スピード・レーサー
見に行ったのが実は土曜日。
なんか色々書いててネタがもったいないから伸ばし伸ばしにしてたら今日になった。ネタがない時は無くて困るのに、あるときは嫌というほどかぶるよな。
で、マッハGOGOGOの映画版なんだが、超ド派手に放っているものの、かなり忠実な作りで驚いた。流れ的にも原作*1にある程度忠実。デビュー→ラリー編→グランプリ編を2時間でやってしまう。150分って書いてたから、CMとかいれて実際120分オーバーくらいか。あのダサいヘルメットまで忠実再現とは。主人公たちが外人になってるのはもう仕方ないだろう。
で、タイトルなんだが、これ、実は主人公の名前だったりする。タイトルからして、早いレーサーって意味なのかと思ったら違います。ランボーとかロッキーってついてるのと同じ。ちなみにキャラクターの名前がかなりないがしろで、どう考えても重要人物である父親と母親の名前もかなり投げやり。一応、父親だけ名前が判明しており、パパ・レーサーという名前だった。寄生獣のミギーたち並にいい加減すぎる。
映像はすごい。というか、多分だけど人物意外は全部CGなんじゃないかなあ。だから、ゲームのムービー見てるのとほとんど代わらない気がするんだよね。途中で日本アニメが原本のせいか変な忍者が出てきたりするのはお約束。ピだかぺだかしらんが、韓国人が何故か日本人役してるのもお約束。ちなみに、韓国人俳優が監督に日本人役なんて嫌だと文句言ったのもお約束。なのに、真田広之が出てたりする。こいつをレーサーで使えよ。なので、妹もあからさまに日本人じゃないのに日本人名なのだが、兄貴の韓国人はデジョとかいうわけわからない名前。しかし、何でこいつつかったの? すっごい不細工何だが。こうやってみると、真田広之ってすげえかっこいいよな。
まあ、イメージとして一番近いのは、FF7アドベントチルドレンのバイクチェイスシーンを車でやってると言うのが近い。
時間が足りないのか監督がそういうのが嫌いなのか、彼女はいるが恋愛要素はほとんどない。まあ、お約束のキスシーンはあるけどな。ちなみに、ヒロインが万能すぎて笑える。困ったことがあったらこいつになんかやらせとけばいいや的に万能。ちなみにパパも超人。そんな中、メカニックのスパーキーだかそんな名前のキャラだけは普通でいい味出してた。普通何だが、メカニックとしては優秀で見せどころもあるし。
ちなみに、マトリックスの監督が作ったからといって難解な作品ではない。むしろ、映像的にはマトリックス系統だが、作りそのものは180度逆。家族愛を中心に末、純粋にレースに生きる男たちと、それを食い物にしようとする連中の戦いである。
この映画の最大の欠点は、最初の30分であろう。子供時代と現代が交錯するつくりとなっており、話が非常にわかりづらい。この作品の本質は家族向け子供向け、大きな子供向けである。最後の大きな子供意外には、この最初の30分がガンであろう。もっともその30分がすぎれば怒涛の展開が待っており、非常に楽しめると思うのだが。
しかし、この映画のスタッフで、是非F-Zeroかサイバーフォーミュラーを実写映画として作ってもらいたい。まあ、実写じゃなくてCG中心になると思うけどな。
もう一つ、小さな欠点がある。
それはライバルが不在なこと。原作ではレーサーXがラリー編の時のライバルだったような気がしないでもないでもないが*2今回は見方だしなあ。最後のライバルもしょぼいし。もうちょっと、スピードと張り合える凄腕のレーサーとかいてほしかった。
なんかアメリカでも評判が悪く、日本でもいまいちみたいだが、これ面白いと思う。
頭空っぽにしてレースの爽快感を楽しめばいい作品。細かいことは気にすんな。