エースコンバット6

 ベスト版が出てたので早速購入、早速クリア。
 え、これだけ?
 キャンペーンモードが15ステージで終わった。4作前のエースコンバット4でも18ステージあったぞおい。
 まあ1ステージが異様に長くなっているので、プレイ時間そのものは4よりは長いんだろうが、5と比較したら絶対短くなってるよなあ。

 今回は、多数対多数という、ハードの性能を生かした作りになってるのだが、これが正直微妙。まず、エースコンバットの売りである主人公こそがエース感が非常に薄らいでいる。突出したパイロットではあるが、それでも軍の一部という感じが強い。実際はたしかに戦闘を左右できるのだが。ただ、支援攻撃とか使ってると、袋叩きにしてるようにしか思えないしなあ。
 4のメビウス1の超人ッぷり、5の悪魔ッぷり、0の鬼神ッぷりが感じられない。ホントに組織の一部なんだよなあ。

 第二に、特殊兵装が強すぎ。敵の数が多すぎるので、特殊兵装使わなきゃめんどくさくてやってらんないし。偏差射撃はいいアイデア何だがなあ。とにかく、ある程度数を減らさなきゃのんびりドッグファイトなんてやってられない。常に背後取られっぱなしだし。弾数も異常に多い。ミサイル200発とかってなんだよ。いくらなんでも多すぎだろう。マクロスじゃねえんだぞと。実際の戦闘機は機関砲の弾丸が450発とかなのに。まあ、弾数が多いのは毎回いってることだけど。

 第三にライバル不在。
 一応、井上和彦さんが声を当ててるライバルが一人いるが影が薄い。何しろ初顔合わせで終わってしまう。黄色の13とかと比較しちゃいけないんだろうが、ダメダメすぎる。一応、ライバルが所属する部隊が敵のエース部隊らしいが、それらしさがまるで無い。初戦での借りもあっさり返せるし。
 とにかく、エースとしての爽快感や達成感がまるで無い。
 ただ、味方との共闘感は非常にある。今回は僚機が強いのでエース二人といった感じになるし。
 ただ、アムロ並みに畏れられたメビウス1やラーズグリーズという異名までもらった4や5と比較してしまうとどうしても・・・。

 一応、エースコンバットにあったものは一通りそろっているので、駄作とまでは行かないが・・・正直微妙な作品だなあ。
 ひょっとすると、オンラインが本番なのかもしれない。