新鬼武者 クリア

 ようやくクリア、とりあえず、2枚組みだけあって、いままでの鬼武者よりはぜんぜん長い。でも、インタビューであった30時間かかるってのは嘘だろ。20時間も行かなかったぞ。まあ、100Fサバイバルとかそういうのも含めて30時間かもしれない。
 まあ、鬼武者1〜3を1作にまとめた長さと考えるといい感じか。
 得点つけるなら100点中75点かな。ぼちぼち面白いといえる。
 以下、ネタバレ
 当然、前作までが信長ネタだったので、秀吉ネタになるのは当然の話だろう。結城秀康が主人公だったりするが、髪金髪だったりする。何人なんだか。
 話は終盤になるにつれて悲壮感が増していく。
 挙句の果てに神様光臨して、主人公は妖星を消すために主人公が特攻。まあ、大風呂敷広げすぎた結果だよなあ。
 どうでもいいけど1607年まで生きてる、結城秀康殺しちゃって良いのかよ。
 まあ、十兵衛に関しては、完全なオリジナルだから良いのか。
 ゲームとしては、鬼武者そのまんまなんだが、回復アイテムが充実してるのと無敵技が恐ろしく強いのでひどく簡単。まあ、難易度普通での話しだけど。難易度難しいとかになるとレベル上がるのかもしれない。
 アクションゲームとしてはなんだかな〜と思われる。
 あと、仲間を連れ歩けるのだが、これがどっちかっていうと邪魔。
 一閃狙いたくても味方が邪魔をする。一閃というのは崩し一閃と鬼戦術一閃を除いて敵がアクションしてこないと出せない技なので、味方が敵を攻撃してつぶしちゃうと一閃できない。一閃が魅力のゲームでこれは結構問題じゃなかろうか。まあ、待機にさせてればいいのだが、それだと、味方システムの意味がない。5人の鬼武者というコンセプトである以上、仲間システムは外せないのだろうが、それを入れたせいで、鬼武者独自のシステムである一閃が死ぬし、逆に一閃をしようとしたら味方を使わないという矛盾が残る。この辺は難しいところだろなあ。
 あと、ラスボスに一閃入れられないのが不満だった。
 新システムと旧システムがまるで融和してないというのが正直な感想。
 昔の鬼武者と違い、カメラワークはかなり見やすくなっている、たいていの場面でカメラを移動させられるし。
 また、仲間の入れ替えもスムーズに行える。その手の操作周りはかなりよい出来といえる。
 キャラクター総評に行こうか。
蒼鬼:結城秀康のこと。なぜか金髪のにーちゃん。前作までの味のある主人公ではなく、アニメや漫画でどこにでも居る正義感たっぷりのにーちゃん。その正義感のまま、最後に自己犠牲で死んでいく。
 システムの都合上、仲間にしか出来ないことが多く、彼じゃないといけないというものはほとんどない。しかし、またもやシステムの都合上、彼は外すことが出来ない。そのせいでなんとなく、足手まといな印象がある。
 まあ、舌足らずな金城よりはしゃべりはぜんぜんマシだがアクのなさが目立つ。良くも悪くもスタンダードな熱血主人公タイプ。ゆえに、そんなに好きにも嫌いにもなれない。能力だけでなくそういう部分まで平均的なキャラクター。ちなみに、カプコンの皮肉なのか戦闘能力まで平均的。設定上は最強なのにね。

柳生十兵衛茜:影の主人公であり、真のヒロイン。エンディングの健気さが光る。なんと、僕っこを通り越して、俺っ子。
 攻撃力が低く、手数の多いタイプ。と、雑誌とかでは紹介されてるが、強力な武器が多数あり、実際攻撃力不足などはほとんど感じさせない。むしろ、攻撃力が高く、手数が多い。ゆえにボスキラーとして大活躍する。雑魚に関しては、足軽クラスでは鬼戦術一閃が狙えないほどに強い。
 5人の中ではおそらく最強。ラスボスすら、彼女の前ではほとんど何もさせてもらえない。というのも5人が5人覚醒という無敵技を持つのだが、彼女の鬼の目は周囲の時間が遅くなるという能力が付加される。これがすさまじく強い。ラスボスは攻撃できるチャンスが限られており、さらにHPがへると攻撃がすごく激しくなるのだが、十兵衛にかかれば、後半の攻撃ラッシュをする前に覚醒で殺されてしまう。なにしろ、その攻撃チャンス1回で体力を半分削れるのだ。ラッシュが来るのは3割を切ったころ。それになる前に2度目の攻撃チャンスで覚醒すれば、そのまま殺せるのである。その他、他のボスにもかなり強い。シナリオ上、なんとなく引き立て役っぽいことが多いが、間違いなく最強の鬼武者である。
 エンディングが1600年であることと、柳生宗矩が生きてること*1次回作でも出てきそうな予感。まあ、次は、家康が幻魔に取り付かれるんだろうなあ。
 しかし、松田十兵衛、茜十兵衛といい、カプコンはちゃんとした十兵衛を出す気なんてないんだろうなあ。

お初:表面上のヒロイン。まあ、よくいるヒロイン。というのは序盤だけ。仲間になった直後からえらい露出の高い格好で秀康を誘惑し、敵の幻魔の死体に銃を乱射など、壊れっぷりを発揮する。とはいえやはり特徴は薄い。
 しかし、その特徴の薄さとは裏腹に、武器が銃であるということから、恐ろしく高い戦闘力を持つ。遠くからバンバン撃ってるだけで倒せるボスは多数存在する。一部のボスは彼女でほぼ完封できるくらい強い。
 マシンガンという時点でおかしいのだが、なぜかビームライフルまで存在する。しかもやたらと強い。まあ、その辺は言うほうが野暮か。
 まあ、剣とかの世界でビームライフルだ。多少威力は低くても強くて当然といえる。ちなみに、覚醒するとファンネル装備になる。何でもありだなこいつ。 
 ヒロインのはずなのに、そのあたりのポジションは全部十兵衛に持っていかれているという悲しい女。その上、やっつけのように、エンディングでは知らない人と結婚してた。

ロベルト:パンチで戦うくせに、一番攻撃力が高い。見せ場は多く、ボス戦での魔空石を殴り続ける姿は、ある意味笑えてしまう。また、ラストステージでは恐ろしいでかい幻魔をパンチで吹っ飛ばすなど、地味ながら見せ場がたくさんある。お初に惚れてるらしいが結局振られる。秀康居なくなったからくっつくかと思ったのになあ。しかし、攻撃範囲が狭いため、どうも使いづらい。十兵衛はリーチ短いけど攻撃範囲が広いからかなり使いやすかったんだが。そのためか、十兵衛よりリーチが短く感じる。実際は前にだけは長いんだけどなあ。

天海:明智左馬介。というわけで、鬼武者1と3の主人公。新鬼武者の裏主人公となるべきはずの存在。でも顔と特に声が変わってる。顔は微妙に金城を継いでいるように見えないでもない。しかし、武器を錫杖や槍に下のはいいが、突きばかりなので、攻撃範囲が狭く、往年の強さはかなり成りを潜めている。
 新鬼武者の裏主人公になるべきキャラなのだが、中盤長い間居なかったり、ロベルトのほうが活躍してたりと、影がえらく薄い。濃い顔と舌足らずな声と一緒に出番を失ったようだ。しかも、おいしいところは十兵衛に持っていかれている。お初とそろって不憫な人である。
 南光坊天海はとんでもな説で、明智光秀だというものがある。光秀そのものではなく、明智一族が天海を名乗ってるのはそういう説を知った上でのお遊びなんだろうなあ。まあ、別に居ても居なくてもいいキャラといえる。

 なんか、最後がえらく暗かったりするのが、ゲームとしては普通に面白かった。鬼武者が好きならやって損はないと思うよ。一応、1〜3の続編でもあるし。

*1:歴史上当然生きてないと、本物の十兵衛が生まれないのだが、このゲーム、結城秀康殺しちゃってるしなあ