くも男

スパイダーマン1&2>
 2のDVDが出たので1から合わせてみる。
 友達が言うに、1は見なくてもいいといってたが、結論から言うと2の前に1は見るべきだと思った。
 すげえ話つながってる。
 1は単体で見たばあいそれほど面白くない。
 スパイダーマンになるまでに最初の1時間は費やされるし、スパイダーマンになってからも活躍よりグリーンゴブリンとの戦いがメインであまりヒーローとして活躍してるように見えないからだ。まあぶっちゃけいうなら消化不良なわけだ。
 2は1の2年後で、スパイダーマンとして大活躍しながらも、大学生活とバイトをする苦学生として妙に生々しい生活を送っている。
 かなりシュールなショートコントみたいな実生活が笑える。
 ピザの宅配に間に合いそうに無いので、スパイダーマンに変身して宅配をしようとした矢先に子供を助けてそのままピザ宅配。窓から入った場所が物置で、物置のものをガタガタと蹴散らしながらピザを届けるとか、糸が出なくなったので、スパイダーマンの格好でエレベーターに乗るシーンとか。
 2の主人公の苦学生ぶり+ヒーローと実生活のギャップは1があって映えるものでもあるだろう。そして2年もヒーローしててヒロインに振られた主人公が最初の理念を忘れてヒーロー止めるのも仕方がないとも思える。
 2の見所は結局スパイダーマンとして復活するまでの経緯と復活後の電車での戦い、そして、ドックオクの悲劇だろう。
 暴走する電車を必死で止めた主人公をまるで大切なものを扱うように救出する電車の乗客、そして、「まだ子供じゃないか・・・」
 スパイダーマンの正体を見た素朴な呟きが好きだ。そしてそこにスパイダーマンを渡せと現れるドックオク。俺を倒してからにしろと言う乗客たち。男も女も子供も関係なく力を使い果たしたスパイダーマンを守ろうとする。馬鹿馬鹿しいシーンだが、めちゃくちゃかっこいい。結局、スパイダーマンは捕まっちゃうんだが。
 そして、妻を自分の夢に巻き込んで死なしてしまったと言う罪悪感から何が何でも核融合を成功させると言う妄執に取り付かれたドックオクの悲劇。
 グリーンゴブリンは半分以上自業自得的なところがあったが、彼の場合、彼は完全な悪ではない。彼の罪悪感と、暴走した知能を持つアームによる洗脳によって暴走している。
 アメリカのヒーローものには珍しく<マーブル系ではそうでもないが>勧善懲悪の体裁を取っていない。スパイダーマンは古典的なヒーローだがそのヒーローの映画を勧善懲悪にしなかったのはサム・ライミの感性なのだろうか。むしろ非常に良かった。
 スパイダーマン2は1あっての2だと思う。2単体で見れると言われてたが、多分1を見なければ俺は2をそれほど面白いとは思わなかっただろう。
 そして、恐らく完結編になりそうな3も楽しみである。
 ところでだ、
 ヒロインのMJの不細工さ加減だけは何とかならないものだろうか・・・カットによってはむちゃくちゃひどいんだが・・・
 3の冒頭でスパイダーマンの敵に殺されるMJ。その復讐をするスパイダーマン。そして、彼は恋をしないと決意する。しかし、彼の前に現れた謎の美女は・・・みたいな展開にして、是非抹殺して欲しい。それか釣り馬鹿日誌みたいに、何の前触れもなく役者を変更するか。
 もっとも、スパイダーマン1と2を通して、最もいい女は主人公のおばさんだと思うんだが・・・。

 スパロボGCでてるが、ポリゴンスパロボはDC版αでこけてるからなあ・・・。安くなるのまとうかな