ペルソナ3ポータブル

 ペルソナ3本編に、女主人公とFes追加要素を加えて、蛇足だったFes本編を削ったPSPの移植作品。
 ペルソナ4の良かった部分も移植されているので、ペルソナ3の完全版ともいえる。特に良くなったのは操作系まわりか。ショートカットボタンが追加されたので移動が非常に快適。そうでなくても、フィールドが全部行き先指定になったのでそのあたりも時間短縮につながっている。ペルソナ4のほうがイベント量が多いのに、プレイ時間は変わらないもしくは短くなったのも、このあたりの改善があったためだろう。
 あと、戦闘でめいれいさせろが出来たのもポイントか。
 とはいえ、今のところそれ以上大きく変わった部分は見当たらないが。やはり、今作の売りは女主人公ルートだろうし。メインルートの流れは変わらないだろうが、コミュ関係は半分くらい変わっているだろうか。
 もっとも、こんなレビュー書きたいわけじゃない。まあ、せっかく買ったから書いたけど。
 俺にとって今回の目玉は、ダウンロード版だということ。
 そう、Playstation STOREで購入してみたのだ。必要な容量は1300メガ弱。UMDって思った以上に容量あるんだな。ダウンロード時間は環境にもよるんだろうが、うちの場合40分くらいか。いったんPS3に落としてPSPにコピーって流れ。ただ、ファームウェアが6.0以上必要なので、PCからダウンロードして更新。この辺、俺がやり方を知らないからかもしれないが、片手落ちだよな。PS3でゲームはダウンロードできるがファームウェアがダウンロードできないってのは。
 で、ダウンロード後は非常に快適。メディアインストールする意味が無いと思われるのでやってないが、ほとんどロード時間を感じない。
 これをやって思ったことは、これからの時代はだんだんこういったダウンロード配信になっていくんだろうなと。
 売る側にとっていいことは、まず、メディアが不要なためソフトを安く売れること。ダウンロードのゲームは大抵メディア版より1000円ほど安い。もっとも、定価で売っている店はほとんどないので、実際ほとんど同じ値段だが。
 第二に、企業に突きつけられているCO2削減にも当然つながる。メディア作らないんだし。
 さらに、多分これが一番大きいとおもうのだが、中古として売り払われることがない。
 企業にとって中古で売買されても1円の得にもならないのだが、中古販売がなくなれば売れた分だけ利益になるわけだし。値段に関してはベスト化していずれ下がるだろうし。
 問題は、コピー品の問題だろう。購入した人間が何度まで、何台の機器にまでダウンロードできるかが問題。当然、本体買い換えたとか問題出てくるだろうし。ただ、コピー問題は現在もあるしなあ。
 買った側にもメリットは当然あり、ソフトに場所をとらない、ロードが早い、音も静か、衝撃を気にしなくていいなどいい部分がたくさんある。ゲームの交換も簡単に出来るのもポイントだ。まあ、中古で売れないというデメリットがあるというのと、購入までの手続きが面倒ということか。まあ、家にいながら買えるので環境さえ整ってれば非常に楽なのだが。
 というわけで、これからもこういったダウンロード販売が増えていくんだろうなと。少なくともメディア版販売とダウンロードを平行して行っていくだろう。まだ、メディア版のみというメーカーも多いが、だんだんどこもかしこも併用するはずだ。
 なにより、初回生産を何本にするかという博打を打たなくていいわけだ。作りすぎて売れ残るのも困るし、足りなくて生産待ちになるとまた、企業は損をするわけだが、ダウンロード版は売り切れという概念も売れ残りという概念もないわけだし。
 まあ、初回限定版特典とかつけ辛くなると言う点はあるよなあ。
 だとしてもダウンロード中心になるという流れは変わらない気がする。そう考えるとPSPgoの選択はあながち間違いではないような気がする。確かにちょっと切り込み過ぎって気はするが。