ラストレムナント PC版

 PC版のラストレムナントは、ある意味、完全版ということを聞いたので、買ってみた。
 一番の変更点は、ユニークキャラクターの組み込みが無制限に成ったことだろう。箱版では18人PT中6人までしか参加させれなかった。これは非常に不満点だったが、これが改善された。
 改めて1からやってみると、良い点、悪い点が明確に見えてくる。
 このゲームで最初不満だったのは、思ったとおりにユニットが動かないもどかしさであった。だが、今やると、逆にその思い通りにならないのがこのゲームのミソ何だと思う。このゲームは、仲間の行動を逐一操作するのではなく、大まかに指示するゲームだということだ。これは最近FF13でも見たパターンである。高速化する戦闘ではいちいち命令を与えられないので、大まかな指示だけを与えてあとは各人に判断させることによって高速化した戦闘についていきやすくするための措置である。ラスレムの場合は、最大18人となるPTを円滑に操作するためのユニット化であり指示なのである。
 また、ラスレムは初めてやった当時、ストーリーの展開にもどかしさを感じたが、今やると、FF12と同じで、世界感はゲームのための舞台で、やはり育成とクエストこなしつつ世界を回るのがメインといえる。過去に指摘しているが、結局その部分に徹底できなかったのがこのゲームの最大の失敗だと思うが。
 ストーリー中心にするなら、いっそのことダヴィットあたりを主人公にしてたほうが話は自然だし、こういった世界をめぐるゲームにしたいのなら、もういっそのこと王国とか政治的なもの排除してしまえばいいんじゃないのかと。今思うとそのてん割り切って作っているメタルマックスの1と2はすごかったなあと。
 スクエニの呪縛から解き放たれたトライエースのはっちゃけぶりを見たり、ラスレムやインアンの中途半端さを思うと、どうもスクウェアエニックスという、いやスクウェアというブランドカラーがこう突き抜けたものを作らせない足かせになっているんじゃないかと思う。世界を救う壮大なスケールの物語じゃないと企画が通らないとかそういった社内での動きがあるんじゃないかと疑ってしまう。システムが面白くそのシステムを前面に押し出したゲームなんかは売り上げが期待できないから作らせてもらえないんじゃないかなあと。
 なので、河津さんあたりも、システムを押し出したゲーム作るならスクウェアから出て行ったしまったほうがいいんじゃないかと思うなあ。昔のロマサガを許容してくれたスクウェアはもう居ないわけなんだし。
 ところで、PS3で出るんじゃないかといわれてたラスレムの移植はどうなってるんだろうな。少なくともPC版の変更は反映されるだろうが、それ+アルファはあるのだろうか。それとも企画が無くなったりして・・・。
 是非、このシステムを使ったゲームの続編を作ってもらいたいんだよなあ。だからなんとしても資金回収してもらわないと。

 あ、そうそう、PC版でのほかの変更点だが、味方のアーツの使用と未使用の設定が出来るようになった。これで、質問で全て新しいものを取れるように答えても使わなければよくなったので育成の幅が広がったといえる、こういった、オリジナルの不満点を直しているのはいい所だろう。というか育成が楽しすぎる。