トリニティ ジルオールゼロ

 結局買ってしまった。
 でも、結論から言うと、これ結構掘り出し物かもしれない。
 今週でたゲームでは一番よさげだな。目玉はGT5だけど、GT5プロローグ見る限りじゃねえ。遅きに失したって雰囲気だよなあ。3年前には出しておくべきゲームだった。そうすりゃPS3の躍進にもつながっただろうに。
 で、ジルオールゼロだが、これ、以外にもジルオールしている。
 無双OROCHIのファンタジーバージョンだと思ってもらえると一番わかりやすい。ただし、仲間は選べないけど。序盤から難易度が意外と高いのは驚いた。無双のように難易度が普通クラスだと敵が棒立ちって状況はない。というか敵が殺しに来る。大型モンスターは堅くて強くていやらしいのが多いし。仲間と協力して弱点突いて戦わないと勝てないようになってるしね。
 ジルオールの世界観で無双をやりますじゃなくて、ジルオールで無双をするというのが正しい表現かな。戦闘がアクションになっただけという見方が一番近いと思う。なので、こつこつと依頼を受けてダンジョンに入って依頼こなしつつレベルを上げて武器を買ったりとかスキルを強化したりとか。
 もうほとんどジルオールだよね。
 まあ、残念なことに、ジルオールみたいなフリーシナリオではないけどね。正直ここまでやるならフリーシナリオでやればよかったと思うんだが。どうも主人公を決めたファンタジーをやりたかったみたいだなあ。それならネメアを主人公にすればよかったと思うんだが。
 仲間にできるキャラを50人くらい用意して、主人公をジルオールみたいにメイキングできるようにしてフリーシナリオでやれば神作品になれたとおもう。 
 結局は、ストーリーのためにキャラクター縛りをしてしまっているのがこのゲームの限界だろう。ジルオールそのままに戦闘だけ無双にしとけばよかったと思う。
 まだ当然クリアしてないので評価は変わると思うけどね。ただ、ファーストインプレッションである程度、予想よりも面白くて良い出来だということと、同時にこのゲームの底は見えたかなと思う。ジルオールの名を付けるにふさわしい作りとはいえないかな。まあ、光栄テクモはただでさえ潰れかけてるから、冒険は出来ないんだろうが、ジルオールはそもそもファンしか買わないと思うので、あからさまに前作ファンを魅了するように作るべきだったんだよな。こっちの主人公決めてストーリーものにするという方がジルオールとしては冒険だと思う。
 このゲームで感じることは、無双型のゲームの方向性の模索だね。やはり「また無双かよ」って言われて売り上げ下がってることを身にしみてわかってるんだろう。光栄は無双によって栄華をつかみ、無双によって滅びるのかもしれないなあ。
 3人のキャラでダグザっていうマッチョ巨漢がいるんだが、声が郷里さん…。もう一度新作で彼の声が聞けるとは思わなかったよ。延期を繰り返してきたゲームだけど、その点だけはよかったかな。
 セレーネもいいキャラ。声がハスキーですっごくかっこいい。ロリババァに属するのか? 見た目はロリじゃないけど。長寿種族ゆえに見た目は若いがけっこう年寄りってキャラクター。めちゃくちゃ声が渋い。
 このゲームよく考えたら萌えとか一切排除している気がしてきた。ジルオールそのものは結構その手の要素あったんだけどな。