ファンタシースター 還らざる時の終わりに

 セガエイジスでやっとでた。1が移植された時にいずれ出ると思ったけど。
 ファンタシースター最高傑作といわれるゲーム。その実態は中祐司が3ヶ月で作った伝説のゲーム。ほんとなのかなあ。
 恐ろしいほど短い開発期間で作られてるので、アラが目立つ作品でもある。
 RPGのパイオニアドラクエやFFだと思っている人がたくさん居るだろう。だが、現在のRPGを良くも悪くも先取りして作っていたのは、実はこのファンタシースターシリーズなのである。
 ファンタシースター2はライバルがDQ4とかの時代に出た。まだ、ストーリーが前面に押し出される前のRPG世代のゲームだが、このゲームはストーリーをかなり前面に押し出している。また、メガドライブのスペックを生かした背景の二重処理や凝った戦闘エフェクトなどが売りだった。そう、今でこそあたりまえだが、当時に珍しく、グラフィックを売り物にしたゲームだったのだ。
 ちなみに、後々のゲームが抱えるグラフィック特化の欠点もこのゲームは見事に内包している。まず、背景の二重処理は画面が見にくいという欠点を生み出したし、戦闘エフェクトの派手さは逆に見ている時間が長い、レスポンスの悪さという欠点を生み出した。
 ファンタシースター2はそのラストの驚きやヒロインの死*1など、驚天動地のイベント目白押しだったのが鮮明に記憶されている。
 また、結婚して子供残すRPGといえばみんな、DQ5を思い出すんだろうが、ファンタシースター3の方がはるか先にやってる*2し、DQ5のどっちと結婚しても結局いっしょなんて事も無い。結婚した相手で子供も違えば話も違うのである。リメイクしてでもそこを直さなかったDQ5*3はえらい違いだ*4
 ファンタシースター4では合体攻撃などもとりこんでおり、RPGの最先端を行っていたのだが、いかんせん、メガドライブというマイナーマシンの宿命か、後でドラクエやFFに同じようなことやられた挙句、そっちが元祖と思われちゃう不遇っぷり。
 しかし、ファンタシースターメガドライブ屈指の名作なのは間違いない*5
 興味なくてもやるべきだと思うのでやれ。

*1:ヒロインが死ぬので有名なのはFF7のエアリスだろう。まああっちはどうでも良かったが、ファンタシースターのネイに関してはかなりショックだった

*2:ちなみに、孫の代まで話が続く。息子たちも二択で嫁さん選んでそれによって話が代わる

*3:ピサロ仲間になると言う蛇足的な6章いらないから、そっちのほうを修正して欲しかった

*4:と、ここまで誉めてみたものの、ファンタシースター3はファンの間では黒歴史に埋葬されている。そこまで悪い出来じゃないんだけどな。しかし、他のシリーズとの絡みが無さ過ぎたのが原因か

*5:もっとも、比較するほどメガドライブRPGが無いのではという説もあり、俺はそれを否定できない