アルトネリコ2 クリア

 とりあえずクリア。
 フラストレーションのたまるゲームでした。主にシナリオ面。
 話がわかりづらい。
 主人公たちの行動がヌルイ。
 そのヌルさのせいで更に面倒になる。
 ラスボスまでヌルイせいで、爽快感が無い。
 やっぱラスボスは絶対悪であるべきだ。
 と、FF9のシナリオと同様の評価が下される。奇をてらわずにラウドネスをラスボスにしてれば良かったのに。声、銀河万丈だぜ。PCエンジンのゲームだったら100%ラスボスじゃないか。
 奇妙と形容していい歌を中心とした音楽と、進化したプレイヤーが介入していることを実感させてくれる戦闘システムは面白い。戦闘も突き詰めていけば難しいのだが、基本的には適当にやってても良いという初心者には優しく、突き詰める玄人には楽しいという按配は絶妙といえる。
 ここ最近のゲームではこういうのはあんまりない。どちらかというとどっちかを切り捨ててしまうから。たとえばFF12なんかがそうだろう。
 あの戦闘、なれれば奥は深いし楽しいのだが、どうも旧来のFFファンには受けがよろしくなかった。現在のマシンスペックにあわせたある意味PS2でやる必要のあった戦闘だったと思うんだがなあ。PSやSFCであの戦闘は出来ないだろうからな。そういう意味では最新マシンでなければできないRPGを作ったというのは非常に挑戦的なんだが、どうもFFオタクどもは、旧来から逸脱しているように見えるあのシステムがおきに召さなかったらしい。シナリオを叩く馬鹿がいるが、FFのシナリオはどれも似たようなレベルなので、叩いてる意味がわからん。FF12はあまりにゲームでありすぎることをプレイヤーに押し付けたのかもなあ。俺はそれが普通だと思ってるから、今までのFF6〜10までが異常で、FF12は正常に戻ったと思ってるんだが。それがどうも初心者切捨てに見えたらしい。FC時代からやってて、FF11までやってるようなにわかではなく生粋のFFオタクならあれを受け入れるんだろうが。
 あれ、違う話になった。
 まあ、シナリオ最悪、音楽なかなか良し、戦闘好感が持てると、全体的で見れば高得点を与えられるだろう。シナリオ評価は俺の中では点低いからな。でも、そのクソシナリオをガンガン押し付けてこられる苦痛がやはりあるから、いつもより大きく減点対象にするがね。
 しかし、中盤まではなかなか良い手ごたえのゲームだったのだが、一定の強さを超え始めたところからインフレを始める。プレイヤー側が一方的に。ちなみに中盤までは敵側だけが理不尽に強かった。なにしろ、中ボスがかわいそうになるようなキャラクターがいたりするんだし。
 なので、ボスは軒並み雑魚、その辺りにいる高レベルのIPDという敵キャラだけが全力で戦う対象になり、さらに、ラスダン前後で、IPDレベル9ですら、魔法で吹っ飛ばせるようになり、ラスボス直前では、歌無しでそれらを撲殺できるようになる。
 そのIPDと同じくらいの能力でHPがちょっと多いだけのラスボスが当然敵になるわけでもなく。ネオエクスデスに近いかっこいい形状のボスが出てきて、2段階目までは撲殺され、最終形態になった瞬間詩魔法くらって死亡とか。お前何しに出てきたんdナと。そして、真のラスボスはもっと弱く。
 うーん、途中までほめてた難易度もダメダメだなあ。是非、難易度難しいを追加して欲しい。2週目にはあるのかな?
 まあ、この難易度という点に関してはプレイヤーにかなり依存する。というのもこのゲーム、防御さえ完璧なら、ノーダメージにすることが可能なのだ。そのガードを完全にしやすくなる措置もあるし。大体、このガード+の中や強という強化ができるようになったあたりから、ボスが雑魚となり始めるしな。
 さて、思いのほか戦闘が楽しかったゲームで得した気分である。ただし、前作*1同様キャラクターやシナリオを前面に押し出してるゲームでもあるので、それらが嫌いな人は手を出さないほうがいい。そもそも、俺が手を出すことが間違っている気がする。
 厨臭いとか、中二病設定だと批判する俺が間違っているのだろう。そういうものだと思ってやるべきなのだ。いや、わかっていて突っ込んだんだが、予想の斜め上だったというのが正解だが。
 珍しく、終盤まで戦闘が飽きなかったゲームでもあるので、そこはほめたいなあ。
 サントラは欲しい気がする。なんともいえない詩の数々。一度聞いてみてもよいのでは?

 最後に一言。
 
 やっぱラスボスはとんでもない悪者をとんでもない強さで出すべきだよ。

 弱くて、中途半端に理解で来てしまうラスボスに意味はない。

 ゾーマはやっぱり偉大だった。

*1:2部に入ったところで投げた