あやかしびと すずルート

 ようやく、最終ルートであるすずルートクリア。
 相変わらず豪華なルートだ。とにかく、他のルートで多大な出番をもらった人物意外は、ほぼこのルートで大活躍する。例外なのは刀子かな。彼女はじぶんとこも逢難ルートでも活躍するし。愛されてるな。
 しかし、終盤のグダグダ部分もPC版そのまんま。高速道路での戦いあたりまではすごくいいのだが、そこから、輸送機までのくだりは、もうちょっとどうにかならなかったものか。まあ、今更大幅に変更するわけにも行かないだろうけど。ラストバトル(セラフを使用するしないにかかわらず)はいいのになあ。
 ラストバトルは、演出が強化されているみたい。ただし、PC版同様、字が追いかけにくい。相変わらず、字を追うと画面が見えないし画面を追うと字が読めない。
 九鬼先生との分かれのシーンはどれも涙を誘う。
 昔も言った気がするけど、ラストバトルはうしおととらのオマージュなんだよなあ。とはいえ、海溝に封印されてた九尾が復活するのが、うしおととらで、こっちは逆に海溝に沈めるのだが。まあ、あっちの漫画は有名すぎるからなあ、九尾を悪役として出すだけで、下手すりゃパクリのそしりを受けかねん。まあ、逆に今の時代、うかつに吸血鬼かいたり、なんかを取り合う物語書いたら、Fate月姫のパクリとそしりを受けるだろうしなあ。完全なオリジナリティってのが難しい以上、昔誰かが使った素材でもうまく料理するしかないんだろうけど。いいか、この台詞は俺に言ってるんだぞ(見たり聞いたり読んだりしたことのあるものに似てるとパクリだパクリだと騒ぎ出すのは俺だ)
 とはいえ、どこかの半島の方々のように、99.9%パクってオマージュだと嘯くのもどうかと思うし、線引きが難しいよな。まあ、まだオマージュだと言ってくれてるほうがまだかわいいんだが、江戸時代ごろに出来た歌舞伎を1400年前の百済の芸能で、半島が起源ニダーとかいう、起源主張ばかりされるよりは何万倍もマシだが。
 ところで、4枚ほどCGが埋まってないんだが。探すしかないなあ。
 エンディングの回想とか見てたら、すずのエンディングが3種なのは納得いくが、刀子も3種、逢難は2種、トーニャ、薫は1種しかないのになあ。扱いの差がなんとも。刀子ルートが一番追加要素も多かった気がするし。さすが人気No1。とはいえ、九鬼さんがらみの話が余りに増えてないのが悲しすぎる。まあ、男性人気N01の会長も出番は代わってないんだが。
 むう、やっぱこのあたりはファンディスクとか出してフォローして欲しいな。いや、刀子ルート意外では九鬼さん死んでるんだが。あ、トーニャルートでも生きてるか。
 ラストバトルそのものや、その後のエンディング(どっちの選択でも)もすばらしいものがあるが、それでもやっぱり、この最後の最後で世界を賭けた決戦になるってのもどうもなあと思ってしまう。エンディングはともかく、バトルが浮いてるんだよな。発想とかそのものはいいんだけど。そういう意味では九鬼超えを果たすトーニャルートとか、きっちりと自分で決着つけるかもしくは会長とのコンビバトルで勝負を決める刀子ルートのほうが地に足が着いててあやかしびとっぽいと思う。
 この作品のもっともよくて感動できることは、どんな状況でも生きることを諦めず、自己犠牲に見えてもその裏には確実に自分(双七)のエゴがあり、また双七もそれを理解しつつも、大切なものを護ろうという部分だから、最後の最後でそれを放棄してしまう、セラフ使用ルートはやっぱりしっくり来ないんだろうなあ。
 しかし、全ルート終わっちゃったなあ。なんか寂しいね、まさに祭りの後って感じだ。
 いや、こう思わせてくれる作品であったってことはすばらしいんだけどさ。
 もっともっと、このあやかしびとの世界を楽しみたいという気持ちが大きいんだよねえ。ドラマCDも買うか。