空の境界 痛覚残留

 基本的に空の境界の中ではアクション要素が強くわかりやすい作品のため、比較的アニメ向きの話。もっとも、藤乃レイプ部分をどうするんだろうとおもったら、そのままぼかしもせずにやりやがった。さすが劇場版。
 わかりやすい話というのは、ストーリーそのものが単純なため、藤乃レイプ→レイプしてた連中一人残して皆殺し→逃げたひとりを追い回す藤乃→式出動→一度邂逅するも式やる気なくして撤退→逃げたレイプ犯確保→藤乃無差別殺人開始→式再出動→決着
 流れ的にはこれだけ。そのあいだに、藤乃が覚醒した原因やら、過去やらを幹也が探すが、そりゃ読者向けの説明のためであって、本筋に添えられる余談だし。
 このアニメ、3話通して見てて思うことは、どうしてもアクションシーンがいまいちな点。そもそも、式の走り方が変。着物のせいで仕方ないんだろうが、足の動きがおかしい。歩幅とスピードが一致してないというか。和服でアクションするなら、動く時は、裾をもっと乱して足の動きをもっと取り入れないとダメだと思うんだが。時代劇でも遠山の金さんがそうしてるように。
 あと、3話はなんか一部絵のデッサンが狂ってた部分があった気がするなあ。ここまで連続放映してたから最後の方のこの作品はちょっと力尽きてたのかもしれない。
 とはいえ、一般的にこの話アニメ化したら、ぼかされるであろうと想定された藤乃レイプ部分をきっちり原作どおりにアニメ化したのはある意味すごいなと思った。
 次は、伽藍の洞。とはいえ、いつ発売になるんだろう?5月か6月に公開されたんだよね、確か。となると、もうちょい先か。空の境界の全ストーリーの中ではなんとなく一番影の薄い話なので、あんまり期待も楽しみにもしてないんだがなあ。