ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 元々見る予定で見てきた。詰まんなかったら酷評してやろうと思ったのだが、困ったことに面白いでやんの。特にヤシマ作戦はほぼ全部新規になってるし。というか、ひょっとすると全部新規なのかもしれないけど。なにしろ、初号機はなんか緑の部分が非常に目立ち*1それを動かしまくるんだから、新規だろうなあ。
 基本的な流れはテレビ版のヤシマ作戦までの話。だが、あちこちに、実はこれがテレビ版の後の世界、もしくはパラレルワールドではないかという描写があったりする。「今回」とか「今度も」「また」などの台詞から、ループしたテレビ版の後の世界ではないかと。となると、アダムとイブとリリスはテレビ版のシンジであり、アスカであり、レイの可能性も。
 月と思われる場所に血の川?があり、そのそばに棺桶?らしきものが並んでおりそこから、カヲルが登場したりと、意味深なシーンが多い。
 基本的にテレビ版と同じ流れなのだが、ヤシマ作戦は非常に見ごたえがある。ラミエルもすごいギミックで動きまくり。テレビ版のときは手抜きのための形状かと思ったのだが、今回は手抜きどころか力はいりまくりだったりする。ヤシマ作戦見るだけでも見る価値はある。昔の映画版にあった総集編とは全然違うので、エヴァファンでなくても見る価値はあり。
 目玉は実は予告だったりするかも。映像は新規かもしれないが、ストーリーは総集編だった今回と違い、予告の段階で違いがわかる。壊れ行く碇シンジの物語というナレーションからもわかるように、次からドンドンオリジナルで行くようだ。というか、予告の段階で、エヴァ6号機までが登場しており、5と6はテレビ版の量産型じゃないし。6号機にいたっては月からやってくるそうだ。乗ってるのはカヲルか?
 すげえ気になる予告で、これだけで悶々とする。
 エヴァは世間で言うほど絶賛もしてないが、24話くらいまではけっこう楽しく見てたなあということを再認識した映画であった。まあ、シンジを成長させて持ち上げて一番下まで突き落とす展開が確かに気に入らなかったのは事実だが。庵野が結婚して、やさぐれた態度が直っていればハッピーエンドになるかもしれない。無理な気がするが。
 で、今回が序、次回が破、その次が急になるのだが、4部作だそうで、最終話はなんとつくんだろう?
 ちなみに、アスカのアの字も出てこなかった。ドイツで2号機とパイロットがという話題が一言あるのみ。予告にも出てこない。アスカでてこなかったら笑うよな。俺、あいつ嫌いだからいらんけど。
 あと、レイが乳首出してた。さすが映画。やりたい放題。
 続きが気になるが、来年かあ。楽しみにしてよう。
 Zガンダムの映画版よりは全然いいよ。Zも全部新規でやってくれてればなあ。

*1:どっちかっていうと蛍光色が目に付いてうっとおしいくらい。緑の機体だと勘違いしそうになる