峰深き瀬にたゆたう唄
こんな面白いRPGやらなきゃ損ですよ。
と、言うくらい面白い。
戦女神1の後継者といっていい出来だろう。戦女神2は1とはちょっと違うし。
ダンジョンと日常の繰り返しなのだが、うまく散りばめられたイベントと、行く場所が増えていくダンジョンのタイミングが絶妙。イベントも意地悪じゃないので、基本的には全部見れるだろうし(というか、プレイ時間が数十時間もかかるのに2週目必須なつくりであるペルソナ3には三言くらい言いたい)
戦闘も基本ぬるめだが、強力なボスがいたりと、メリハリの利いたつくりになっている。不思議なダンジョンに似たシステムだが、気軽にもぐれるようになってるし。逆にあちらにあったなんでもOK的な部分は無いんだけど。
物語も基本的に地に足が着いているので突拍子も無い展開にもならないし、ごく自然にイベントを楽しめる。主人公がかなりDQNだが、だんだん成長していくし。この成長過程を追っていくのも面白い。
あとは、エウシュリーファンとして世界観を違う視点で見れる。
これは大きいと思う。
戦女神や幻燐の姫将軍だと、魔神は強いけど倒せないことも無いレベルの存在なのだが、この峰深き瀬にたゆたう唄のような一般市民に近いレベルの視点だと、魔神がどれほどやばい存在かというのがわかる。
そういう意味では峰深き瀬にたゆたう唄の舞台が国1国を挙げて支援するほどの物でもないと思うが、中原諸国が一概にもひたすらやばいだけなのかもしれない。いやまあ、神殺しが普通に歩いている時点で相当やばいよな。
幻燐でも主人公がそもそも半魔人だったりするし、魔神もぽろぽろ出てくる。いや、魔神よりも強いのもぽろぽろ出てくるのだが。
冥色の隷姫では、魔神ってあんまりいなかった気がするけど。
まあ、過去の同一世界の物語が、人類の頂点の争いだったのに対して、こっちはずいぶんと下のほうの視点になっているから、同じ階級のものを表現するにしても書き方が違うので世界観を広げるという意味でもかなり参考になる作品かと。エウシュリーファン意外には何の関係もない話だが。
単体のゲームとしてもかなり面白いので是非やって欲しい。おかげでFF3が一向に進まないというかやろうと言う気が起きない。逆になると思ってたんだけどなあ。
今のところ今年1番のRPGってとこかな。