北斗無双International

 あんなけ酷評した、北斗無双だが、ちょっと前にInternationalが中古で安かったので買ってコツコツプレイ。
 最初、文句言った声優も、慣れればこれはこれで味がある。
 ケンシロウの声なんて、小西克幸って人だが、できるだけ神谷さんのイメージに近い声でしゃべってるし。最初マダオじゃねえかって笑ったラオウも立木さんの演技の甘さもあってなれるとこれはありだなと思う。サウザーだけはどうも受け入れられないが。ガッツやバサラの声してた人なんだけどなあ。
 Internatioal版はもっさりも多少解消されている…らしいんだが、やっぱケンシロウはもっさりさんだよな。南斗の使い手はどいつも早くてストレス少ないんだが。
 やっぱり欠点は、どう考えたってジャンプで登れるだろう身体能力の持ち主たちが壁上りするシュールな姿とか、キャラクターの少なさかな。ただ、個性の住み分けは十分出来ている。経絡というかFFでいうスフィアみたいな育成は結構楽しく、ほかの無双でも取り入れて欲しいくらいなんだが。奥義を数種類装備できるってのも特徴。
 やってみると、今までの無双のいいところと新しく取り入れたものが適度に入っていて、無双としては既定路線を守りつつ進化するといういい方向にむいている。叩かれた点はやっぱボリューム不足と、原作とのイメージの乖離だろう。このままの路線でキャラクター増やした続編出せばいいとは思うのだが。
 そして、このゲームの最も評価する点がある。
 ラオウがとんでもなくつええ。原作再現どころか、原作超えている。
 原作のラオウ世紀末覇者とかいって大層に出てきながら、見せばと言えばレイを圧倒したところまで。そのあとはお前のような病人がいるかのトキに五角の戦いに持ち込まれ、ケンシロウと相打ち。部下に逃げられ寂しくボッチ逃走。サウザーにビビってケンシロウに倒させ、不動にビビって後退、その後も特にいいことなく、ユリアをさらうという暴挙に。結構小物なんだよなこいつの行動って。
 それに引き換え、無双ラオウはまさに世紀末覇者無双シリーズでもここまで極悪な強さなキャラはいない。なにしろ、育成しなくても難易度難しいをさほど苦労することなく突破できる。
 他にも病人とは思えないトキがビーム乱射しながら敵を屠るのは抱腹絶倒だし、さらにはっちゃけてこのトキさん、モヒカン共をバイクでひき殺しまくる爽快感。
 最初はギャップにブーブーいったものの、やり込むと味が出るゲームだなと思った。不満点はあるけど、international版だと値段も安くて一種のベスト版みたいなものだし、やってみるのもいいと思う。少なくとも、真・三国無双6よりは長く楽しめると思う。
 ただ、ここ数年の無双で一番面白かったのがクロニクルだってのはどうなんだろうなあ。クロニクルのキャラをどんどん変えるシステムは面白いので、ほかの作品にも取り込んで欲しいくらいだ。とりあえず続編出せ。こんどはオリキャラも作成可能で。