり早く多種の範囲魔法を覚えるため、中盤から最終奥義を覚えてからはエルデカイザー烈と組み合わせて鬼神の如く活躍する。その活躍度はCOS-MOSの数段上を行く。まあ、ES戦ではいらない子なので、生身の時はということなのだろう。

ケイオス:一応話の鍵を握る人物なのだが、控えめな性格が災いして、ほんとに最後の最後まで影が薄いまま。驚いたよ。今回は活躍するんだと思ってたのに。戦闘面でも中途半端な戦闘力であり、雑魚戦では微妙。ただし、ロマサガのリヴァイアに相当する魔法があり、ラスボス戦では大いに活躍する。ブレイクリカバーも覚えるため、回復役として一家に一台あれば安泰だ。

 まだまだ書きたいけど、めんどうになってきた。

あとゼノギアスファンのために気がついたことをつらつらと。

ヴェルトールそっくりの機体が出てくる:ボスとして戦うし、使う技もヴェルトール(ゼノギアスか?)に似ている。システムイドに似たモードも存在する。しかし、その後一切出てこないんだが・・・。

マリアもどき:先日も書いたが、マリアをちょっと大人っぽくした女の子が出てくる。個人的には見た目が好みすぎて仲間にしたかったのだが仲間にならなかった。しかも、話に全然絡まず、何のために出てきたのかさっぱりわからない。

レンマーツォもどき;これに似た敵が出てくる。気がついたのがこいつだったので他の3体も実は他のギア・バーラに似ているかもしれない。

オメガ:デウスに似てる気がする。

こんなとこか?