3×3EYES

 サザンアイズの文庫版が出てたので買ってみた。が良く考えたら、実家に20巻までは持ってたんだよなあ。欲しいのは21巻以降の部分だけなんだが。
 実はそろえようと思ってたのだが、ブックオフに言っても20巻以降は結構売ってないんだよね。当然、新刊のほうはまったく見ないわけで。実際月での決戦終わった後で読まなくなった人が多いんだろうね。俺もそうだったし。後で読むと、20巻以降も面白いんだが。20巻から30巻くらいまではグダグダだが、それ以後は決着に向かって突き進んでいくし。
 正直、よく、あそこまで広げた風呂敷を閉じたものだと思うし。あとは大抵インフレワールドになるこの手の作品で、ベナレスが最初から最後まで最強だったのも珍しい作品といえる。この辺は高田裕三ストーリーテラーとしての腕だろうな。途中ではさまれる関係なさそうだった話も実は結構関係してたりするのもこの作品の特徴だし。
 まあ、久々に読んでみたら、やっぱり面白いものは面白いわ。名作ってのは色あせないもんだなと思った。あと、三只眼って今思うと、すごいツンデレだよなあ。あの当時はまだ、ツンデレって言葉は無かったと思うが。林原めぐみの声の三只眼が今でも脳内で再生されるわ。アニメもOVAなんかにせずにしっかり最後まで作ってほしかったものだが。ダイの大冒険GS美神うしおととらとこの作品といい、もったいないアニメ化のされ方した不遇の名作ってのは結構多いよなあ。そう思うと、ジャンプ漫画はアニメが成功する率高いし恵まれてるよなあ。認知度の差だろうが。
 全40巻は長いとか、連載長すぎとか当時は言われてたが、現在の漫画界をみてると、けっして長すぎる作品でも冗長すぎる作品でもないんだよなあ。まあ、もうちょっと短くまとめられたとは思うけどね。