真・女神転生ストレンジジャーニー

 デビルサバイバーに続くDSの新作メガテンシリーズ第二段。
 真・女神転生シリーズをうたっているだけあって、硬派なダンジョンRPGになっている。
 やった印象としては古き良き時代のダンジョンRPG。近年いろんなゲームで見る、素材集めやらミッションやらと枝葉の部分は追加されているけれど、根っこの部分は初代女神転生。真ではなく、FC版の女神転生。ステージで区切られたダンジョンをクリアして次のダンジョンに向かう。1つのエリアをコツコツ踏破しつつ、仲間を集めて育てる。基本はそれの繰り返し。ただし、当時に比べて膨大に増えた悪魔と、最近インフレ気味に育ちまくった仲間の成長速度が遅くなったため*1しっかりとデビルソースをために弱くて使わないような仲間を出してみたりとか、そういうことをただ繰り返してるだけでも楽しい。
 音楽がダメといわれているが、俺としてはゲームの作風にあった音楽だと思う。目黒さんってペルソナで空気読まない作曲してしまったが、今回は非常に空気を読んだ作曲だと思う。確かに地味だが、別に派手である必要もない。南極でホラーなた意見なんだから、狂気山脈にてとか遊星からの物体Xとかの影響を受けてるのはもろわかりなんだから、それらを考えたら、真1・2の時みたいなバリバリのロック調の戦闘曲もって来られても困るし。アレはモヒカンが火炎放射器もって暴れても不自然じゃない世界感だからロックで許されるんだよ。なんでもバリバリ派手で抑揚の効いた曲じゃないとダメだってのは、ゴテゴテの脂ぎったステーキしかくわねえって言ってるようなもんだ。それはそれで良い事だが。正直、俺はなんで曲が叩かれてるのかわからん。いや、うすうすはわかってるんだけどな。多分、目黒さんが作曲したから叩かれてるんだろうなと。ちょっとP3とP4あたりで持ち上げられすぎたところでP1でのアレだからね。
 個人的には超名作の予感。ただし、誰かに理解されようとは思わない。ちょっと古臭いゲームなのは間違いないからね。おっさんホイホイゲームだとは思うが、それも特殊なおっさん専用だと思う。だから、派手にデコレーションされた最近のゲームが好きな人には音楽や画面の地味さ、ゲームの進行も地味にコツコツってのは堪えれないんだろうなと思うし。スルメのようなゲームだから噛めばかむほどってことですぐには味が出ないんだよなあ。
 しかし、べたほめしている俺でも気に入らないことが二つある。
 まず、パラメータが振り分けられないこと。
 女神転生シリーズはパラメーターが自由に振り分けられたのだが、今回は最初に決めた成長タイプで決まる。これが不満。自分で振り分けさせろよ。
 そしてもう一点。
 ステータス画面での主人公の顔を消してくれ。
 何が悲しゅうてステータス見るたびにクラークケントもどきを拝まなきゃならんのだ。
 今流行のイケメン厨二病の顔が映っててもいらっとくるが、だからといってあんな顔の濃いおっさん面を毎回見せられるのも困る。金子さんの絵に萌えを求めるつもりはないが、いくらなんでも極端だろう。
 まあ、リャナンシーがかわいすぎて困ってるが。マリンカリンとメディアしかねえ使いづらいなあとかおもってたらマリンカリンが異様に有効でびっくりしてるが。あと、ハトホル、ダンジョンで表示される小さいアイコン表示の顔がライドウに見えるのは俺だけではあるまい。ステータス画面では別なんだが、切取り部分が悪いんだろう。
 中島と弓子の時代のFC版女神転生が好きならきっと買い。ペルソナとかが好きな人はちょいスルーしたほうがいいかもしれない。

*1:2個目のエリアでの話し。この先ぼろぼろ強い仲間が作れるのかも