北方謙三 三国志

 出張のたびに2時間以上電車に乗るので、最近このシリーズを読んでいる。
 現在4巻まで読み終えた。全13巻らしいから、4巻で官渡まで行ったと言う事は、後半のほうに力を入れているのだろうか?
 3巻までは劉備曹操はもちろんだが、呂布が主役といってもいい内容だった。今までの呂布像とはかなり違う。もっとも、蒼天航路呂布も人間の言葉をろくにしゃべれない事を除けば、北方さんの書く呂布に近い気もするが。
 呂布について、掘り下げて書かれているのは嬉しいのだが、張遼と高順に関しては3巻まで出てこなかったりと、もうちょっと掘り下げて欲しかったかなあと。張遼などは4巻で、曹操の部下として急に現れるものだから、余計そう思う。
 呂布の命乞いの部分はどうするのかと思ったが、ものの見事に無かったことにされてたのは正直笑ったが。まあ、この呂布だと命乞いはありえないだろうけど。
 しかし、この話の劉備は異様なくらい優秀で違和感を覚える。
 ゲームの三国志で言うなら、能力値オール90くらいは絶対ある。武力なんかは低いが、知力が高そうだ。平均して90くらいはいくね。曹操とほぼ同等の能力を持ちそうだ。
 逆に曹操配下の武将が今一で、カコウトンくらいしか、まともな武将が居ない気がする。張遼と張ゴウが入ったから、そういう状況もなくなるんだろうが。
 なんか知ってる三国志からすると、違和感を覚える部分も多々あるが、なんだかんだと読みふけってしまう。全部読んでしまいそうだ。