あやかしびと トーニャルート 完

 ようやく三人目終わり。
 このルートも良かったが、最後のドミニオン戦は蛇足っぽい気もする。トーニャと双七の愛の逃避行物語ですな。おまけ付きだけど。
 しかし、またもや男勢に燃えで喰われてしまう罠。
 ウラジミールがかっこよすぎだ。
 このゲーム、ほとんどの男が嘘つきだ。
 かっこいいほど嘘つき。
 嘘つき万歳。
 正直者は人を傷つける。
 嘘つきほど他人を思いやることが出来るのだ。
 そんなわけで、みんなで優しくて残酷な嘘をつきましょう。
 人にとって、残酷な事実よりも幸福な真実の方が大切な時もあるのです。
 まあ、真実の定義は人それぞれですが、事実を実際に起きた事とすれば、真実は、人によっての正しいことと解釈すれば。この辺はスパロボのマサキとシュウのやり取りを参考に。
 しかしむちゃくちゃ面白い、この手の伝奇物ではNo1の座を獲得してしまいそうな勢いだ。前にも書いたけど、それぞれのキャラルートできちんと話を絞ってるのがポイントだろう。あれもこれも詰め込まない。それが良い。
 だから、一つのルートで見せるキャラクターにスポット当たる割合が非常に長くなり、キャラ立てに貢献している。
 あと、やっぱ男勢が多いのもポイント。確かに、女は多い。エロゲーだしな。しかし、エロゲーにしては破格といって良いほど男が多いのではないか。
 ただ一個足りないのは、主人公の友達としての男が足りないことかなあ。狩屋はちょっとそういう雰囲気じゃないし、会長と上杉は先輩って部分も大きいしな。
 月姫のように主人公に男友達がいればもっとリアリティと燃えが高まったように思える。そこが残念。