6月以降の総括

 12月も終わりに近づいたので、前回やったものの続き。記事は多分5月末くらいだと思う。
 例の如く、発売前の期待点数と発売後の点数を100点満点で
 6月
 イース フェルガナの誓い
 期待度:70点 評価:90点
 見事に進化したイースといっていいだろう。イース6の流れを汲みつつ、横スクロールだったイース3を見下ろし型に見事にアレンジしてある。アレンジしつつ、鉱山のマップなどは横スクロールを思い出させる構成にしてあるのも見事。最近アクションRPGは増えたのだが、これほど良質なものは珍しいといえる。
 欠点はシナリオの改変か。イース3のダメな部分は細かく表現することでよい方向に補っているのだが、ラスト部分でやや不満。オリジナルのイースのガルバラン〜エンディングの流れは変える必要がなかったと思うのだが。ほぼ同じながらも蛇足的展開が残念。直接本人に言うのではなく、崩れ行くガルバラン島の最深部でつぶやくように「エレナを頼む」とつぶやくチェスターが切なかったのに。
 他の部分の演出面が強化されてただけに残念といえよう。
 
 あやかしびと
 期待度:80点 評価:85点
 期待した以上のものを見せてくれた作品。今年やったアドベンチャーではトップクラスはもちろん、俺がやったすべてのアドベンチャーの中に入れても屈指の出来といえる。ポイントは丁寧に描かれる主人公が自由を手に入れるまでと、手に入れた自由のすばらしさ、それらがあいまって手に入れたものを必死で守ろうとする姿が違和感を感じさせない。この手のゲームではたいていないがしろにされる部分を丁寧に丁寧に時間をかけて描いてるからこそ、それを守りたいという気持ちを共感しやすくするきっかけとしてる。また、4つのシナリオの流れがほぼ別物という点もポイントだろう。一部出来に首をかしげる部分もあるが、それでもヒロインが変わっただけで展開が同じような作品が多い中、きっちりと話まで書き分けようというのはすばらしい挑戦だと思う。
 欠点は、丁寧に描きすぎてるため、話が非常に長い点か。メリハリはあるのだが、やはり冗長すぎる部分も多いかもしれない。

7月
 第三次スーパーロボット大戦α
 期待度:60 評価:75
 αシリーズ完結編。完結編らしく、怒涛の展開がひたすら続く。怒涛の展開過ぎてこっちが疲れる。とにかく序盤から常に最終決戦。
 クライマックスばかりを叩き込んだ作品といえよう。今までシリーズゆえか後回しにされていた作品も、一気にカタルシスを爆発させる展開に。
 しかし、相変わらず、キャラクター多すぎや、小隊システムによる異常なまでの難易度低下は前作のまま。まあ、今回は最終決戦なので、敵は恐ろしいほどの人海戦術を持ってくるのだが。
 序盤から盛り上がり続けるのだが、ラスボスで微妙にクールダウンしてしまうのは残念。オリジナルのラスボスはその点微妙だよなあ。無印の第三次やα外伝なんかは盛り上がったのだが。
 シリーズ集大成と言っていい作品。好きな人ならとやかく言わずにやれ。
 話が分岐するのはいいのだが、長すぎて2週目する気が起きないんですけど・・・。

8月
 グランディア3
 期待度:50 評価:10
 今年踏んだ3大地雷のひとつ。一つ目はラジアータストーリーズ、二つ目がこれ、三つ目が後述する、テイルズオブレジェンディア。あれ、ローグギャラクシーも地雷だな。3大地雷ではなく地雷四天王にしておこう。メタルサーガやベルウィックには不満があるけれども地雷というほどではない。ベルウィックに関しては評価の見直しが必要。
 戦闘は空中コンボが楽しい。それだけ。
 キャラクターには魅力が微塵も無い。とにかく行動と言動が一致しない。特にアロンソ絡みが。
 途中で投げて即売りして被害は免れたが、その後の中古価格の下落っぷりを見れば駄作なのは一目瞭然だろう。
 グランディアは1は非常によかったんだけどなあ。

 テイルズオブレジェンディア
 期待度:80 評価:10
 すっげえ期待してただけに、ダメージはグランディアのとき以上。
 まず、売りの戦闘シーンがやたらともたつく。やってて爽快感がまるで無い。ポリゴンしょぼすぎ。
 そして、ストーリー。見ている人間をほうりっぱなしで意味深な会話だけが無駄に続く。出来の悪い富野アニメと言うとわかりやすいか。
 そして、言うこととちぐはぐな行動を取るキャラクターたち。
 もはや投げっぱなしというのがふさわしい。後半に行くと多少盛り上がるそうだが、そこまでやるのがまずつらい。
 しかし、中古価格は下がってないよなあ。

 つよきす
 期待度:40 評価:95
 期待してなかっただけというか発売直前までノーマークだっただけにこれを引いた時はやったとおもった。8月は地雷ばかり引いてたしなあ。
 まあ、典型的なギャルゲーなのだが、日常部分が非常に楽しい。
 これだけでおなかいっぱい。
 その楽しい日常パートはなんと体験版で無料でプレイできる。
 まあ、ギャルゲーなのでそれが嫌いな人には何も言えない。

 9月
 スーパーロボット大戦J
 期待度:20 評価:80
 第三次αより前に完成していたとのうわさすらあるGBAスパロボ最終系。
 買う気はなかったが買ったら思った以上にはまった。久々に良質のスパロボをプレイした感じがする。α外伝以来だな。あ、OG2があるけど。
 第三次αが大味な分、こちらは非常に丁寧に作られている。キャラクターも多すぎず少なすぎず、分岐点では主要メンバー以外は主人公の選択側についてくるという新機軸もポイント。育ててたのにあっち言っちゃったということが少ない。
 またドット絵の限界に挑戦したようなアニメーションもポイントだろう。
 GBAだけの集大成でなく、小隊システムの無いノーマルスパロボの集大成と言って良い出来。はっきりいって、第三次αよりこっちのほうがお勧めだ。

 刃鳴散らす
 期待度:30 評価:70
 えらい人を選ぶ小説といって良いだろう。そこにあるのは、破滅の美学。目的を遂げた主人公は何のためらいも無く腹を切る。
 これ外人が読めば絶対日本を勘違いしそうな作品。
 いろいろ言われてるけど、俺は大好きです。

 10月
 Fateのファンディスク
 ホロウアトラクアだっけ、スペルわからん。調べるのめんどい。
 期待:50 評価:70
 思ったより面白かった。
 ただし、バトル面で盛り上がらないのが欠点。ラストバトルもイマイチ。途中の橋を巡るアーチャーとの攻防くらいなものか。ほとんどの戦闘・・・といっても数少ないが、宝具の打ち合いドッカーンで終わるのが最大の欠点だろう。駆け引きもへったくれもねえ。
 満遍なくスポット当てたためか満遍なく薄くなった感じ。人気6位のヒロインはもっと出番減らしてもよかったろうに。媚売りすぎ。
 Fateが好きな人は買い。それ以外の人はやる必要ないでしょうな。まあ、ファンディスクというのはそういうものか。ファンディスクにしては頑張った作りをしてるのはポイント高い。しかし、説教くさい話は相変わらず。Fateってなんでこんなに説教くさいんだ?

 11月
 機動戦士ガンダムSEED 連合VSザフト
 期待度:50 評価:60
 ゲームそのものはVSシリーズとして完成しており、さらにそれをスピーディにしている。それだけで別ゲーのように面白い。
 欠点はアーケード版そのままってこと。コンシューマーならではのアレンジは無しに等しい。通信対戦もない。それが残念で仕方が無い。

 ソウルキャリバー3
 期待度:60 評価:60
 ゲームそのものは面白い。ただし、問題点はストーリーモードの話をすっ飛ばせないという点と、バグの問題であろう。
 バグに関してはもうちょっとフォローが欲しいんだがねえ。
 そのほかはいい感じで面白い。コスプレさせてるだけで楽しいしねえ。作成できるキャラクターがブスすぎるというのも欠点だけど。

 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印
 期待度:70 評価:80
 タイトルをキャッスルヴァニアからドラキュラに戻しての再出発。
 3D版月下の夜想曲と言うのがぴったりくる。武器が鞭に縛られない分、自由に作れるのだろう。この手の外伝シリーズは。
 難易度がヌルイ点を除けば非常によいできのアクションゲーム。操作が無双に酷似しているが操作しやすいのでよしとしよう。
 なんか、使い魔育ててるだけで楽しかったりするし。あとアイテム拾うたびに合成したりとか。
 さり気にステージ構成になってて、往年のドラキュラを意識した作りになってるのもファンサービスとしてポイントが高い。サンジェルマン伯爵とか魔術の世界では有名な名前が出てくるのも面白いか。この辺は知ってる人だけの楽しみってやつだけど。 

 ローグギャラクシー
 期待度:60 評価:10
 レベル5の最新作。見た目ドラクエ8の進化型。中身劣化アクションゲーム。
 さて、RPGと思って買ったらアクションRPGだったというどんでん返しを食らい非常に戸惑った。
 しかし、そのアクションも非常に出来が悪い。無駄に制限あるし。
 そう思って、調べてみたらレベル5が他に出してるダーククロニクルとかってアクション要素の強いRPGだったのね。レベル5としては今までの流れを汲んだゲームってことだったのか。
 にしたって、これは地雷だと思うなあ。 

 テイルズオブジアビス
 期待度:20 評価:70
 レジェンディアがアレだったので期待は低かった。が、結構面白い。キャラクターの心情や行動が首尾一貫してるってだけで、これほどよく見えるとは。逆に言うならレジェンディアはどれだけ電波が出てたって話なのだが。戦闘は結構軽快でこれもよし。敵の術をフリーランで回避したりと、この作品ならではの戦術もある。
 久々に面白いテイルズをプレイした

 ファイナルファンタジー4
 期待度:30 評価:50
 意外なことにかなりのベタ移植。
 しまった、語ることが終わってしまった。
 FF4ってそんなに好きじゃないんだよ。

 真・女神転生 デビルサマナー
 期待度:90 評価:40
 画面がすべて。それ以外はベタに近い移植なので、文句は無い。アトラス、いい加減な移植してんじゃねえよ。10年待たせてこれだからなあ。講義の手紙送るしかねえ。

 こんな感じかな。
 これらを踏まえて近日中に、今年のベスト5を発表しよう。