FF13 終了

 ようやくクリア。まあ、実家に帰っていた間とまってたからな。
 ラスボスの異様な弱さに萎えてしまった。ラスボスの第一形態はそこそこ強かったんだがなあ。別にこっちを強化しすぎたとかは無いと思う。なにしろ、その手前の雑魚には何度も殺された。ラストバトルをイベントバトルと考えても第一形態もラスボスとしては弱かったしなあ。ラストバトルをイベントバトルと思うのも話の展開上無理だしなあ。
 しかし、内容がまったくないすっかすかのストーリーだった。ストーリーの概要だけ述べると、主人公たちが、ルシにされて逃亡して、反撃して終わり。
 どこで盛り上がれというんだ。ほんとに何も進まないくせに時間だけは消費するグダグダなストーリーで、キャラクターを掘り下げてるといるというのはわかるんだが掘り下げ方がまずいんじゃないだろうか。過去のスクウェア作品だと、ゼノギアスとかFF6みたいにキャラクターの掘り下げもやりつつ、異様に濃い内容のストーリーも作れたのだからこのスカスカぶりには驚かされる。端的に言うと、FF7のミッドガル脱出した直後に再びミッドガルに殴りこんでラストバトル。多分、これが一番わかりやすいだろう。
 ゲームシステムは目新しいものは無く、FF10アクティブタイムバトルを盛り込んだだけと考えるとわかりやすい。ただし、以前も紹介したとおり、今回の戦闘の肝は的確に行動指針を与えるのがメインである。これはこれで面白いので、FFシリーズでなくてもいいので、もう少し進化したものを後の作品で生かしてもらえたらなと思う。正直この程度のゲームで終わらせるのはもったいない。あと、このシステムだとエンカウントにせずともシームレスでも問題なさそうなので、FF12みたいなシームレスをもう一回作ってもらいたいなと。希望を言うなら、このシステムでFF11オフライン作れ。
 ストーリーに関して言えば、やまなしオチなしといったところ。ホント盛り上がらないし、どんでん返しも無い。驚きも無い代わりに致命的な破綻も多分無い。主人公たちが異様に行き当たりばったりで何も考えていないことを除けば。
 とにかく、見た目クールに見える主人公を含め、全員が脳のどこかが痛いとしか思えない行動を取り続ける。主人公からして最初の行動はなんか意味があると思ったら行き当たりばったり立ったというのだから驚きだ。行き当たりばったりでてめえは国家反逆したのかと。まあ、相変わらず突っ込みどころの多い内容だとは思う。
 見るべきところは映像美と意外といい感じの音楽か。ヲルバ郷の曲は特にいい。ラストバトルの曲はいまいちだったが。もう、植松でなくてもいいんじゃないかとはおもう。
 FF12はストーリーとかはおまけで世界をさ迷い歩くのがメインのゲームだから*1あのストーリーでよかったんだと思うが、あからさまにストーリーや映像美を主眼に持ってきている作品で、正直この内容は無いだろうというのがほんとのところ。製作に時間がかかりすぎて、周りにつつかれすぎて、仕方なく出したんじゃないだろうかとも思う。もっとも、この出来を思えばあと2年費やしたって面白いストーリーになりそうに無い。11章だけが異様に自由度が高い。高いといってもお使いのミッションが多数あるだけなのだが、最初から前作みたいに、それをメインにゲームにしたほうがよっぽどマシだったんじゃないかと思う。
 とにかくほんとに一本道RPGといっていい。ストーリーに分岐がないとかそういう意味だけじゃなく、MAPもほとんど一本道。あらゆる意味で一本道。どこかの誰かが、里美の謎のグラフィック超進化版と言っていたが、まさにそのとおり。あのゲームも異様な電波が漂うが、戦闘とかそういう部分はゲームとして成り立っていたということを思うと、まさに里美の謎の見た目だけ超進化版というのが正しい評価じゃないだろうか。
 人には絶対お勧めできないゲームである。10点満点中6点というのが俺の評価といっておこう。いい部分も無かったわけじゃないが。ダメな部分が目立ちすぎる。そして、ダメな部分の大半が「予想できていた」というのが最大のネックだろう。「なんだよ、期待してたのにこんなもんなのか」ではなく「ああ、やっぱりこの程度か」というのはガッカリ感を通り越して脱力感しか生まないものである。もはや完全に守りに入っているのだが、ぜんぜん守れていない現状をもうすこしスクエニ、いや、FF開発班は見直すべきである。

*1:それゆえに、FF7以降のFF好きには嫌われたのだろうが