アルトネリコ2 ダメな理由

 シナリオ主体のRPGでよくある展開として、「プレイヤーの意に沿わない選択をキャラクターがかってに選ぶ」というものがある。
 昨日の、馬鹿行動もそうだ。
 結局、それらが俺をいらつかせるのだろう。
 これらはシナリオライターのキャラクターを押し付けられているわけだ。まあ、小説読んでるものだと割り切ればいいはずなのだが、残念ながらRPGでは戦闘という手段で物事を強引に解決させることが可能なのだ。仮想世界を遊んでいるプレイヤーはやはり、理不尽な出来事に対し「力ずくで」という選択肢をどうしても選びたがる。ようは、そんなとこでぼっと見てないで戦えよと思うわけだ。PTの人数より少ない人間に囲まれて「降伏しろ」とかいわれて従う馬鹿がいるとは思えないのだが、このゲームは従ったあげく、守るべき人が処刑されそうになるとか、どう考えてもそうなるだろうとわからんのかと聞きたくなるような展開があるわけだが。
 なんでキャラクターの妥協にプレイヤーが従わなきゃいけないんだという、やりたいことをやれないのがイラツキになるのだ。これの対抗策として強制敗北という手段もあるのだが、これはこれで、プレイヤー軽視という点ではどっちもどっちなわけで。
 とにかく、アルトネリコ2はプレイヤーとキャラクターが完全に乖離している。まあ、俺の場合だけど。こいつらの行動に納得できるのならそれなりに面白いと思うのだが。多分納得できないと思う。なにしろ、キャラクターがかってに選ぶ選択はすべて裏目に出るわけだし。まあ、そうしないと物語の展開がつまらなくなるとシナリオライターは思ってるからだろうが、それが少なくとも俺には多大なイラツキとして負担を与えているわけで。こういうゲームを見るたびに、ウィズは良かったとか俺屍は最高のRPGだよとか、ロマサガは良かったなと思うわけである。
 まあ、これらの独りよがりなシナリオ展開を見せつけまくるというのはFF7が生み出した癌なわけなんだがなあ。
 戦闘が面白かったり、音楽が良かったりといい部分と俺にとっての悪い部分がひどく目立つ作品だよなあ。
 最近RPGをあんまりしてなかったせいか、こういう馬鹿展開のRPGに触れてなかったが、久々にこういうゲームにあったよ。厨臭いシナリオでも、話に筋が通っていてプレイヤーの行動が理にかなっていれば楽しめるものなのだがなあ。このゲームのキャラクターたちは想像力って物語りないきがする。その行動の結果どうなるかって予想がまるでついてなさそうだもんなあ。