あやかしびと 刀子編、トーニャ編終了

 トーニャ編終了。基本的には何も代わってなかったが、久々にやるとやっぱ面白かった。このルートはみんなで力をあわせるといった演出が楽しめるルート。
 あやかしびとの魅力の一つに分岐後はそれぞれ演出のしかたが違うことにある。どこのレビューか忘れたが、一度共通ルートが長く、分岐後の変化に乏しいと書かれているのを見た記憶があるが、ほんとにこのゲームをやったのか疑ってしまった記憶がある。まあ、確かに共通部分は長いのは認めるが。
 一つだけ言うなら、システム面ではほぼ完璧なゲームなんだけど、音声について一つ。
 これは原作PC版でもそうだったのだが、一部音声が聞き取りにくい。音声再生時にBGMを下げるという設定にしていてもである。とくに電話越しの声と薫さんの声と九鬼先生の声でそれらが多い。とにかく低くくぐもる様な声質の場合、極端に聞き取りにくくなるのだ。それ以外にもあるけど、この3点の時は特にそれが多い。九鬼先生とか薫さんとかはそういう演技しているからってのもあるのだろうけれど。やはり、九鬼先生のかっこいい声はもっと聞きたいわけで。その点を何とかして欲しかったな。

  • トーニャ編

  そんなわけでトーニャルートは生徒会のみんなで力をあわせる。というべきか。とはいえ、これはすずルートでもやってるのだが、よりこちらが顕著。なにしろ、あの愛野狩人が大活躍するルートでもあるわけで。
 とはいえ、基本的に変化がPC版のときと違ってないので、今更言うことも少ないなあ。相変わらず男どもがかっこいいルートではあるが。特に、刑二郎がかっこいいルートでもある。ある意味、双七以上に主人公属性を持つ男は、このルートでその属性を遺憾なく発揮する。戦いに恐怖する彼も、それを克服する彼もものすごくかっこいい。人間らしい葛藤である。双七もその葛藤は持つのだけれど、師匠の教えと、大事なものを守りたいという気持ちが強烈すぎて比較的あっさりとその境地を乗り越えちゃうからなあ。
 やっぱ、杯は必要だと思うんだよね・・・。

  • 刀子編

 逢難編の後にこのルートに来るのは辛いので先にトーニャルートにいってしまった。
 そして案の定予想通りに辛かった。
 というのも、中盤で逢難と同化して行く間、逢難の台詞に全部声が入ってるのだ。そう、朴さんの声で。そして、あのかわいかった逢難が最期は無残に散っていく。
 カーズ並みに宇宙空間に捨てられるって、あのさみしがりやの狐っ子は永遠に宇宙をさまようんですよ。かわいそすぎる。
 しかし、このルート。元々4つあるルート(5つに増えたが)でも白眉といっていいほどの完成度を持ってたルートなのにさらに補完するかのごとく、双七対魔人双七なんておまけまでついているわけで。また、この戦闘だけ新曲だし。たまった鬱憤を全部吹き飛ばし、そして先輩の最期に涙するまさに完璧なルートになっている。
 ただし、逢難ルートを見ていなければ・・・。
 PC版にはなかったような気がするが(ちょっと記憶が怪しい)双七が復活後、彼に駆け寄るのをためらうすずの後押しをする九鬼先生がよかった。ホントにこの人は敵でも味方でもいい人だよなあ。特にこのルートでは薫さんといい感じだから、神沢市を抜けた後二人でどこかで一緒にいるんじゃないかという妄想が・・・。だれか二次創作書いて^^。
 逢難の扱いがあんまりといえばあんまりだが、元々そういうものなので、その扱いは諦めるとして、やっぱこのルートが一番好きだなあ。
 ちなみに、名も無き妖となった双七が暴れまわるエンディングというのも欲しかったものだ。
 PC版でのエンディング分岐だった、中田氏するか否かは違う分岐にされてたね。いやPC版でもあれがエンディングの分岐だとわかった時には驚いたが。
 しかし、双七、何時まで制服夏服きてるんだ? いや、制服違うのかもしれんが、そうしか見えない。しかし、この子が後に逢難にあうかとおもうと。っていうか、このルートだと逢難封印されてるけど。
 逢難ルートと刀子ルートでお互い補完し合ってるのが、さらにいいよなあ。