マジック3はいいけれど

 今岡の神がかり的なホームランで逆転勝利の阪神。これで4連勝。マジで中日以外は相手にならないな。その中日すら、もう半分諦めたのか来年見据えた動きに変わりつつあるようだし。
 しかし、ここ数日気になるのはやはりJFKだろう。特に藤川。
 打たれる場面が増えてきた。
 原因は、当番が多すぎることは明らかだ。今まではウィリアムスが投げるような場面ですら藤川が投げている。無論、記録を見据えた上での当番なのだが、打たれては意味が無い。まさに本末転倒の見本である。
 まあ、記録を気にする余裕が今の阪神に出てきたと言うことなのだろうが。
 あとは、いい加減藤川の癖を相手チームに見抜かれてきていると言うところだろう。下手すれば3連戦で3試合も対戦することのある投手だ。1年も続けば研究されて当然と言える。
 藤川はずいぶん前からいたが、本格的に1軍登板し始めたのは今年からだ。いわゆるルーキーイヤーである。ある程度の研究材料がそろうまでは打ちづらいと言うのがどの球団にもある本音だろう。ましてやあの勢いのあるストレートと落差のある変化球だ。往年の江川を髣髴させると言える。江川はのストレートは初速度とベース通過時の速度差が少なく、スピードガン以上の速度に感じたと言うのはどのバッターも共通していっている。藤川のストレートもそうなのだろう。しかし、それだけではいつまでも抑えられてくれないのがプロの世界だ。
 藤川には俗に言う2年目のジンクスがちょっと早めに始まっただけのような気もする。ただし、好材料となるかどうかは不明だが、転機もある。来年から二段モーションの完全廃止だ。藤川は間違いなくフォームを修正することになる。それが吉と出れば来年以降も活躍できそうな気がするのだが。
 ともあれ、将来を嘱望される投手なのだ。今年で使いつぶすような真似だけはして欲しくないのだが。目先の記録より、10年間活躍できる投手だと思うのは間違いではないはずだ。