セイクリッド2

 やばい。
 わかっていたことだが、やり始めると止まらない。
 ちょっとだけやろうと思って、気がつけば3時間くらい平気で経ってる。
 そんなゲーム。
 じゃあ、人にお勧めできるほどのゲームかというと、実は大いに首をかしげる
 ゲーム単体で見てもそんなに良ゲーではないが、まず、根本的にパクリゲームである。ディアブロの地上版としかいえない。ひょっとしてブリザードが絡んでるのかな。だとしたらパクリゲーとはいえないが。オリジナルのディアブロとの最大の差異はMPのある無しくらいだろう。あっちはMPがあって、こっちはMPが無い。あとは、対人戦でもしない限りはPOT連打ゲーにならないことか。ディアブロは難易度Hellだと普通にPOT連打ゲーになったからな。対人戦だとPOT連打ゲーになるのかは不明。いずれ対人戦したいものだ。
 ディアブロのコピーだけあって、古臭いゲーム。グラフィックこそレベル上がっているものの、やはりそこはかとなく漂う韓国量産ネトゲー臭さ。まあ、韓国産のネトゲーのほとんどがディアブロのパクリなんだが。
 ディアブロというゲームが、ネトゲの世界で与えた影響はそれほど大きいわけで。韓国MMOの先駆者たるリネージュなんかはこのセイクリッド2の如く、ディアブロをそのままダンジョンから地上に変更しただけのものといっても過言ではない。ちょっと言いすぎだが。
 現在のネトゲの9割は大本をたどると二つのゲームにたどり着く。
 ディアブロウルティマオンラインである。
 どちらもオンラインのRPGに与えた影響は多大で、ディアブロにいたっては、いまだにこれをベースにしたコピー品の新作が次々と出ていたりする。主に韓国で。誤解を恐れずに言えば、俺が韓国産MMOを量産フォーマットがあるんじゃねーかとよくバカにするのだが、そのフォーマットがディアブロというゲームなのだ。ちなみに、ブリザード社のゲームが韓国業界に与えた影響は異様なほどであり、スタークラフトなんかはいまだに現役らしい。数年前、韓国でネトゲーしすぎて死んだという事件を耳にしたことが有る人も多いと思うが、多くはこのスタークラフトをやっていたそうだ。
 一方のウルティマオンラインだが、開祖にしてそこで終わってしまっているゲームといっていい。ウルティマオンライン(略してUO)は全世界にMMOの楽しさを広めたゲームではあるが、その完成度の高さと、自由度の高さゆえに、真似しようとかコピーしようというメーカーがほとんど現れなかった。あえて言うならエヴァークエストシリーズが、UOの後継者にあたるだろうか。それでも折衷案的にディアブロの要素をたぶんに組み込んでいる・・・。と思う。正直EQはあまり知らんから詳しく述べられない。ただ、EQ2のパクリ、もとい流れを汲むFF11は、UO的な要素も幾分あった。それを思うと、そういう流れかなあという勝手な想像である。
 UOが完成度の高さと自由度の高さで後継者に恵まれなかった*1のと対照的に、ディアブロは多くのコピー品が世にあふれた。今世の中にあるネトゲの多さから考えるとスーパーマリオのコピー品より多いかもしれない。ディアブロが完成度の低いゲームだったわけではない。2で進化したが、1単品で見てもその時点でほぼ完成したゲームである。そして、コピー品はこれにいろいろ付け足したりしているものの、根本的には何も進化していない。多くはディアブロ1か2のコピー品の域を出ないのである。
 そのディアブロのコピー品であるセイクリッド2がディアブロ*2にはまりにはまりまくった俺がはまらないわけが無い。
 ただ、やっていると時々無性にむなしくなる瞬間がある。こんな気持ちになるゲームはこのゲームくらいだろう。
 ディアブロもそうだったが、このセイクリッド2、一応ストーリーはあるが、そんなもんはそっちのけで、ひたすらキャラクターを育成するゲームといっていい。完全に自己満足の世界である。だから、ふとわれに返って言い知れない虚脱感を覚えるのである。
 そんな虚脱感を埋めるために、なぜかライドウ対超力兵団をおもむろに始める俺。もはや支離滅裂である。
 さらに、説教部屋に送られたので、ふてくされてブログを書いていたりする。
 今日の話に落ちは無い。

*1:とはいえ、UOはいまだに現役のMMORPGである

*2:おもに1のほう