いじるといじめの境界線

 昨今のイジメ問題で、いじると言う行為もイジメだそうだ。
 ぶっちゃけ、こんなこと言われたら、他人とまともな会話も出来ないと思うんだが。ちょっとでもからかうような発現したらアウトだろ。平気な奴は平気なんだろうけど、ダメな奴は、いじられた直後にチクルだろう。こういうのはバックがつくと強気に出るからな。そうなると、悪循環が始まって、いじることも出来ずに、無視するようになる。そうなるとそれはそれで新たないじめになるわけで。
 ぶっちゃけて言うなら、国がどうこうしようがイジメなんて何の対策にもならん。
 俺の中学時代に、いじめがあって、イジメに参加した連中は俺を含めて全員先生にビンタされたもんだ。それでいじめも無くなったし、その後もぎすぎすしなかったし、正しく使われる体罰ってのは効果があると思うんだが、今の世の中は先生が生徒を殴れない時代だからなあ。
 子供は大人が思うより賢いけれど、それでもある意味動物と同じで、きちんとしつけないとろくな大人にならないと思うね。
 国が介入してどうのとかになると、いじめられる側もいじめる側もきっと成長しないと思おう。人間が二人いたら意見が対立するのは当たり前、悪意を持ったり好意を持ったりするのも当たり前、そこを折り合いつけて生きていく知恵を身につける場所が学校なんだと思うんだけどな。いじめるほうが圧倒的に悪いんだが、いじめられる側も打開策を自分で考えればいいのに。いじめた経験もいじめられた経験も持つ俺としては、結局自分しか便りにならないし、誰も助けてくれないなんて言い出したらそれはただの負け犬だと思ってしまう。まあ、俺の経験論が他人に当てはめられるはずが無い。俺が出来たから他人が出来るなんてことは無いんだし。
 ただ、いじめってのはボーダーラインが非常に曖昧なんだと思う。杓子定規で分別することが不可能な事なわけだ。イジメといじるの境界線、それを誰が判断して誰が決めるのか、それは当人たち意外に無いわけで。結局、国が取り上げたってどうにもならず、ただ、萎縮して余計にコミュニケーションの取れない人間が増えるだけだと思うなあ。