無限のフロンティア クリア
ちょっと時間がかかったが、ようやくクリア。なるべく家でやらないで、仕事の移動中とかにやるようにしてたからなあ。いや、しかし、一本道すぎる、やりこみ度が少ない、OGの設定にかなりおんぶ抱っこという欠点はあるものの、久々に良質なオリジナルタイトルのRPGが出来た。最近シリーズ物ばかりだしな。一応、ゼノギアスからゼノサーガ、ナムカプと受け継がれてきた、ボタンを押して攻撃をするシステムの進化系ではあるものの、ナムカプの無駄な部分*1をそぎ落とし、補欠組みも有効活用できるように作ってあるのがポイントか。援護攻撃は便利で使いやすく、連続攻撃はメリットデメリットが両方あり、どのタイミングで使用するかはすべてプレイヤーの任意に絞ってある。戦闘システムは、単純明快かつ、戦術の幅をすべてプレイヤーにゆだねる作りになっているのは非常によい。単純にタイミングよくボタンを押すだけなのだが、技の組み合わせの順番、どのタイミングで援護を出すか、敵が重いか軽いか、ガードが固いかそうでないかですべて変わってくる。文章にすると難しいが、プレイしてるとそういうコツを体感して覚えるので問題ない。
画面がSFCスメルの漂う非常に懐かしい雰囲気だが、戦闘のアニメーション自体は、最新のゲームに負けないくらい良く動き*2無理に3Dにこだわらず、GBAやDSらしさをうまく使っている。正直、世のRPGのすべてはこのレベルのグラフィックで作れるだろう。無駄に3Dにしてすべて二時間がかかるようになってしまったが、2Dにしてさくさく動くゲームにしてしまえば、最近のRPGのプレイ時間なんて半分以下になると思うし。あとDSだからとタッチペンにこだわらない作りも好感が持てる。どうもDSとWiiはタッチペンとWiiリモコンの特殊性ばかり注視され、どれもそれを使う事を無理やり導入しようとする節がある。別にRPGとかに無理にタッチペンやリモコン操作は入れる必要がないと思う。
しかし、ロードが無いゲームはホントに快適だ。ソニーに飼いならされてしまった俺らは、ここ数年ロード時間が多少あっても仕方が無いと考えるようにされてしまっていたが、こういった、DSでのロードのないゲームをすると、ロードのなさというのがどれほどストレス軽減になるのかはっきりとわかる。
RPGとしての難易度は、それほど高くない。が、決して低くもない。実は終盤より中盤の方が難易度が高かったりもする。終盤の敵はHPが多く自動回復などもあり、うっとおしいのだが、ラスト直前では、プレイヤー側のSPやらアイテムやらが充実し、大抵の攻撃を半分くらいカットできる。回復もバンバン使えると、むしろそれらに制限がかかっている中盤の方が難しかったりする。
特に終盤の主人公ハーケンの必殺技がアホほど強く、ボス戦は極論を言うならこの必殺技連打だけで乗り切ることが可能だったりする。かわいそうに子の必殺技、ハーケンは参加しないで仲間になったロボットが合体攻撃するというものなので、主人公の技なのに主人公が空気になるという諸刃の剣でもあるが。これ覚えてからハーケンが他の必殺技を打つシーンなんて見なくなるし。主人公が強いというより、ナハトとアーベントが強いという感じしか受けないのがなんとも･･･。
まあ、ベタ誉めしたが、不満点がないこともない。
まず、寄り道ほぼ皆無な作り。完全にストーリーを追っていくだけの作りである。また、ストーリーの終盤の盛り上がりのなさが拍車をかける。ラスボス倒しても、え、これで終わり？って感じが強い。もうちょっと話を盛り上げられなかったものか。ハーケンがカグヤを助けると言い出したシーンは非常にいいのだが。キザでかっこつけな主人公だが、最初から最後まで初志貫徹し、男の見栄も持っている。世界を救うためかと聞かれ、「男が命をかけるのは女のために決まっている」と言って似合うのはこういう主人公だろう。性格的には余りいないタイプの主人公ともいえる。まあ、相方と言っていい零児がまたかっこいいのでさらに決まるのだが。ちゃんと、シャオムゥが落としてくれていいシーン台無しにするのも、らしさといえる。が、ここから怒涛のラストとなるのだが、盛り上がらない盛り上がらない。姫さんさらわれて助けに行くくらいのベタでいいからダンジョン突っ込めばよかったのに。ラスボスも弱かった＋アインストなので、スパロボ含めて、またか的な感が強い。
売りのためにOGサーガという、客寄せパンダをつけたのだが、このゲーム、内容的には客寄せパンダを完全に食ってしまうほど魅力のあるキャラクターたちなので、むしろ、この客寄せパンダが足を引っ張っている気がする。OGに関係あるとしなくても良かったと思うが、COS-MOSだけで売れるさきっと。
そんなわけで不満点はストーリーがらみくらいしかないのだ。とはいえ、それも、完全な不満ではなく、こうだったらもっと良かったのになレベルである。
久々に手放しで誉めれるゲームだとおもった。それ＋オリジナルタイトルというのがポイント高し。まあ、ゼノサーガやらナプカム、スパロボと完全に一人立ちし切れてはいないものの、最近シリーズ物ばかりの世の中で、オリジナルタイトルを出そうという勇気＋出来のよさに素直に感服したい。
久々にいいものやらせてもらった。
キャラ感想はまた後日。
このネタで引っ張るぜ。
