Phantom 〜Requiem for the Phantom
久々に、2クール見続けたアニメの最終回。
エロがおまけとか、ヒロインは男のライバルとか言われるゲームばかり出すNitro+の処女作ファントムのアニメ版。もっとも黒歴史のOVAアニメがあったのは俺と君の秘密だ。
このアニメ、26話という余裕のある長さのおかげか、1部から3部までほぼきっちりとやり遂げた部分がすばらしい。原作で不満のあった第三部の決着部分はオリジナルになっていたが、これも正解だろう。だいたい、どのルートでも量産型ファントム倒す方法が人物違うけど同じって使いまわしもいいところだろうに。
元々のゲームが、アイン、キャル、クローディア、やくざの娘と4人ヒロインがいるのだが、このアニメでは完全にアインルート。
アインルートは全体的に救いのないストーリーの中で、一縷の光明を得たところで終わる。なので、原作プレイ済みの俺も途中が変わってもラストはそうなるだろうと思ったら・・・。
これは救えねえ。あまりに救いのないエンディングだ。いや、ある意味、ファントムらしい終わり方といえば終わり方なんだろうが。原作でもアインとキャルというメインヒロインルートを比較した場合、アインルートに救いがあってキャルルートに先の見えない救えなさがあったりとしたが、まさかアインルートでこういう落ちになるとは。
どうせ、救いのない終わりにするなら、キャルルートでも良かったんじゃないか?
とはいえ、鬱エンドなのだが、アニメとしてはすばらしい出来だったと思う。原作の空気を残しつつうまくアニメ化されている。基本エロゲー原作のアニメは大概が原作レイプになるのに大して、原作者が脚本時々担当した効果もあるのか、ファン納得の内容だとおもう。まあ、一部アインの戦闘がヤンマーニしてたのは、監督のせいだと思うが。戦闘のアクション部分がファンタジーじゃなければもっとよかったのになあ。
そんなわけで、ニトロさん、このぐらいのクオリティでデモンベインをもう一回アニメ化してくれませんか。
まあ、衝撃のラストは自分の目で見て欲しいかな。原作知ってるほど驚くと思う。
あちこちのブログ見て回ってると、やっぱり最後は賛否両論みたい。ショック受けてる人も多いし。原作やってない人ほどショックかもしれない。原作のアインエンドはバッドエンドじゃなかったが、キャルエンドを見てたり、虚淵玄さんのほかの作品見てたら、こういう落ちは彼原作の作品らしさだとは思えるもんなあ。
俺はどうかというと、驚いたけど、この最後はアリだとおもう。ファントムだからこそ有りだとは思うが。クレヨンしんちゃんみたいな作品で恋人がテロで死んだなんて話をされたらそりゃ批判するけどなあ。