俺の屍を越えてゆけ2
続俺屍という名で、企画が発表されてもう3年。なかなか出ない。水面下で動いている様子もなし。勇者死すのほうは携帯アプリとはいえ実現したのにねえ。勇者死すしたいからauでも配信してほしいんだが。
さて、俺屍といったら、桝田省二さんが作った傑作RPGの一つ。天外魔境2、リンダキューブと鬼才の名にふさわしいRPGを出してきた御大の出した最高傑作。これ以後のゲームはちょっとゴニョゴニョ…。まあ期待しすぎたせいもあるのかな。
とはいえ、俺屍2の原案を見ている限りでは少なくとも大外しはしなさそうな予感なんだよな。PSアーカイブでも人気らしいし、ここは是非PSPで出してもらうべきだ。なんて企画がでて盛り上がったのが3年前。音沙汰なさすぎだ。
桝田さんといえば、「同じ物を二度作らない」で有名？な人だが、その人が手がける続編という部分にも興味がある。何しろ、この人が作ったもので、天外2とリンダキューブ、俺屍この3作はRPGというベースは同じでも中身は全く別種のゲームだし。ある意味、ドラクエしか作れない堀井雄二*1、FFから離れたらとたんに駄目な人になった坂口、彼らと違って、引出が多いのだろう。というか、この人の場合、ゲーム作りの基本がアイデアありきだからな。こういうアイデアが面白いってところから始まっている気がする。別にRPGにこだわる必要すらないのだろう。ただ、RPG以外にはあまりかかわったことがないから、そこをベースにしているだけという感じがする。
俺屍というと、おれの中ではロマサガシリーズ、DQ3、ウィズ外伝2と並んで、おれの中では数年に1度クリアしてしまうゲームの一つである。ちなみにこれらはある程度ローテーションしており、よくよく考えたら新作でなくてもこいつらだけで生きていけるんじゃないかと思うときがある。実は、このほかにゼノギアスもそうなのだが、今回は外す。
これらのゲームの共通点は、毎回同じ展開にならないということだろう。だから飽きがこない。ロマサガや俺屍なんかは、いまだに新鮮な驚きがある。特に俺屍は。
つい、先日、今までやったことのなかったじっくりモードをやってみた。あっさり、しっかり、どっぷりはクリアしているのだが。一応縛りとして陽炎と結界印使用禁止ということで。この難易度調整システム、間の二つは結構微妙で選ぶ奴いるんかいなとおもっていたが、数年前しっかりをクリアしたとき、難易度のいい塩梅具合に「おっ」とおもったものだ。ちなみに、じっくりをまだクリアしてないが、初心者にお勧めのモードはしっかりである。あっさりはやはりあっさりしているというイメージが強い。かなり大味なゲームとなるからだ。けど、昨今の誰でもクリアできるようなRPGと比較すると結構ボス強いんだけど。
で、じっくりでプレイ開始したら、まず高い難易度だと初期当主はゴミより弱い定説を覆して、初代朱点妥当プレイだと数時間かけて生み出すような当主が生まれた。まずびっくり。娘が泣けるほど弱かった。またびっくり。
調子に乗って2度目の出撃で七転八倒斎を殺しに行ったら、返り討ちにあいかかって、娘が親をかばってHPが1残るとかいうドラマみたいな展開になった。と、もう8回くらいクリアしてるのに、いまだに展開の読めないドラマが繰り広げられている。
それでも攻略のコツが身にしみているのが悔しい。このゲームするたびに思うのは、このゲームに関する記憶だけ消去することができないだろうかということだ。
仮に2が出るとした場合、キャラクターの能力に関する特徴をもう少し明確につけてほしい。
俺屍をプレイしていると、大体血の流れが決まってくる。ルル師さんところでは、当主家筋、分家筋と分かれている感じである。当然、遺伝情報の積み重ねもあり、術の得意な家系、体力の高い家系など、ある程度別れてくる。
ただ、ある程度は差別されるものの、後半の強烈な神と交神するあたりから、その特徴は消され、高いレベルでどれも均一化されてしまう。昼子なんかと交神するようになるとそれは特に顕著になる。
それが気に入らない。
せっかく伸びた特徴が消えてしまう。血筋を重ねた意味がない。
なので、そういった特徴を色濃く残りやすいようにしてほしい。たとえば、一番高い遺伝情報と、一番低い遺伝情報は遺伝しやすいとか。
こうすると、昼子クラスの神と交わるようになっても、突然、土の技だけ異様に低い奴が生まれたり、それが表に出ていなくても隔世遺伝で出てきたりとして特徴づくのではないだろうか。
10世代も過ぎれば、血筋は全く別物となる。ならば、そういった積み重ねで生まれた特徴を残すようにできないだろうか。
今まで俺屍をしていない人は幸福である。なぜならば、これから俺屍を何も知らずにプレイできるのだから。
俺屍をした人は幸福である。なぜならば、この素晴らしいゲームに出会えたのだから。
俺の屍を越えてゆけ2がやりたいぞーーーーーーーー
と、3年遅れながらに叫んでみる。
