ヘルシング10巻

 気がついたら発売されてた。群馬に来てから本屋に行く機会が減ったから新作に敏感に反応できないなあ。気がついたら発売されてるというケースが多い。
 そんなわけで、ヘルシング10巻。完結です。
 しかし、なんていうか正直盛り上がりに欠ける。盛り上がり的にはアーカードVSアンデルセン最終決戦が一番盛り上がった気がする。まあ、アンデルセンが良いキャラすぎるせいもあるだろうが。そんなわけでOVAヘルシングもそこまで早く行かないかなあと。若本アンデルセンは燃える。まあ、野沢那智さんのアンデルセンも好きなんだけど。TVアニメ版はなあ。作者自身が激怒してたくらいだし。というか、デモンベインのアニメよりひどいよないろんな意味で。デモンベインのアニメは、実は後半部分はそこそこ良かったのでほんとに2クール与えてやりたかったと思うんだよねえ。
 まあ、広げまくった大風呂敷をまとめるための巻だね。なので決着がつくというより、幕引きというのが正しい。しかし、少佐のブレのなさだけはすばらしいな。この作品で一番すばらしいキャラは間違いなく少佐だろう。OVA版の飛田さんの声がまたはまるんだ。アレだけ吸血鬼を憎んでいる少佐が吸血鬼の軍団を率いて自分すら吸血鬼になってるんじゃないかと思わせつつ、実はって部分もあるし。すばらしく正しい悪役だったと思う。俺的最強悪役フリーザもメカフリーザにさえならなきゃ正しい悪役で終われたんだがなあ・・・。
 でもまあ、きれいにまとめたと思う。どうやって終わるんだろうという部分だけが気になってたからなあ。
 しかし10年やって10巻か。異様に内容の濃い10巻だよなあ。
 しかし、本当にいい作品を楽しめたものだ。ありがとう。あとはOVAの完結を楽しみに待つぜ。あっちも10年くらい続きそうな勢いだが。