ファイアーエムブレム
ようやく出る据え置きマシンでのファイアーエムブレム。困ったことにポリゴン化されてます。まあ、ポリゴンFE自体は64時代から何度か話題になってるしねえ。今更と言う気もするが。
そんなわけで、ロマサガに引き続き、ファイアーエムブレムの紹介でも。基本的に個人の趣味がもろ反映されてる点には注意。そう的外れじゃないとは思うけど。<ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣>
初代FE。任天堂初の萌えゲーとも言われるがこのグラフィックには萌えれません。出っ歯のアベルにミシェイルの色違いのナバール。じゃんぐるの王者たーちゃんにしか見えないオグマ。
後のシリーズから比較すると、ひどくシビアな内容になっている。これほど地形効果が重要なゲームも珍しかったが。
と、言うのも、後のシリーズでは技が上昇すれば命中率も上がったし、すばやさあがれば回避もあがったが、初代は、命中は武器固定値。
世界最強の勇者でもはがねの剣なら命中75%だし、世界最弱であろうとも、はがねの剣をもてば命中75%確保できる。
それゆえに守備力と言う数値が恐ろしく重要で、そしてこの数値は恐ろしく上がらなかった。
反撃の受けない遠距離や防御無視の魔法が重要で、後は移動力が大切。このシリーズでは歩兵ユニット*1が猛威を振るうが、初代ではこれほど使えないユニットも珍しかったのだ。
今思うと限りなくウォーシミュレーションという色彩が濃かったと思う。それに比例して難易度も高かったが。<ファイアーエムブレム外伝>
前作のテイストを受け継ぎつつ、独自のマップ移動や二人の主人公などいろいろと世間受けしやすい体裁を整えて見たゲーム。シリーズで唯一武器の回数制限が無い。
村人の転職パターンや何度もレベルアップできるなどと言う点で難易度を大幅に下げているが、一部のマップでは一定のキャラが育ってないと手も足も出ないことがあり、ある意味前作より難易度が高い。
生き返らせれる人数が増えたがそれに呼応するかのごとくPTメンバーは減り殺しに来てる感も強くなっている。
戦闘アニメーションがすさまじく出来がよく、よくFCでこんなけ動かすなと感心する。馬の動きなどの滑らかさはSFCで出た続編シリーズより滑らかだし、他のユニットの動きもすごく派手。ゴールドナイトは必見。
あと、ラスボスVS主人公も異様なくらいにかっこよく、また、とどめ専用のアニメーションもある。
グラフィック=ゲームの面白さではないのだが、FCでここまでやってしまうかと言う点は誉めるべきだろう。おかげで、SFC版ファイアーエムブレムのアニメには多少の不満をもってしまった。
あまりの独自路線のため、この路線の正式な後継を果たすのはティアリングサーガまでなかったりする。<ファイアーエムブレム 紋章の謎>
FC版暗黒竜と光の剣のリメイク+その後の話と言う贅沢な1本
FC版を25面から20面に落とし、能力値の反映の見直しなどを図った作品。絵がアニメ調になったのもこの作品から。やおいや萌えを増長させた要因のゲームでもあり、後世に多大なる影響を与えてしまった作品でもある。
技によって命中率、すばやさと運で回避が上がるようになったため、傭兵系ユニットが恐ろしく強くなった。その分難易度が大幅に下がってしまった。シューターとか言う意味不明のユニットは敵専用の遠距離ユニットになったりとゲーム的にも進歩が見える。
ただ、2部の紋章の謎編は蛇足感が強く、また話の半分くらいが、僻地の冒険のため、いまいちつまらない。2部のせいで1部では強ユニットとして活躍するハーディンを使わなくなった人が増えたとかどうとか。
前作で使えないの代名詞だったアーマーナイトが大幅に強くなったりしたりしてる。
とりあえず、未完成要素の多かったFC版を補完した*2作品である。その後シリーズはこれを基板としていると考えて間違いないだろう。<ファイアーエムブレム 聖戦の系譜>
別名人間ダビスタ。
前半部のキャラの恋愛の結果が後半部に反映される。初回プレイは大抵好みのカップリング*3にする人が多いが、2週目以降は最強キャラ育成を見据えた結婚が行われることが多々あり、その様は種馬を選ぶ馬主の気分。
そのため、どうかんがえてもくっつきそうに無いカップリングまで成立するありさま。一部のキャラは結婚しないほうが後半出てくるユニットに強力なのが出るため*4、独身を強要されたりする。
メーカー側から意図的にカップリングでキャラに萌えろという提示されたゲームでもある。
が、マップがくそ広く騎兵以外は使いにくかったり、一部のキャラクターが鬼のように強力*5なためゲームとしては大味すぎ。
伝説の武器と呼ばれる反則臭い武器もむちゃくちゃあり、金さえあれば何度でも使えるので緊張感もへったくれも無い。
とにかく、ゲームとしてかなり疑問を覚える出来で、個人的にはFEでは最低の出来の作品。ただし、これが最高傑作と溺愛する人も多数いる模様。<ファイアーエムブレム トラキア776>
聖戦の系譜の外伝的作品。聖戦ではいまいち影の薄いリーフが主人公で、聖戦後半部の始まった直後から主人公と合流する手前までの時代を描いた作品。
聖戦と違い、紋章の謎の形式に戻り、運ぶ、疲労度、重さなどの新たな概念も加わった作品。
特筆すべきなのはその難易度。
FE屈指の難易度を誇り、終盤のステージは生半可な育成では潜り抜けられない。元々リーフが聖戦でもトラキアで苦戦していた背景を考えればその設定にふさわしい難易度である。
その反面、杖がめちゃくちゃ強力で、杖を使いこなせば難易度ががくんと下がる。そうなると、逆に杖の無い序盤のほうが難しく感じる。というか序盤が一番きっつい。
ストーリー的にも聖戦の補完といっていい作品であり、一部前半の行方不明キャラのその後が垣間見えたりするため、聖戦ファンは一度はやっておくべき作品だろう。 <ティアリングサーガ>
FEの生みの親である加賀さんが作った作品。当人はFEとはまったく関係ないと言い張っているが、どう見たって続編だ。本人はFEファンが買うのを当てこんでないとやっぱり言い張るが、それが嘘なのはゲームを見れば一目瞭然といえる。
内容的には紋章+外伝。
主人公を二人据えて、君主キャラのほうは正統FEをもう一人の弓使い海賊は外伝テイストの流れとなっている。
内容的には聖戦以上紋章以下の中途半端な出来。弓使いルートを利用すればいくらでも育成できる。
どうも全体的にいまいち感が漂っているため、良い出来のはずなのにどうもつまらない。後半のあるマップの難易度が高かったのだけが救いか。
任天堂のハードでは表現の限界があるといって出て行った加賀さんだが、任天堂と喧嘩してまで作った作品がこの程度かと思うとがっかりしてしまう。
一部NPCが大活躍してしまうのも欠点。一所懸命育成したキャラが、ラストに出てきた名前もわからないようなキャラに負けてるのを見るとがっかりする。
続編出るようだが、裁判の結果かずいぶんと内容を変更した模様。そういう意味で、続編はFEシリーズにカウントしないほうがいいのかな?
でもね、加賀さんの名前でベルウィック買う人はいると思う。FEの続編としてね。<ファイアーエムブレム 封印の剣>
GBAでの新シリーズ。戦闘シーンのアニメーションをGBAに合わせたものに変更したが、スピード感があり、むしろいい感じ。
難易度が大幅に下がっているのだが、クリア後選択できる難易度難しいはほんとに難しい。トラキア以上といえる。
加賀さんが抜けてつまんなくなったと言う意見をよく聞くがティアリングと封印を比較した場合、ティアリングが封印の剣より面白い部分なんてのは一つも存在しないと思うのだが。たしかにやおい臭は多分にするのだが、そんなのはティアリングの二人の主人公リュナンとホームズにだってぷんぷん漂ってるし。
久々のマムクートの登場といい、初代FEをずいぶんと意識した作りになっている。
GBAで出た3本では一番面白いといえる。<ファイアーエムブレム 烈火の剣>
封印の剣の続編で、封印の剣の前世代の話。主人公は封印の剣の主人公の父親たちだったりする。
大きな戦争と言うより、裏で暗躍した連中との戦いというイメージが強く、封印の剣までの道程を描く作品。
そのため、戦争と言うイメージはあまり無い。前作キャラの若い時代がが無数に出てくるため前作のファンへのサービスだろう。封印の剣の補完作品でもあり、外伝的でもある。
難しいモードの難易度がかなり下がったりと不満は多いが、よく出来た作品。前作発売から1年経たずに出ているためかシステム的な新化がほとんど無いのが欠点か。また、せっかく勝利をつかんが彼らの行く末の悲惨さが決まっているため一抹のむなしさが漂う。<ファイアーエムブレム 聖魔の光石>
外伝形式の自由にマップ移動できる形式に変更された。
割に自由に移動できない。
何のためのマップ移動だか。
話も詰まんなく、FEでは屈指の駄作。
にも関わらずある程度普通に遊べるのは、ゲーム根幹の出来の良さだろう。
とにかく誉めるところが無い作品。
特徴の無いのが特徴。
こんな感じかな。
この文章で興味持つ人がいるとも思えないが、興味ある人がプレイするなら紋章の謎か封印の剣からプレイすることをお勧めする。