GOD OF WAR

 なんか、世間の評判の割りに売れてなく、悲劇の名作扱いされていたので、買って見た。何しろベスト版が1800円。多分2が出るときに値段下げたんだろう。
 洋ゲーなので、それらしく、主人公ハゲ。出てくる女どれもケバイ。萌え要素ゼロ。
 でも、燃え要素はたっぷり。
 そもそも、死のふちに、いろんなものと引き換えに神に力をもらうってのが俺好み。しかし、その代償として、結果、自分の家族を殺しちゃう。挙句の果てに神に叛旗を翻す。
 アメリカにも中2病ってあるんだなと思いつつ、同じ感性を持つ俺には大いに感銘を受けるわけだ。
 でもまあ、基本的にはアクション。これ出た頃には既に、鬼武者デビルメイクライもあるから、多分後発のゲームとなると思われる。
 なので、洋ゲーなのに、そんなに難しくない。難易度GODにしたら、そりゃ難しいようだが。
 1面からかなり飛ばしていて、ボスはギミックを利用しないで倒すのは不可能となっている。1面のボスのヒドラなんかからいきなりそう。
 で、やってる時は面白いんだが、だんだんこう思えてくる。
「この、体力ゲージに意味はあるんだろうか」
 なにしろ、ひたすら殴って減らす敵の体力ゲージ。0になる前に何らかのアクションが起きて、それをこなすことでボスは死んでいく。逆に、こなさなきゃ死なない。少なくとも体力ゲージが0になることは無い。また、ボスに途中で発生するCSアクションというのが目玉らしいのだが、これってただ単純に、ダイナマイト刑事の走ってるといきなりボタン押せって画面に出てくるのと同じ。え、たとえがわかりにくい? 仕方ないな。バイオハザード4のわなを避けたりする時に○とか×を押せってでるのと同じって事。
 せっかく、ボスとなぐりっこしていて、いきなり途中でそういうアクションが挟まって、まあ、それ一撃で終わることはないんだが、結果死ぬ。
 途中で必死こいて殴って避けてしているのってあんまり意味がない*1
 デビルメイクライ4はこういった、ボスを弱体させたり、防御させたりするアクションを、プレイヤーの取る行動できるしなあ。だいぶ劣って見える・・・。って、まあ、デビルメイクライ4よりだいぶ前のゲームだから仕方ないか。
 ゲームそのものはギミックも凝ってるし、ハゲもかっこいいし、性表現と暴力表現はかなりカットされてるが、それでも独特のバイオレンスさも残ってるし。何しろ主人公、助けてくれという人間をあっさり見捨てる。ゲーム以外の部分の見せ方は非常に斬新。ゲームそのものも積極的に特徴を持たせようという雰囲気は伝わる。
 なるほど、隠れた傑作といわれる理由はよくわかる。
 同時に、物足りなさも感じるが。やはり、この手のゲームが世の中に増えすぎたせいだろうなあ。結局は、何かに似ているとしか感じられない。
 まあ、でもこのクオリティのゲームが1800円で買えるのは安いだろう。
 
 で、アメリカって日本より規制厳しい国だと思ってるんだが、でも、性表現や残虐表現がこれよりはるかに上だって言うんだから、実際、アメリカの規制ってどうなってるんだろうな?

*1:もっとも体力一定まで削らなきゃ発生しないから、やらないわけにも行かないが