戦女神Zero クリア

 そんなわけでクリアしてしまった。
 まあ、かなりすっ飛ばしてしまったので、2週目やるけど。空の勇士がどうなったかわからんし。冥色に出てきた竜の巫女に似てる気がするんだが。まあ、書き分けできてない可能性もあるけど。
 
 感想含めつつ、キャラ別感想書くか。
 以下ネタバレ
セリカ:いつも通りのモテモテ主人公。だが、やはり若かりし頃は、理想に燃える少年といった感じか。それだけに、彼のたどる運命は過酷すぎる。不幸度でいったら、ドラクエ5の主人公に匹敵するか、凌駕する。今回の目玉は、如何な理由があっても迫害され続ける魔神であろう。ぶっちゃけていえば、身の潔白と、恋人はいい人なんだよと告げに、故郷に戻ったら、故郷の住人はイスラムのジハード以上の全員特攻精神で戦いを挑んできて、話を聞いてくれといいながら皆殺しにしてしまうあたりだろうか。バリハルドはそれを黙認というか、力を与えてるんだから後押ししてるし。セリカやアストライアの主張が人間として正しいとかそういう問題ではなく、マジで古神だからという理由だけでこの仕打ち。宗教ってのは怖いですなあ。人生に絶望して、ハイシェラに体を明け渡すも、再び目覚めたら、今度は170年前が原因で災厄をばら撒く存在を知らされる。その結果、こんどは相手が手加減したとか、勝ちをゆずってやったとかそういうブラフ無しでガチで古神と対決。しかも、並みの神様より強力にパワーアップしたバージョンで。殺しちゃうので名実ともに神殺しに昇格。というか、ラウルバーシュを扱った一連のシリーズで、ここまでガチで神様とやりあったのは初めてかもしれない。魔神やら神格位の持ち主ならいるが・・・。あ、1のシュバルトライテも一応古神か。2の七魔神で戦った連中のメインは神格位を持った人間だったしなあ。ラスボスは神様級の相手ではあったが。一応、ラプシィアは真なる女神を圧倒してるし。
 結局、ラストは記憶も感情も壊されて失い、また1からやり直し。そして最後にエクリアと邂逅して終わり。もろ、続編に続く・・・。はやくエピソード4を出してくれ。
 どうも、戦女神Zeroがエピソード1にあたり、幻燐1と2がエピソード2と3にあたるとか。幻燐1と2ってあわせて1作だと思ってたのだが。で、エクリアとの逃亡劇がエピソード4で戦女神1が5、2が6に当たるそうだ。セリカの過去がらみの話は2で完全決着するから、そこでラウルバーシュ大陸のセリカの物語は一段落しそうなんだけどな。

サティア:はっきり言ってしまえば、物語の元凶。とはいえ、基本善人・・・もといよい神様なので、良い方向良い方向に導こうとするも、何故か裏目に出て結局、自分だけでなく周囲をも不幸にする。で、自分不幸になって妹と恋人を見捨てられなかったために、余計な災いをばら撒くハメになる。
 と、どう考えてもサゲマン。セリカの不幸は彼女に出会ったことから始まり、あとは転げ落ちるように不幸になる。師匠で同僚で親友であるダルシスを殺すことになり、神殿を裏切り、姉に逆レイプされ、挙句の果てに恋人を殺すことになるセリカを思うと・・・。で、無駄に体もらって生かしてもらったセリカはその体をめぐって争いに巻き込まれ、その肉体を維持するために、人を犠牲にして、何も悪いことしてないのに神の敵呼ばわりされた挙句、同僚は自らをいけにえにささげ天罰を起こす始末。死んでからもセリカを大不幸に突き落とす。困ったことに、善意でやってるから攻めづらい。
 とにかく5章まで続く、セリカの不幸オンパレードは直接間接含めてほとんどこの女が原因だったりする。
 だからといって、嫌いにはなれないんだよなあ。

ハイシェラ:実は、戦女神Zeroの真のヒロイン。強くて、かっこよくて、エロくて、実は優しくて献身的。南の洞窟でひと目あったその日から、セリカを思い続け、セリカの行く先々に現れ、彼の魂の休息時には肉体を守り、守りが必要なければ彼のために色々調べたりする。そして剣になって永遠にセリカと友に生きる事を誓うのであった。そんなわけで、ある意味サティア以上にヒロイン。セリカの苦悩も覇気もすべて受け止め受け入れる。というか、男前すぎるこの人。エロかっこいいってのはどこかの羊水くさってる女のことじゃないんだぜ、ハイシェラみたいなのをエロかっこいいって言うのさ。何しろ、アストライアがらみの災厄を何とかするのに尽くかかわり、その都度セリカを助ける。最後の対決なんて、元からセリカに吸収されたくて言い出したようにしか思えない。今回のハイシェラとの合体攻撃は恐ろしく強かった。強化しだいでラスボスに99999とか連発だもんなあ。

カヤ:みんな何をいってるかわからないかもしれないが、起こった事をありのまま話すぜ。最初、カヤがいなくなって、10分で助けろって話になったんだ。もちろん10分間放置したさ。そしたら、陵辱シーン無しでゲームオーバーになったんだ。仕方なくそのままゲームを続けていたら、何故か主人公が姉に逆レイプされてたんだ。ありゃ、トリックとかそんなチャチものじゃなくて、もっと恐ろしいものだったぜ・・・。
 
ダルシス:いい加減、男キャラにもボイス付けろこのやろー。で、主人公の剣の師匠でいいあんちゃん。よくある設定とパターンですねえ。この人がくるって行く様さえなければ・・・。半分は邪神に操られ、半分は自分の意思で狂ってしまうのが物悲しい。しかも、彼にはそうなるきっかけの事件があったという過去が。しかし、戦女神Zeroに出てくる男キャラは軒並み不幸になるのは仕様ですか。ええ、主人公含めて。

アビルース:最初、キャラクターが公式で発表された時、シリーズに出てる人だと思いませんでした。ふと、アビルースが1に出てくる敵の魔術師だと思い出し、でも、キャラクターの外見が一致しない。だって、こんなイケメン違ったよ。声は子安っぽい顔だし。マジで子安が声優だったら良かったキャラだけどな。特に後半の狂いっぷりとか楽しんでやってくれそう。だから、主人公と仲良くなるのに違和感を覚えつつ、だんだんと気に入っていき、不幸にならなきゃいいのになあと思っていたら、想像を絶する不幸に陥れられてた・・・。いや、ただのムカつく悪役だったアビルースにこんな過去をつけるなんてまさに、想像の斜め上を行かれたって感じだよ。

アイドス:アストライアの妹でラスボス。超序盤から出てきて、Zeroの物語の根幹に根ざす人。アストライアと戦う時にセリカに持たされた神剣スティルヴァーレでもある。断片的に語られていたセリカの過去を上手く補正するための設定だったんだろうが、この人のすさまじさは、最後まで主人公や姉と和解しないこと。峰深きのなあなあエンドで叩かれたのが響いたのか、それとも、戦女神だから不幸にしてOKと判断したのか、この辺が徹底している。同情の余地がないわけではないがねえ・・・。ちなみに、相当強いラスボスだったが、アストライアの完全覚醒のセリカの敵ではなかった。だって、マジで同行者や使い魔が秒殺されてるのに、ハイシェラ装備に身を固めてたらほとんどダメージ食らわないんだもん。まあ2の時は攻撃だけ見ればカウラのほうが強かったとかそういう反省からセリカを最強にしたんだろうが。とはいえ、味方に神格の持ち主って今回いないんだよなあ。クレアは仲間にならないし。2のラストバトルパーティのほうが設定上は強いんだろうけどねえ。何しろ、古神が二人に神核の持ち主二人いるし。でも、2のラスボスよりはこっちの方が強かったなあ。