空手小公子小日向海流
最近読んでたマンガ。
とりあえず最新刊の18巻まで読了。
ヤンマガの連載は全国大会あたりから読んでたので、足りない部分がようやく補完される。
内容は、簡単に言えば、空手版はじめの一歩。
弱い主人公がいじめをきっかけに格闘技を始める。まあ、一歩ほど切実な思いではじめたわけでは無い。
ヤンマガつながりか、柔道部物語的な部分も多い。
最初は反強制的にはじめて、それにだんだんのめりこんでいく所とか。
一歩との最大の相違点であり、あっちより面白く感じる場所は、主人公もあっさり負けること。
まあ、大会出れば決勝まで行くんだけど。でも優勝とかしたことない。
はじめの一歩の一歩の試合と鷹村の試合は、いわば読者側から見れば出来レースみたいなもので、勝つとわかってる。負けそうな試合でも逆転するのがなんとなくわかるし、期待する。むしろ、最近はそれが惰性化した上に、試合間隔が長くなってるものだから、一歩の試合そのものが詰まんなくなっている。一歩の試合なんて、日本チャンピオンになった千堂戦以来、面白かった試合がないくらいだし。むしろ、脇役の方が面白い。脇役たちの苦悩と、勝利への努力と執念。それでも結果は最後までわからない。漫画とわかっていても手に汗握ってしまう。木村、青木、板垣、3人の試合がどれもそうだ。
小日向海流は、行ってしまえばはじめの一歩の二番煎じだ。鷹村に相当する、破天荒で強い主人公の道標のような先輩も存在する。
しかし、そんな先輩ですら無敵では無い。
どのキャラクターの試合も見てて、先が読み辛い。そういう点がはじめの一歩より面白く感じる。
ただ、まあ、はじめの一歩みたいに逆転劇を楽しむ読み方もあるので、あっちがつまらんと言うわけでは無いが。それでもここ20巻くらいは惰性で続いてるような気もしちゃうなあ。とっとと、宮田と決着つけて、そろそろ潮時じゃないかなあと思っちゃう。木村対間柴は大好きな試合だが、それでも、一歩は日本チャンピオンになったところで終わっておけばよかったと思うなあ。ドラゴンボールと同じで、終わり時はやっぱ重要かと。
あれ?小日向海流の話だったのに、一歩の話になってる。
そんなわけで、比較的お勧めのマンガだったりする。ギャグも結構面白い。奇抜な人間の集まりだからなあ。
絵も最初の話からかなり安定してるし。絵柄はさほど変わってない。
もっとも、二番煎じと言うイメージはどうしてもぬぐえないが。
ただ、これからも先の読めない展開を続ければ、もっと化けるかもしれない。
いまのグダグダしてる一歩よりは面白いと思う。