AVP2

 今年最後の日記は、これで締めることに。
 エイリアンズVSプレデター2である。
 前作がひそかに微妙だったので、どうだろうなあと思って見に行ったら、正しくパニック映画になっていて良かった。
 今回はプレデターと人間が仲良しになることもなく、ひたすらエイリアンが暴れて、プレデターも暴れまくる作品。一応、プレデターは人間を積極的には襲わないが、見られたら容赦なく殺す。今作品は前作と違い、容赦のなさが特徴。まあ、前作は、過去のエイリアンにのっとり限られた人数がちょっとづつへって行く方式だったから一気に削れなかったってのもあるだろうが、今回エイリアンは序盤からガンガン殺す。最初に落ちた宇宙船を発見した親子。子供が生き残るのが定石だろうなと思ったら、あっさり殺された。
 パニック映画としては基本を抑えており、役に立たない軍隊、逃げ惑う人間、次々減る同行者、増えすぎてどうしようもなくなったのでアメリカ軍による核攻撃。と、往年のゾンビ映画というかバタリオンを髣髴させる流れになっている。
 なので、パニック映画としてはそこそこ面白い。特に、昔エイリアンをみるたびに言われていた、地球にこいつらが来たらどうなるだろうというifを見事に作り出している。エイリアンの凶暴さと繁殖の速さがいかに脅威かというのがよくわかる。
 さて、その一方で、プレデターが何しにきたのかさっぱりわからない。前作のエイリアンの宇宙船は、最後で誕生したプレデターエイリアンにより、地球に墜落する。そこで母星と思しき場所から、エイリアンが一人来て、多分、エイリアンとプレデターの痕跡を消しにきたのだろうが、なんか暴れまくる。何でひとりやねんと。
 いくら強くても一人だと、当然エイリアンの繁殖速度に追いつかない。おいおい、こいつらホントにエイリアン狩りとかしてんのかよというくらい、追いつかない。結局散々暴れまくったが、何一つなせずに、プレデター型エイリアンと相打ちで終わる。
 また、このプレデターエイリアンもあんまり強くない。まあ、いくら母体がプレデターでも所詮ソルジャーというわけなのだろうか。前作のクイーンほど派手に暴れもしなければ、最後のプレデターとの一騎打ちで相打ちになって、核爆弾で消滅する。
 などなど、対決シリーズのわりに、対決部分に関しては不満がある。対決物としては前作のほうが良かったか。
 なかなか難しいものだ、あちらを立てればこちらが立たずといった感じ。
 さて、今回も一応続編への伏線らしきものが残って終了。3がでるかもなあ。