ザ・スニーカー 機神咆哮デモンベイン 短編

 鋼屋ジンさんではなく、古橋さんデモンベイン短編。話はどうも6話と7話の間な感じ。エルザが出てきていて、断片探ししていて、クトゥグア無し状態なので、間違いないと思う。
 そんなわけで、ドクターウェストが頑張ってデモンベインを追い詰めるもののいつも通りやられる話。ヤッターマンの如くお約束で。
 ただし、かなり頑張ってる。能力的にはザ・ワールド+GS美神の超加速+Drスランプのタイムスリップみたいな能力を駆使する。これはすげえつええぜ。その能力の源は、ヨグ・ソトースでは無く、ド・マリニーの時計というアーティファクトの能力。これがアル・アジフの断章かどうかは不明だけど。ド・マリニーの時計は、タイタス・クロウの事件簿に出てくるワトソン的立ち位置のアンリ・ド・マリニーの家にある時計。地を穿つ魔ではタイタス達がCCDから逃げるための切り札にもなっている。アルには記載されてなさそうだけど、輪廻による上書きが可能のようなので、記載されてる可能性はある。その矛盾に関しては恐らく検閲かけられてるので、アル・アジフは土壇場まで気づくことが出来ないだろうし。この辺は本編やった人にしかわからない話なので、本編読んだ人だけ納得して。
 で、デモンベインは普通に負けそうだったけど、同じくド・マリニーの時計が使用されて逆転勝利。同じ能力同士なら、後から使えば打ち消すことが出来るそうだ。この辺は小説読んでもらえばわかるかな。
 話自体はウェストの狂乱といういつも通りの話なのだが、逆転の鍵が、覇道鋼造が用意してあった、ド・マリニーの時計というのがポイント。輪廻を重ねるナイアと大十字九郎の戦いが垣間見える。まさに、先を知るが故の裏技対決。
 そんなわけで、デモンベインファンなら読んでおくべきかと。
 あと、スニーカーには、竜†恋の短編もあり。こっちはまだ途中。短編だけあって必要な話しかないから、ギャグが少ない。ちょっと不満。でも面白い。