ゼノサーガ エピソード2 善悪の彼岸

 ゼノサーガエピソード3がしたくて、久々にやってるのだが、発売から2ヶ月で2000円になったのがよくわかるソフトだ。
 まさにクソゲーの見本。ただ、クソゲーには二種類あって、いわゆる馬鹿ゲーと本当のクソなゲーム。前者は、ダメなのはダメなんだけど、どこか愛嬌というものがあり、なぜかプレイしてしまう。後者は本当にダメなゲームのことを言う。ダメさ加減では馬鹿ゲーの方がクソゲーよりやばいこともままあるのだが*1、有り余る愛でカバーできてしまうことがあるのだ。前者の代表が、里見の謎であり、デスクリムゾンとかだろう、で、後者がFF8やこのゼノサーガ2である。
 では、ゼノサーガ2の何がダメか。
 よく言われるのは、続編なのに前作と顔がまったく変わったということ。実は個人的にはどうでもいいことだったりする。だが、確かに前作は人形だったが、こんさくは気持ち悪くなっているのでたちが悪いのは悪いが。
 本当にゼノサーガ2のダメな部分というのはシステム周りなのだ。
 ロードが長い、歩く速度が遅い、戦闘が苦痛、敵のエフェクトが異様に長い、しかも、その異様に長いのがぼろぼろ出てくる。煩雑すぎる戦闘システム、覚えて意味があるのか効果の程がわかりにくいスキルシステム。もったりとした動き、敵の数も少なくダンジョンどころかほぼ一本道のマップが数枚続くだけのダンジョンに5時間かかるというだめっぷり。しかも、それが話のどれほどに影響してるかわからない人の精神世界だったりするからまた悪い。この部分もっと短くして、話をメリハリよく展開させればいいだろうに。そう、ここでわかるだろうが、全体的なテンポが超スロー。まるでFC時代のRPGの歩く速度の如くもたもたしている。
 はっきり言えば「誉めるところがない」
 ホントに何一つないのだ。
 このゲームを現在プレイするに当たって保っているモチベーションはひとつ。
 続編するための予習
 これだけしかないのである。
 ちなみにエピ3はこの点がずいぶんマシになっているようだ。あくまでマシになっている程度らしいが。このゲームが出たのが2004年。この時代は既に光メディアだからロードが長いなどといういいわけが通用しない時代になっている*2
 まあ、ダメなゲームの見本のようなゲームなので、ゲーム作る人は是非反面教師にして欲しい。
 いかに、ムービーやストーリーがよくても足回りが悪ければダメなのである。
 それが嫌なら、映像作品にしてしまうべきだ。アドベントチルドレンみたいに。
 まさに、俺が常々行っている、見た目だけで中身が伴っていないゲーム界をダメにしているゲームの代表といっていいだろう。
 というかこんなのがゲームを名乗るのやめろよな。

*1:というか、デスクリムゾン里見の謎などはある意味どうしようもない作品でもある。そういう意味では一応形は出来てることのおおい後者のクソゲーの方がクオリティは高い。だが、高くても救いがあるわけではないが

*2:というか俺の中では光メディア初期からこの理論があったが。っていうか天外2がロードを削るのにどれだけ腐心したか、光メディアゲームの初期でそのあと10年はあのロードのなさを超えるゲームが出なかった事実を考えてみれば、他のメーカーがプレイヤーに甘えすぎなのである。