真剣で私に恋しなさい!

 ようやくクリア。とはいえ、発売1週間くらいでクリアだから、この手のノベルゲーとしては早くクリアしたほうか。
 たいてい一人キャラクタークリアしたら、しばらく間開くからなあ。
 延期に延期だったのか、前作からずいぶん間が開いてしまったものの、それにふさわしいボリュームと内容のゲームで満足した。
 つよきすの頃の勢いも戻ってきたって感じだったし。前作の君が主で〜はちょいパワー不足だったしなあ。まあ、姉しよに近い雰囲気だったらしいが、姉しよは俺やってないしなんともいえない。
 そんなわけで、つよきすが好きな人にはもれなくお勧め。ノリも勢いもそっくりそのままといっていい。まあ、あっちのほうが先に出た分新鮮さがあるので、同じ作家であるという部分を差し引いても二番煎じな感じなのはぬぐいきれないが。
 風間ファミリー、2年F組、2年S組、教師陣そのたもろもろ、出てくるキャラクターがどれもいい具合に生き生きとしていて、やめるのがもったいなく感じる。とにかく、膨大なキャラクターがいるのだが、ちょい役的な脇役にも結構魅力満載なのがこのゲームのいいところだろう。
 いい意味で出し惜しみしてない、詰め込めるだけのものを詰め込んだ作品といえる。脇役の魅力という点ではつよきすをはるかに超えている。特に男性陣が大幅に強化されているのがポイントか。風間ファミリーの男勢も魅力的なのだが、S組の連中がさらに魅力的なのはある意味もったいなさ過ぎる。どうみてもギルガメッシュな英雄とか中身銀さんのハゲとか。
 とにかく出てくるキャラクターが濃すぎる。
 濃すぎるんだがヨンパチとかスグルとかは実際いそうな感じがするし。いや、あそこまで極端なのはいないがある一転突破な性格をデフォルメするとああなる感じが。
 
 まあ、不満点があるとするなら、勢いとノリがつよきすに劣っている部分と川上百代の存在か。勢いとノリが〜って部分は、つよきすやったことがない人がこのゲームをやった場合は問題ないだろうし、つよきすやったことある人は「まあ、二番煎じだしな〜」と納得いく部分だろうが、この百代に関しては、「僕の考えた最強生物」的なノリが非常に腹が立つ。瞬間再生能力がなければまだマシだったんだろうが。
 前作の九鬼揚羽やつよきすの乙女さん(残念なことに立絵なし)も出てくるのだが、各作品で最強を誇った彼女らをもってしても3対1でどうにか互角とか言うチート性能。とにかく向かうところ敵なしで、せっかく強そうな敵出してもあっさりかっちゃうから緊張感もへったくれもない。メインヒロインで魅力的なんだが、強いキャラというより、世界に敵はいないレベルの最強キャラをポンと出されると興ざめしてしまう。
 とはいえ、不満点らしい不満点ともいえないが。どんなに好きなゲームだって気に入らない設定や内容の一つや二つあるし。
 俺だって死ぬほど愛してやまないあやかしびとに不満はあるぜ。たとえば、敵の本拠地真っ只中で3Pしてしまうやんちゃな双七とか。戦女神Zeroの超重要な場面でファイアーセックスしてしまうバカップルとか。
 まあ、そんなわけで、不満点はいちゃもんレベルな話。俺がただ気に入らないといっているだけなわけで。
 そんなわけで、超絶におもしろいのでお勧めエロゲーとしてあげておく。
 ところで、絵が白猫さんじゃなくなったんだが、なんでだろ。コンビだと思ってたんだがなあ。まあWagiさんの絵は死ぬほどエロいからいいんだが。
 しかし、タカヒロの底力を見てつくづく思うのは、つよきす2学期ってやっぱ、なかったことでいいよね。